2015.02.27 縛られる患者
 このところ入院患者が病院の人に縛られるというニュースがいくつかありました。
 その病院の院長は「知りません」ととぼけるし、スタッフは口をつぐんだまま。

 これについて、20年近く前、友人を見舞ったとき、ある病院に疑惑を抱いたことがあります。
 その友人(広告会社自営=当時50)はくも膜下出血で倒れ、救急車で担ぎ込まれたN医大病院(千駄木)の診断では症状は第Ⅳ期(末期)。

 奥さんは喪服の用意をしたそうですが、主治医から「血管内コイル塞栓術」を呈示され、手術費用が安かったため、それに同意しました。
 この療法は太腿の血管から金属製のコイルを送り込んで動脈瘤を埋めるというもので、手術費用が安かったのはまだ試験的な段階だったからです。
 結果はそれが功を奏し、友人は一命をとりとめました。

 とはいえ退院はほど遠く、見舞いに行っても、私どころか奥さんまでも認識できない様子。
 それどころか、「朝、〇さんがきてくれた」とか「△号室の〇〇さんは前から知り合いだった」などと一瞬もっともらしいけど、よく考えればつじつまの合わないことをいう。

 そんな状態でしたが、20日ほど経ったら別の病院に転院。
 奥さんの話では、同じ病院に入院するのは3週間が限度とのことで、都内の病院を転々と移りました。
 行く先々で彼はトラブルを起こしたそうです。
 共有の冷蔵庫から、他人の飲み物やケーキなどを食べ、怒られても「ぼくのだ」という始末。

 東京都M市の某病院に移ったときのこと。
 見舞いに行っても、話はするけど相変わらずこちらを認識できず、おかしなことばかりいう。
 そのうちこんなことをいい始めました。
 「夜になるとね、病院の人がぼくを縛るんだよ」
 なにをいうのだ、と思ったけど、手首を見ると縛られたような跡。しかもベッドの柵の頭側に2本の包帯が結んであります。

 ちょっと席を外して洗面所に行きました。
 「あんた、×号室の患者の知り合いかい」とおばさんから話しかけられました。
 「あの人には困ったもんだよ。夜中になるとうろうろ歩き回るしさ。この前なんかこの洗面所に立ち上がってシャーッとおしっこしたんだよ」
 エーッ。
 おどろいたけど、このおばさんがウソをついてるとは思えない。

 こいつ、夜なか徘徊して病院のみならず、他の患者にも迷惑かけているのか。
 だとすると、夜縛られるのも無理からぬことなのかな。

 調べてみると、これは「身体的拘束」といっては医療機関では認められているそうです。
 ただしその目的は「当該患者の生命を保護すること及び重大な身体損傷を防ぐ」ためとのこと。
 その定義のなかに、
 ① 徘徊しないように、車いすやいす、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
 とあります。

 ははあ、これだな。洗面所で放尿されては病院は大迷惑。こんなヤツ、身動き取れぬようがんじがらめに縛りつけてくれい。

 ちなみに私は一度もありません。
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