先日、川越に住む友人に、「たまには川越で珈琲でも飲まない?」と誘われました。
 この友人はやはり出版社で編集の仕事をしていた人物で、仕事のつながりはなかったのですが、周辺には共通する人物もいて、間接的な関わりはあります。
川越駅東口① 川越駅東口②

 川越で珈琲の美味い店といえば、大正浪漫通りにある「シマノコーヒー」が有名ですが、彼に連れられたのはそこではなく、クレアモール商店街から西に入ったところのビルの1階。店名は「ルミエール」
 ここは店主の都合で、休むこともあるそうですが、この日は開いてました。
店の外観
 「なるほど」
 木をあしらった店内。「カフェ・バッハ」(日本堤)や「珈琲文明」(六角橋)に共通した雰囲気。珈琲の美味い店というのは入っただけでわかります。
店内①
 喫茶店に関しては、作家の常盤新平さんの「東京の小さな喫茶店」という本が印象的です。
 これは常盤さんが原稿を書いたり、人と会ったり、散策中に立ち寄ったりして、なじみになった喫茶店の店主と客の人生模様を描いたエッセイです。
 店はすべて実名ですが、いわゆるグルメ本ではありません。
店内②
 私が当ブログでときどき喫茶店のことを取り上げますが、珈琲やケーキの味が云々というより、自分自身との関わりをメインに書いているのは、いく分この本の影響を受けています。
店内③
 実はこの川越の友人は編集者時代、常盤さんとは親交があり、喫茶店でも一緒になったそうです。(その喫茶店のこともエッセイに書かれています)
 「その常盤さんも昨年、あの世に行っちゃってねえ。寂しい限りだよ」
店内④
 「はい、お待ちどお」
 店主が珈琲を運んできました。
 まずカップをテーブルに置き、サイフォンから注いでくれました。
 「なるほど」
 ひと口飲んで、上品な風味が感じられました。ほどよい苦味で、当然ブラックで飲みます。
テーブルと珈琲
 「最近、美味い珈琲を出す店が少なくなってね。ここなんか今では貴重だよ」
 「そうだねえ」
 たしかに喫茶店が少なくなりました。これについては以前にも述べました。(参照

 この友人とはジャズの話になり、ソニー・クリスというテナー・サックス奏者を教えてもらいました。これについては別の機会にUPします。
店主の愛車
 「その後、常盤さんがたびたび夢枕に立つんだよ。『そろそろこっちへきませんか』って。誘われてもなあ……」
 と友人は笑いました。
 そう、まだ逝ってたまるか。あの世では美味い珈琲も飲めないから。
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