浦和レッズのサポーターが「JAPANESE ONLY」(日本人以外お断り)という横断幕を掲げた問題で、Jリーグは13日、浦和に対して入場者のいない無観客試合の処分を下しました。
 Jリーグ史上初の最も重い処分だそうです。

 報道によると、この横断幕を掲げた3人は浦和レッズのコア(熱心)なサポーターで、そのいい分は「我われは統制の取れた応援をしている。最近では外国人も入ってくるけど、それでは意思統一がはかれない」というものでした。

 これでは差別の意図は明らか。
 しかもクラブはこれを試合が終るまで放置した。この鈍感さ、当事者能力のなさに厳罰が下されたわけです。こうすればサポーター自身の意識も高まるだろうというJリーグ側の意図もあります。

 処罰に対しての異存はありませんが、「外国人が入ってくると意思統一がはかれない」という考えを我われは根底から否定できるのか。

 「外国選手は意思の疎通が難しく、チームの統率が取れない」
 これは「野球の神様」といわれた巨人のV9時代の川上監督のことばです。
 川上さんはそのことば通り、外国選手を取らなかった。それを「純血主義」といって胸を張りました。
 当時はこれがまったく問題にならず、周囲はむしろ「外国選手の助けを借りない名監督」と称賛しました。これが「野球の神様」の真髄です。
 このような考えが払拭されない限り、差別はなくならないと思います。

 一方ファンはどうか。
 今は野球評論家をされている張本勲さんが日ハムから巨人に移ったとき、広島市民球場で一部の地元ファンから「朝〇人は帰れ!」との口汚い野次を浴びせられ、観客席にいたお母様は「聞くに耐えられなかった」と雑誌に語っておられました。
 
 張本選手に対するこの種の野次は、関西在住の友人にいわせると「大阪の藤井寺、日生の両球場では日常茶飯事だった」そうです。「それでも張本選手は黙々とプレーしてた」
 友人の話では、周囲の人々はこの種の野次を不快に思いながらも、怖いので、誰も注意しないとのこと。もちろん野次をチェックする機関など皆無です。

 私は何度か息子と後楽園球場でプロ野球観戦したことがありますが、この種の野次を聞いたことは一度もありません。
 これについて関西の友人はこういいました。
 「それは東京は品がええからや。大阪や広島はもっとえげつないぞ」

 「東京は品がいい」といわれても、私は同意できません。
 というのもこの種の野次は昨今新大久保で行われているヘイトスピーチと同じだからです。
 それに今回処罰を受けた浦和レッズは東京の隣県。
 さらにいうなら2010年に仙台の選手に差別発言して制裁金500万円の処分を科せられたのもやはり浦和レッズのサポーター。

 これでは「お・も・て・な・し」の精神とは正反対。
 果たしてこれで2020年の東京五輪が迎えられるのか。不安です。
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