プロ野球巨人軍の元監督・川上哲治さんが亡くなられました。 享年93。
 「とてつもなく大きな存在」(長嶋茂雄さん)、「執念徹底し教えていただいた」(王貞治さん) 
 「私もあこがれ、まさに神様」(野村克也さん)、「さんぜんと輝く大先輩」(原監督) 
 球界からは哀悼と称賛のことばばかりです。


 川上さんは巨人のV9の立役者であり、球界の大御所でもあります。
 そんな方にいうのもなんですが……。


 川上さんが巨人の監督時代、同じセ・リーグの球団からエース級の投手を引き抜いたことがあります。
 当時巨人の投手陣は豊富で、この投手の出番はほとんどなかったのですが、それを記者に指摘されると同監督はこういいました。
 「相手チームで活躍されるよりはいい」


 これって飼い殺しじゃないの?
 この投手の才能はこれによって抹殺されたのだから。
 一球団の監督にこんなことが許されるのか。
 それに、これでは球界全体のレベルダウンではないのか。


 この監督は巨人さえ強けりゃ球界全体のことはどうでもいいのだ。
 若き日の私はこのように思い、長嶋さん、王さんは好きにも関わらず、巨人はきらいという屈折したファン心理を持つようになりました。


 そんな私から見れば、V9なんてバカバカしい。
 7月のオールスター戦ではセ・リーグ監督の立場を利用して他球団の投手を酷使し、自軍の投手を温存することも平気でやりました。
 ルール違反ではないけど、やることがこすっからくて面白くない。


 同監督が辞めてから監督は長嶋→藤田→王→藤田→長嶋→原→堀内→原と代わりましたが、江川の空白の一日や、オーナーの横やりなどはあっても、監督のこすっからい行為はなかったと思います。
 今そんなことをしたら、世間から袋叩きの目に遭うでしょう。


 むろん川上さんは子どもたちへの野球教室にも熱心で、球界に多大な貢献された方であることは重々承知しています。
 しかしそれは巨人の監督を辞められてから。


 私がいうのも口はばったいのですが、当時の川上さんは若く、「巨人さえ強ければいい」との一念で、球界全体のことなど考える余裕はなかったのではないか。
 若いころの私は、川上さんに対してこのような思いでした。


 今は晩年の川上さんを思い、ご冥福を祈るばかりです。

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