赤レンガ倉庫のある新港地区にはふたつの史跡が残されています。
 ひとつは「旧横浜港駅プラットホーム」

旧横浜港駅プラットホーム 

 ここは明治44年(1911)、横浜税関構内の荷扱所としてつくられ、大正9年(1920)に「横浜駅港」となり、東京駅から初の汽船連絡列車になりました。(説明板)

線路の跡 

 ただし当時の地図と写真を見ると、実際の横浜港駅はここより少し埠頭側(海上保安資料館)に食い込んでいたのではないか。
いずれにせよ、この駅(鉄道)は貨物だけではなく、旅客駅でもあったことがわかりました。

 もうひとつは「旧税関事務所遺構」
 同事務所は大正3年(1914)建設されました。
 レンガ造りスレートぶき、3階建てのゴシック様式の建物で、1階にはガラス張り天井のホールと受付カウンター、2、3階には事務室や応接室、外国船や荷役のための貸事務所もあり、ガス暖房、電気照明、給水管など当時としては最新の設備が備えられていたそうです。(説明板)

旧税関事務所遺構① 

 しかし大正12年(1923)9月1日の関東大震災によって屋根が焼失したため、復旧されないまま埋め戻されて、荷さばき用地なりました。

旧税関事務所遺構② 

 その後、平成6年(1994)に赤レンガパークの整備に際して地中より事務所の煉瓦基礎が発見され、「旧税関事務所遺構」として保存されるとともに花壇として利用されているとのこと。

剥き出しのレンガ 

 ふーむ、花壇か。
 赤や黄色の華やかな花ではなく、低い緑の草木が植えられていて、これが逆に遺構の風情を醸し出している。
 所どころ剥き出しのレンガがあって、なかなか風情のある「花壇」ではあります。



 臨港パークは横浜徘徊には外せないところ。
 ここはなにもないけど、海岸の景色がいい。
 海岸線はわずかに湾曲していて、護岸はゆるい階段状になっています。

臨港パーク 

 ここから見るベイブリッジは落ち着いていて、風格が感じられます。

臨港パークから見るベイブリッジ 

 海面をビュン、ビュンとジャンプする魚がいるので、釣りをしているおじさんに聞いてみると、「あれはボラじゃないかな」

釣りをする人 

 おじさんが狙っているのはコノシロですが、ボラも引っかかってくるそうです。
 コノシロはニシン科の魚で別名コハダ。寿司屋でも通が好む魚。たくさん釣って、家族に寿司をふるまってや。

 そこから国際橋を渡ると新港パーク。
 万葉会館やカップヌードルミュージアムの海側ですが、ここは松林になっていて臨海パークとはまったく様相が違います。うーん、こっちも 悪くない。

新港パーク

 東側は清港埠頭になっていて、荷揚げのためのクレーンなどが見えます。これも一興。

松林越しに見る清港埠頭 

 さらに進むと、海上保安庁の船などが多く係留されていて、港には貨客船が停泊していました。「青雲丸」
 名前がいいじゃないか。

星雲丸 

 この向かい側はMarine & Walkですが、まだオープンしていなかったので。

     

 久しぶりの横浜です。それもグランモール公園。
 前回はガーデンネックレス横浜(シリーズ)でグランモールが最後だった?
 はははは、ばれましたか、当方の交通事情(徘徊コース?)が。
        

 朝は横浜駅や新高島駅からサラリーマンやОLが足早に職場に向かいます。
 以前、この通りは中央に木道が敷かれ、真ん中に水路があって、いかにも公園らしい雰囲気があったのに、今はただサラリーマンの通勤道路になったため(?)か、殺風景な歩道になってしまった。

サラリーマンの出勤姿 

 美術館近くになると、小学生の姿も。近くに小学校があるのかな。

 なかには小学生の姿も

 横浜美術館は今、「トリエンナーレ展」というのをやっていて、この装飾もその一環らしい。
 壁には救命ボートが、そして柱には数多くの救命具がくくりつけられています。なかには汚れたままの救命具も。

