この国の内閣はいつからこんなに劣化したのか。
 野党議員が意見を述べているときに、反対側で坐っていた首相が「早く質問しろよ」と野次を飛ばす。
 品もなにもあったもんじゃない。こんな人物がわが国の代表とは……。

 これに関して首相は改めて昨日(06/01)謝罪しましたが、(謝罪しないよりはましだけど)だったら最初からするな。いかにも人間が軽すぎる。

 思うに、この首相は自分には甘くて他人に辛い人ではないか。
 野党の野次に対しては「いま説明してるんだから」と怒るくせに、自分は野次を飛ばす。
 これまでこんなお粗末な首相がいただろうか。

 歴代首相のなかで私は、小泉純一郎氏を「ことばの魔術師」(銀流し?)と認定していますが、こんな品のない言動はなかった。

 防衛大臣もひどい。
 野党から武力行使と武器使用の違いを聞かれ、「武力行使と武器使用の違いがわからないなら議論ができない」と発言。
 こっちだってそれが知りたい。野党の議員は(国民の疑問として)聞いているのに、「それがわからないようでは話しにならん」と木で鼻をくくったような態度。
 それを丁寧に説明するのが防衛大臣の役目だろう。この人はいつからそんなに偉くなったのか。(石原〇太郎の再来?)

 そもそもこの連中が3年前圧倒的多数で政権に返り咲いたとき、「奢り高ぶってはいかん。国民の声に謙虚に耳を傾けよう」と誓い合ったのではなかったか。
 それが舌の根も乾かぬうちに、ボロが出てしまった。

 もっともこれは「アメリカのポチ」(宮台氏いうところの「ケツなめ国家」)をますます強めていく規定の路線。
 自・公の(イデオロギーによる)政策ではなく、官僚の国家戦略に基づいた「与党の政策」です。だから民主党が政権をとっても同じ。

 「日本はアメリカの忠犬にならないと生きていけない」
 これがこの国の国是です。

 世界情勢のなかで日本の立場を考えると、これはある程度仕方がない。
 日本はアメリカの後塵を拝して生きる。
 ときには(命ぜられれば)アメリカの手先になって武力行使もする。当然自衛隊は危険にさらされ、日本国民はテロの標的になる。沖縄の米軍基地が撤退することはない。
 それでも日本全体を考えれば国益に適う。

 これが集団的自衛権の本質です。
 威勢のいい「自主独立論」よりは謙虚な姿勢(?)といえなくもない。

 だったら政権側はごまかさないで、「これしか道はありません」といえばいい。先日はオバマに約束したことだし。
 おそらくこれで「かみ合わない議論」をくり返し、間際に多数決で押し切る魂胆でしょう。
 野党にすれば「牛歩戦術」ぐらいしかないけど、これは抵抗の意思表明だけで、最終的には押し切られるのだから虚しい。

 思うに、この政権が威圧的なのはアメリカでペコペコしている反動。
 典型的な内弁慶国家です。
 しかしこの首相は単なるアメリカのポチではなく、腹に一物がある。
 それは「祖父岸信介の名誉を回復したい」という野望。しかしそれを前面に出すと、アメリカにガツンとやられる。謙虚になるか。それとも傲慢をかますか。心のなかであれこれ考えているのでは。
 私としては謙虚になってもらいたいのですが。
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