JR大津駅です。ここへ降りたのは初めて……かな。
大津市は京都市と約10kmしか離れておらず、JR西日本の新快速でも約10分というのに、私が京都に住んでいたころは、あまり行ったことはなかったのです。
行ったとしても、大半が比叡山に登り、根本中堂→坂本と琵琶湖側に下り、そこから京津線に乗り、浜大津経由で三条京阪まで帰ってくるというコースでした。
浜大津には何度か降りて、湖岸を散策したことはあります。
また小中学校の遠足で、浜大津→大津港から遊覧船に乗って琵琶湖観光をしたこともあります。
そのため大津の駅といえば浜大津で、JR大津駅はまったくなじみがなかったのです。
駅前広場から広い通りがまっすぐ北に延びています。これが中央大通。
この道は琵琶湖に向かうのですが、下り坂になっています。
大津市は全体的に湖に向かって低くなっていることがわかります。
京町三丁目の交差点です。
ここから先、中央分離帯にはイチョウが植えられています。
とりわけ手前の2株は大きな古木ですが、これは元華階寺(けかいじ)境内にあったもの。
昭和43年(1968)から始まった大通整備によって、ここに残されました。樹齢400年を越えるといわれています。
この交差点を右に入ったところに、大津祭の起点、天祖神社があります。
中央通りをさらに進むと、
81号(大津草津線)に突き当り、その先は湖岸公園です。
駅から約700m。
この通りは駅と湖岸を結ぶメインストリートであるにも関わらず、いささか殺風景です。
そもそも大津市自体が県庁所在地(人口 340,544人=2018年4月1日)でありながら、彦根市に比べると、かなり見劣りがします。
これについては友人(滋賀県の郷土史家)がこう説明してくれました。
「大津と彦根は明治時代、県庁所在地を争ったけど、京都に近いのが有利と見て大津に決まった。ところが今は京都に近いのが逆にアダとなって、観光客は京都に流れ大津は素通りしよる。その点、彦根は京都から離れている分独自のカラーを出せるので、観光地としては成功してるんや。大津の発展は今後も期待できんな」
滋賀県は県庁所在地を間違えた? もう遅いけど。