横浜美術館

 テーマは「島と星座とガラパゴス」とのことで、解釈は如何様にも。

柱には救命着が 

 その向かいに妙な絵が(3点)ありました。
 そのうちのひとつ、「自由の女神」です。正面から見ると、右腕が妙に大きく、下の部分が斜めに流れている。

正面から見た絵 

 これを斜め方向から見ると、紙(平面)の女神像がうしろの面から飛び出て、右腕を前に突き出しているように見える。影も自然な感じ。

斜めから見た絵 

 これは目の錯覚を利用したものだけど、よくできている。
 「トリエンナーレ」とは関係ないと思うけど。

2017.09.14 調神社と句碑

 浦和駅の南にある「調(つき)神社」はちょっと不思議な神社です。
 由緒を要約すると、
 「当社は第十代崇神天皇の勅命により創建。調とは貢(みつぎ)物のことで、ここには伊勢神宮へ捧げる初穂を納めた倉庫があり、その運搬の妨げとなったため、鳥居が取り払われた」とのことで、なるほど同社の入口には鳥居がない。(2本の石柱はあるが)

調神社・入口  

 祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊宇気姫命(とようけびめのみこと)、素盞嗚尊(すさのおのみこと)。

調神社・拝殿  

 また入口には狛犬ならぬ狛兎(うさぎ)が置かれ、手水場などにも兎が設置されているのも同社の特徴。

手水場にも兎 

 これは調(つき)が月(つき)に通じ、月待信仰に結びつき、月神の使いとされる兎の彫刻が旧本殿や現在の社殿に、狛犬の代わりに兎の石像が境内のあちこちに置かれたからです。

向き合った兎の石像  

 「おや?」
 ここにも句碑があります。

長谷川かな女の句碑       

 生涯の影ある秋の天地かな  長谷川かな女
      

 解説板にはこう書かれています。
 「それまでの苦難を乗り越え、新天地・浦和を愛し、ここを生涯の地と決めたという、秋の日のしみじみとした気持ちを詠んだ俳句である」

 

 かな女は大正・昭和初期を代表する女性俳人。高浜虚子の指導を受け、40年余りこの近くに居住し、多くの句集・随筆の発刊した。昭和44年9月22日永眠・享年82。
       

 そんな俳人がいたとは知らなかったけど、こうして句碑をUPしたのだから、川越の友は許してくれるかな。

 長々と続けてきたガーデンネックレス横浜も、いよいよこれが最後。
 グランモール公園とは、横浜美術館の前からすずかけ通りの歩道橋まで約700mの幅の広い遊歩道。そのモール中央部には、緑花プランターやハンギングフラワーが配置されています。

グランモール公園   

 所どころにコンテナがあり、環境の緑化をテーマに、屋内展示されています。

展示コンテナ   

 農をテーマにしたコンテナでは、野菜を売っていました。
 大根、キャベツ、レタス、トマト、ほうれん草……など。値段は……?

横浜野菜の販売も   

 今は野菜が高いからなァ。
  

 Green Wall System(グリーンウォールシステム)
 壁面緑化の機材を展示。

グリーンウォールシステム   

 Green Accord(グリーンアコード)
 新たなライフスタイルの提案。

グリーンアコード  

 Green Symphony(グリーンシンフォニー)。響きあうみどり。
 黄金町や中華街で開催している「盆栽カフェ」で有名な造園業者。

響きあうみどり 

 壁には桜の絵。なんとカラーチョーク(白墨)で描かれたとか。チョークで濃淡を表すのは大変な技巧を要したと思われます。

チョーク絵 

 今回のガーデンネックレス横浜を見回った際、三人の造園業者から名刺をもらいました。
 「ははあ、これは造園業者などのパブリシティをも兼ねているのではないか」
 横浜市の行政のしたたかさを垣間見た思いでした。
      

 チョーク絵の桜は散らず消さるのみ
  
 理屈っぽかったかな。