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 吉野町駅交差点から鎌倉街道を西に進むと、右側に「お三の宮日枝神社」があります。
 ここは以前読んだ「聞き書き・横濱物語」(語り・松葉好市/執筆・小田豊二)にしばしばこの神社が出てきたため、一度訪れたかったところです。

日枝神社・鳥居 

 松葉氏にいわせると、当社には「おさん伝説」というものがあって、(神殿埋め立て工事遂行のために)人柱となった「おさん」という若い女性の霊を慰めるために地元の人たちはお参りしている、とのことでした。
 境内に踏み入ってみると、どこか身の引き締まる荘厳なものを感じます。狛犬が見事。

狛犬① 狛犬②

 日枝神社のHPを見ると、「おさん伝説」があることは認めながらも、古くは山王社・山王大権現・山王宮と称せられたのを山の宮→おさんの宮と転訛した、とも書かれています。
 「人柱伝説」というのは悲しげで、どことなくロマンを感じさせ、それが信仰心に結びついてもいいのでは、とも考えられます。

日枝神社・拝殿 

 江戸時代の横浜は釣鐘の形をした大きな入海でしたが、幕末になって港を開くため、幕府は大掛かりな埋め立て工事を行いました。それを請け負ったのが当時の石材木商・吉田勘兵衛で、何度も失敗と錯誤を繰り返し、11,年余りの歳月をかけて埋め立て事業を完成させました。これが吉田新田です。
 その吉田勘兵衛が新田の鎮守として創建したのがこの日枝神社です。

日枝神社・御神木 

 当方としては女性の「人柱説」はなかったことにしたいけど、埋め立て工事は難事業だったため、何人もの犠牲者が出たかもしれない。「人柱説」はそれをもいい表しているのではないか。
 そんなことを思いました。

      

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