伏見稲荷の次にやってきたのは、その南にある石峰寺。

 「伏見稲荷の近くに他に見るべきところはありますか」
 前の晩、宿の女主人に聞いたら、
 「石峰寺はどうかしら。ジャクチュウの五百羅漢は有名ですよ」
 ジャクチュウとは絵師の伊藤若冲(1716~1800)のこと。
 江戸時代中期、主に京で活躍し、写実と想像を巧みに融合させた「奇想の画家」として知られている(Wikipedia)とのことです。
 宿の女主人は自ら絵筆をとる方なので、日本画の世界にも造詣が深く、このような答えが返ってきました。
石峰寺参道 
 石峰寺は京阪深草駅を東に入った細い路地の奥にひっそりとあります。
 寺の宗旨は黄檗宗。山号は百丈山(ひゃくじょうざん)。本尊は釈迦如来です。
ご本尊 
 「これは……」
 山門が変わっています。
 ふつうは木造なのに、ここは朱塗りのコンクリート製。
 なんだか中国か韓国の寺院の雰囲気です。
山門 
 雨が降っているからか、参詣者は他にはおらず、「受付」を入って、係の人(和尚さん?)を呼び出し300円を払うと、「奥の生垣のところを道なりに進むと裏山に出ます」との説明。
 これならまっすぐ進めば、払わなくても入れたのに。(いけませんよ)
裏庭へ行く道 
 石段を登り、山門と同じような朱塗りのコンクリートの門をくぐると、そこは裏山。
 「おおッ、これは……」
 小高い築山のあちらこちらに、怒った顔、泣いた顔、笑った顔……たくさんの石仏が。
 そのも個別ではなく、三体が合体している石仏もあります。これが五百羅漢。
石仏① 
 川越喜多院の五百羅漢は何度も見ていますが、あれは狭いところにズラリと並べられていて、一体一体に表情があるとはいえ、あまり情緒のあるものではない。
 その点ここは山の散歩道に石仏が散在している感じでなんとも情緒深い。
石仏②
 出口近い石仏群には「賽の河原」の標識。物語性があります。
 これらはすべて若冲が下絵を描き、当時の住職と相談して石工に彫らせたものだそうです。
 さすがは京の都だと思いました。
 
 石仏の写真はあとで「撮禁」と知り、モザイク処理を施しました。
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