大雪の降った夜(02/14)はBSで映画「愛情物語」(1956)を観ていました。
 これは実在のピアニスト、エディ・デューチンの生涯を描いた映画です。


 音楽で身を立てようとニューヨークに出てきたエディ(タイロン・パワー)はピアニストとして頭角を現しますが、出産直後の病によって妻マージョリー(キム・ノヴァク)に他界され、失意のあまり音楽を捨て、海軍に入ります。
愛情物語①
 エディにとってはニューヨークに残してきた息子ピーターには愛着が持てなかったのですが、戦地の焼け跡で現地の少年とピアノで遊んでいるうちに、わが子への愛情が芽生え、同時に音楽への情熱がよみがえり、楽団に復帰します。
 音楽を通じて父子の愛情は深まり、さらにピーターの面倒を見てくれたチキータ(ヴィクトリア・ショー)という女性に愛情を抱くようになり再婚します。
愛情物語② 愛情物語③
 こうしてエディは幸せを取りもどしたかに見えましたが、ピアノの演奏中、左手にしびれが走りました。医者の診断を仰ぐと、白血病で余命いくばくもないとの宣告。
 「もう時間がない」
 エディはピーターにそのことを打ち明けます。
 ふたりは2台のグランドピアノに向かい合って演奏します。その姿をチキータは愛情深く見つめます。
愛情物語④ 愛情物語⑤
 突然、エディの手が動かなくなりました。
 「アッ」と息を飲むチキータ。涙があふれています。
 そして画面はピーターの演奏をチキータが見つめるシーンになり、画面が引くと、いつの間にか反対側のエディがいなくなっていて、The End。
 何度観ても見事なラストシーンです。
愛情物語⑥ 愛情物語⑦

 この映画で実際にピアノを弾いていたのが新進気鋭のカーメン・キャバレロ。劇中に演奏された「トゥ・ラヴ・アゲイン」(ショパンの夜想曲をアレンジした曲)は大ヒットしました。
愛情物語⑧
 それよりも私が身につまされたのは、出産で妻を亡くした男のわが子に対する思い。
 私の場合、妻が亡くなることはなかったのですが、帝王切開の手術後しばらく意識がもどらず、心配で子どもどころではかったからです。
 妻の意識がもどってから、わが子をじっくり見て、「今まで放置して悪かった」と思いました。

 原題は「The Eddy Duchin Story」ですが、よくぞ「愛情物語」という邦題をつけてくれました。これはエディとふたりの女性との愛情物語ではなく、父と子の愛情物語だと思います。
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