今月の句会は私が披講係を務めました。
 当句会では出席者が選句した用紙を一括して披講係が読み上げます。
 なぜ一括するのか。
 これは私の想像ですが、出席者全員が順々に披講していくと、あとで披講する人は(前の披講に左右されて)変えることができるので、それを防止するためではないか。

 この披講係は当番制で、新人といえども免れず、私も「どんなものか、やってやれ」という気で臨みました。

 やってみると、他人の句を読み上げるのはつくづく難しい。
 例えば「もの足りて戦なき世に雹(ひょう)あまた」を「あられあまた」と読んだり、「漢みな止まり木が好き夏灯(とも)し」を「夏あかし」と読んでしまいました。(汗)
 また自分の句ですが、「夕立止むまで」は中七を守るため(?)「ゆだち」と読むそうです。

 披講係の役目はそれだけではなく、一句一句作者を聞いていく進行係もしなければなりません。
 これがけっこう難しい。
 というのは先生の解説は常に脱線して駄洒落が飛び出すので、(時間の制約上)どこかで切り上げる必要がある。さりとてなにもいわせないと師に失礼だし、味気ない。気を遣います。
 それでも初めてにしてはよくできた……かな?

 さて今月の最高得票句は「①見せたくて褒められたくて初浴衣」(5)〇〇〇〇
 そして「②半夏生天衣無縫の黒部川」(5)

 ①はほとんどの人が、「小さな女児の初浴衣を詠んだ句」と解釈しましたが、作者は「友人宅に泊まった(金髪の)女子留学生が初めて浴衣を着たときの心境を詠んだ句」と明かしました。
 可愛いというよりは、ちょっぴり艶っぽい句です。
 これを詠んだのはまたしても達人のオジサン。〇(特選)のひとり占め。

 ②は渓流釣りの好きなオジサンの句。
 この人は魚が釣れると先生のところに届けにくる。あるとき大量にもらったので、先生が調理法を聞こうと電話したところ、奥さんが出て、「えッ、あの人、魚持って帰ったことなんか一度もない」といったとか。そんなオヤジです。
 この句は「天衣無縫」の四文字熟語で表現を逃げていると思い、私は入れなかった。
 勿論①には入れました。

 達人のオジサン、遊びの句もつくっています。「白勝てよ紫負けるな花菖蒲」(1)
 この句は「勝負」と「菖蒲」をかけています。(「どれぐらい入るか試した」ですと)
 なんたる余裕。
 もっとも私は入れなかった。その手にゃ乗らんよ。
白や紫の花菖蒲

 ちなみにおネエさまは今回も惨敗。両巨頭(?)の割を食いました。
 私は4票(〇ひとつ)、これでも善戦したほうです。
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