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2018.08.29 鷹取山④下山

 「これからどこへ行かれるんですか」とおじさんに聞かれたので、
 「追浜に下ります。前回は神武寺へ下りて懲りました」
 「あの道はハードだからなあ。途中で鎖場があったでしょ」
 「そう。崖っぷちで鎖を伝って進むしかないので、『マジかよ』と思いました」
 「はははは。あそこは地元の人でも滅多に行きません」
 「やっぱりなあ」

鷹取山公園・広場        

 そんなことを話しながら、展望台から鷹取山公園の広場に出ました。
 ここからも横須賀の市街地が見渡せます。

広場から見る横須賀市街地 

 「深浦湾はあの辺ですか」
 「いや、もう少し右です。それにしても横須賀には詳しいですね。どちらからおいでになりました?」
 「埼玉です」
 「えッ、そんな遠くから?」
 「なーに、東武東上線と東横線が繋がっているので横浜まで1本です。そこから京急で」
 「なるほど」
      

 「追浜へは近道がいいですか。それとも楽な道のほうがいいですか」と聞かれたので、「楽な道」と答えました。
 「それじゃ、近くまで案内しましょう」
 ということで住宅街を歩きました。区画整理された閑静な住宅街です。

住宅街を下りる     

 小さな商店街を通りました。
 「ここがこの地域(湘南鷹取)唯一の商店街でして」
 なかなか小じゃれた商店街で、住宅街そのもののセレブ性を感じました。
     

 「私なんかは海は見慣れてるので逆に海のない山に憧れますね。最近は山梨方面に行くようになりました」
 「大菩薩とか?」
 「そうです、そうです。朝4時起きして車で3時間ほどで着くんですよ。そこから登るんです」
 「けっこう健脚じゃないですか」
 齢を聞くと私より2歳上ということがわかりました。
     

 「この齢になると、あちこち歩くのは冥途の土産であり、見納め旅でもありますね」
 「たしかにその通りですね」
 「だから、きた以上はなるべく多くのところを回りたいという気になるのです」
 「わかります」
 同年代という安心感から、つい本音を口にしました。

 *

 「この道を真っ直ぐ降りると追浜近くの16号に出ます」
 とおじさんにいわれました。
 「いろいろと教えていただきありがとうございます。本当にお世話になりました」
 「いえ、こちらこそ面白かったです」
 おそらく二度と会うことはないけど、丁重にあいさつしてそこで別れました。
        

 いわれた通り、住宅街をどんどん下りました。
 首斬観音から上ってきた道とは違い、広くてなだらかな坂道です。
 これだと多分首斬観音より南(田浦方面)に出るのだろう、と思っていたのですが……。

住宅街の下り坂 

 16号に着いて、向かい側を見ると「雷神社」とあります。
 あれッ、ここにも雷神社があるのか。
 しかしよく見ると、ここは鷹取山に登る前にきた雷神社。
 改めて地図を見ると、私が歩いてきたのは追浜駅の裏側をぐるッと回るバス道路でした。
      
 ちょっと遠回りかもしれないけど、おじさんは最も楽な道を教えてくれた。しかも駅にはこちらのほうが近い。
 改めておじさんの親切心が身に沁みました。

       

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