前俳句会では投句は一週間前までに清記者に出し、清記者はそれを表に書き入れ、人数分コピーし、句会当日全員に配り、出席者はそのなかから選ぶという工程でした。
 しかし今度の句会では全員の句を書き写す手間がかかります。
 「なんと能率の悪いことをする」
 そう思いましたが、これが本来のやり方だそうです。

 俳句はでき立ての句を評価し合う即興文芸。
 みんなの句を前もって集めていては、「吟行」ができません。こちらのほうが厳しいのです。

 全員の句を書き写すのは、たしかに手間がかかりますが、書き写しているうちに「この句はいい」「この句はダメ」となんとなく選別されていきます。
 したがって全句書き写したころには、おおよそ選別できています。それを五句に絞り込み、特にいいと思った句に〇をつける。
銀杏落葉
 こうして披講者が各自の選句を全部読み上げました。それを聞いて、読み上げられた句に正の字で票数をカウントしていくのは前俳句会と同じです。
 全員の選句披講が終ると、今度は先生の選句。
 おどろいたことに、先生も並選四句、特選一句ということで、我われと同じ条件です。先生の権限で〇をいくつもつけることはできません。また△や、〇△はありません。

 しかも先生の句も入っています。
 これだと場合によっては、先生の句に票が入らない可能性もあります。
 前の句会でも最初はそうだったのですが、余計な神経を遣うので、先生の句だけ別枠に入れ、得票には関係なくしました。

 さて私の句の得票と、先生の評。
 ①夜話や前にも聞いたと子に言はれ(兼題つき)……(0)
 ②ゴミ捨てに出るも覚悟の冬の朝……(0)
 ③掛け声と手締めで大きな熊手買ふ……(1)
 ④大通り銀杏落葉に伸びる影……(1)
 (出句9名、選句はひとり5句。カッコ内は得票数)

 ①年取るとつい同じ話をして子どもに指摘される。しかし季語がありませんね。夜話では×。
 ②これは心情としてはわかります。ただし、ゴミは「ごみ」、覚悟のは「覚悟や」にして区切ったほうが句が締まります。
 ③は酉の市を詠んだものですね。雰囲気が伝わってきます。
 ④は「大通り」がいい。この「伸びる影」は木の影ではなくて、自分の影ですか。なるほど。
 とはいえ〇はくれなかった。いい方はソフトですが、意外に厳しいと思いました。

 今回最高得票(5票)を得て(私も入れました)、先生から特選をもらった句は下記に。

 碁敵の次の手を待つ冬座敷

 「ピンと張り詰めた空気が伝わってきます。これは冬座敷でなければなりません」(先生評)
 てっきり男性の句だと思ったのですが、女性の句(しかも碁の体験のない)でした。
 参加者は少ないけど、前の俳句会よりレベルは高いと思いました。
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