2015.04.17 水辺の桜
 今回京都の市内を徘徊してみて、京都の桜の名所は哲学の道をはじめとして水辺と関連しているのではないか、と思うようになりました。
 哲学の道は昨年UPしたので割愛して、まずは白川通。
 岡崎の国立近代美術館前から鴨川への注ぎ口(縄手通)へ流れる水路沿いの道です。
白川通 
 川底も浅く、所どころ川面に降りられるようになっていて、なんとも風情があります。
 その川沿いにソメイヨシノをはじめとする数種類の桜が植えられています。
 しかし、すでに葉桜。
ソメイヨシノはすでに葉桜 
 「いやあ、一週間前だったら満開で見事でしたよ。残念でしたな」
 と品のよさそうな老人に話しかけられました。
 私の格好を見て、「遠くからいらしたのですか」
 埼玉からきました、と答えると、「それはそれはご苦労様です」
しだれ桜 
 「私なんかここで生まれて、ここで育ち、まあここで終るんでしょうな。ここしか知らんのです。今年92歳」
 へエーッ、おどろくしかありません。矍鑠として、どう見ても80代。
 「じゃこれで。これから選挙行ってきます」と深々とお辞儀されました。
遅咲きの桜も 葉桜越しに見る民家
 由緒あるところには、それ相応の人物がいるということらしい。
 次に高瀬川。
 やはり小さい川で、白川と混同しがちですが、白川が鴨川の東にあって南西に流れ、四条近くで鴨川に注ぎ込むのに対して、高瀬川は鴨川の西を平行するように流れます。
高瀬川 
 「史跡 高瀬川」の説明板には次のように書かれています。
 「此の川は慶長十五年京都大仏殿の造営にあたり百本大石の運搬の為に造られた人工水路である。……(略)……此の水路沿いに多くの木材問屋が有ったところから木屋町と名が生まれ、此の川の上流二条には高瀬船入と呼ばれる歴史遺物がある」
三条小橋① 
 たしかに京都の人は高瀬川といわずに「木屋町」といいます。
 その木屋町、三条小橋のあたりはまだ桜が咲いてました。
 真っ白い花びらだから、これはオオシマザクラかな。
 うーん、なかなかの風情です。
三条小橋② 
 最後はずっと南下して、伏見中書島の濠川(宇治川派流)。
 ここはかつて「十石舟」「三十石船」で酒・米などの物資や旅客を伏見から大坂まで運ぶ、交通の要所でした。
 大正・昭和になって鉄道や車の発達によって舟の役割は終わりましたが、今は遊覧船として運行されています。
中書島の濠川 
 この時期はその「十石舟」で川沿いの桜を見ることができるのですが、しかしここも葉桜。
 というわけで舟には乗らず、橋の上から眺めました。
十石舟 
 川沿いには酒造の酒蔵が並んでなんとも風情があります。
 そこにはらはらと花筏。

 俤を浪花に運ぶ花筏

 どこかで聞いたことのあるような……なんていいっこなし。
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