今月の10日(金)、友人(T君)が出展する第23回「光勲能面会展」(会場;京都文化博物館5階、期間04/08~12)を観てきました。

 T君は会社勤めの傍ら能面づくりを趣味とし、長年打ち続けてきました。
 光勲とは彼の所属する会の師匠(大月光勲氏)の名前。

 去年の夏T君と連絡を取り合うようになってから、ときどき彼の作品の写真を送ってきました。
 私のような素人が見ると、「見事なものだなあ」と思うのですが、当人は、「いや、今回の出来は不満が残ります」
 それだけ道は厳しいということか。
 不動ー 正面{2年前)
 今年出展用の作品も送ってきました。
 「逆髪」(さかがみ)……これは演目「蝉丸」のシテ(主人公)。蝉丸の姉で、髪の毛が逆立っている(今でいうクセ毛?)ところからつけられた名前です。高貴なお方(天皇の娘)なので気品はありますが、自らの逆髪を悩み、狂人(鬱病?)になってしまいます。そのためどこかエキセントリックな気配も感じられます。

 私は素人ながら、「前回の面は幼さが感じられたけど、今回のはキリッとしている。成長の跡が窺えるのでは」とエラソーな批評をしてしまいました。(お恥ずかしい)
逆髪ー正面(2年前) 逆髪-正面(今年)
 当日は、取手のA君と京都の女流画家、栗東(滋賀県)のN君、さらに小学校の同級生3人が集まりました。
 T君の解説によると、能面の材質はヒノキだそうで1本7000円。
 これを彫刻刀で丹念に彫っていきます。細かい彫刻刀で彫るため、表面を滑らかにするにもペーパーは使わないそうです。
京都文化博物館 
 しかし彫れば彫るほど気に入らない表情になっていくことが多いとか。そんなとき師匠は躊躇なく「パリン!」と割るそうです。
 「大きな声ではいえんけど、ボクは接着剤で修正してます」(T君)
集まった面々 
 次に彼がつくった「小べし見」(こべしみ) の面。
 彼の説明によると、「べしむ」というのは、口を真一文字にむすんだ表情のこと。大・中・小とあって、この「小べし見」はやや小ぶりの鼻と口で、銀杏型の目が特徴とのこと。
 怒っているのではなく、相手を諭しているのだとか。
 ひょっとして「キミ、もっと真面目にやるべし」の「べし」?
 (それは聞かなかった)
小べし見-正面 
 能の「鵜飼」で使われる地獄の鬼のほかでは、鐘馗(しょうき)のなどの役柄で使われるとのことですが、「鵜飼」も「鐘馗」も知らないので、よくわかりません。
 それよりも後ろに展示されていた「翁」(おきな)の面がなんとなくN君に似ているような気がしました。 
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