池袋「サンシャイン60」のふもとに美久仁小路があります。
 青江三奈「池袋の夜」(1969)に出てくる路地(飲食街)です。
東入口

 ♪他人のままで 別れたら よかったものを もうおそい 
 美久仁小路の 灯りのように 待ちますわ 待ちますわ 
 さよならなんて いわれない 夜の池袋……

地図の看板

 美久仁の由来は三国(みくに)からきているそうです。
 三国とは……これを説明するとディープな事柄になるので控えます。
美久仁小路①

 この近くに「人世横丁」という路地がありました。
 人の生ではなくて、人の世です。
 ここに「人世坐」という映画館がありました。
 低料金で、ヨーロッパの名画を上映していたので、学生時代よくきました。
 映画もさることながら、「人世坐」とは、人の世を坐る(まもる)という意味だそうです。
 それを知って、池袋というところは「深い」と思いました。



 その「人世坐」は昭和43年(1968)に閉館しました。
 ちょっと寂しい気がしましたが、映画の主力は東口の姉妹館「文芸座」に注がれるようになり、我われはそこに通いました。
 土曜日の夜、オールナイトで高倉健主演の「昭和残侠伝・唐獅子牡丹」(Ⅰ~Ⅴ)を観たのはこの「文芸地下」です。 よかったけど、立て続けに4本、ストーリーがごっちゃになりました。
美久仁小路②

 人世横丁の入口に風俗店があって、一度取材したことがあります。
 いかにも場末のうらぶれた店でしたが、接客嬢は意外に若く、スレてなくて好感が持てました。
 「事情はあるんだろうけど、あんな子が風俗やるとはなあ」
 取材が終って、横丁の赤提灯で苦いビールを飲みました。
 あのころは私も風俗取材をやり始めたばかり。まだ若かった。
美久仁小路③

 その人世横丁はもうありません。
 4年ほど前に取り壊されたそうです。
西入口

 ♪にげてしまった 幸福は しょせん女の 身につかぬ 
 お酒で忘れる 人世横丁 いつまでも いつまでも 
 どうせ気まぐれ 東京の 夜の池袋
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