翌日(07/10)午前9時すぎ。
 息子夫婦に見送られ、ベッドのまま運ばれました。9階からエレベーターで2階。こちらからは天井しか見えませんが、廊下を抜け、次々とドアが開かれ、奥へ奥へと進んで行くのがわかります。その突き当りが手術室。
 大勢の看護婦さんの顔が見えます。挨拶されましたが、こちらは頷くのみ。

 「大きく息を吸って」
 看護婦さんにいわれ、深く息を吸い込むと鼻と口に大きなマスクをあてがわれました。
 これはベンゼン系の揮発性のガスだな、ということは「シンナー遊び」をやっているのか……。
 そんなことを考えているうちに、意識が遠のきました。

I病院全景


 どれくらい経ったのか。
 頭上で看護婦さんたちの話し声が聞こえました。ショッピングの話をしているようです。
 関係ない話しやがって……。
 しばらくして「目が覚められましたか」
 執刀医に呼びかけられました。手術は終ったようです。


 その後息子とも話しました。私のいるのは手術室ではなく、HCU(急性期医療室)とのこと。
 肩がズキッと痛む。その痛さは転落した夜のものとは違う。
 しかも、いつの間にか金属の棒が入れられている。
 手術が終った安心感はありますが、鋭い痛みです。(これが麻酔が覚めたときの痛みか)
 我慢できなくもなかったのですが、座薬を入れてもらったら、痛みはかなり軽減しました。


 これでぐっすり眠れるかと思ったのですが、どうも落ち着かない。
 なんだか熱い。これは身体が冷えないように電気毛布を掛けられていたようで、それを訴えるとスイッチを切ってくれました。
 それでも熱い。体温を測ると39℃。そこで看護婦さんに頭を冷やす枕を入れてもらいました。


 さらに……。
 左腕には血圧計のベルトが巻かれ、これが断続的に締めつけてきます。そして右足にはバルーン(風船)がくくりつけられ、断続的に膨らんでくる。これは「エコノミック症候群」の予防だそうです。
 この両者が間断なくこちらを攻めつけてくる。左腕をギューッと締めつけられたと思ったら、今度はバルーンがブィーン。忙しない。
 かてて加えて点滴か入っているものだから、絶えず尿意があります。ただし尿道のなかまで管を通されて、そのまま排尿できるのですが、これがたまらなく不快。我慢するわけにもいかず、チビチビと出ているようですが、一向にスッキリ感がない。


 それらのことが気になって、熟睡できずひと晩中うつらうつら。
 こうして夜が明けました。

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