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 あるいはこのようなことになるのではないか、と戦前から危惧はしていたのですが……。
 高校野球決勝の大阪桐蔭vs.金足農。
         
 金足農の吉田投手は決勝までの5試合で749球も投げていて、疲労のピークに達していた。
 そこを強打の桐蔭打線につけ込まれるのではないか。
           
 そのいやな予感は初回に当たりました。
 これまでになく打者に粘られ、走者を出す。これはむろん桐蔭打線の力によるもので、そのため吉田投手もより慎重になったからでしょう。
 2死満塁から暴投で1点先制され、さらに右中間に二塁打を打たれ、2点を失いました。
初回、大阪桐蔭、暴投で先取点 
 金足農は三回に1死三塁から右犠飛で1点を返したものの、四回には大阪桐蔭の宮崎に3ランを打たれ1-6とリードされました。
 五回には音尾にバックスクリーンに2ラン打たれ、さらに打者一巡の猛攻で1―12と大量リードされました。
 「何を投げても打たれる」
 吉田投手の表情から精気がなくなったように感じられました。
四回、大阪桐蔭、宮崎の3点本塁打 

 彼は、「もう限界」と感じたのでしょう。
 六回からマウンドを三塁手・打川に譲り、自ら右翼の守備につきました。このときの吉田は晴れ晴れとした表情でした。
六回、吉田は右翼手に 
 急遽マウンドに立った内川はよく投げたと思います。
六回、金足農は投手打川に 
 金足農は七回、菊地亮の右越え適時二塁打で1点を返したものの、反撃もそこまで。
七回、金足農、長打で2点目 
 大阪桐蔭は七回にも1点追加し、金足農は2-13で敗れました。
試合終了 
 それにしても大阪桐蔭は強い。二度目の春夏連覇ですか。
 聞けば昨年の対仙台育英戦で、一塁手がベースを踏みそこなったためサヨナラ負けしたという悔しい体験をバネにして、一年間猛練習に耐えてきたとのこと。
 打線も強力で、エース級の投手を複数控えている。
         
 けれどもそれだけではなく、対浦和学院戦では打球を受けた相手投手に大阪桐蔭の選手が駆け寄り、冷却スプレーをかけました。これは対沖学園戦、対済美戦でも見られたといいます。
 これには感服するしかない。
 これはこの選手の資質によるものかもしれないけど、やはり指導者の姿勢が浸透しているからでしょう。
         
 どこかのアメフット監督のように「相手の主力選手を怪我させて出場できなくすれば、こちらは得だろう」と自軍選手に違反タックルを示唆した姿勢とは正反対。人間の徳の差を感じます。
         
 以前もいったように私の高校野球応援順位は、東北・北海道>関東>北陸・中部>九州>中国・四国>東海>近畿、なので大阪桐蔭は最も応援しない地域なのですが、このチームは別格。
 指導する西谷監督の勝利監督インタビューでは、相手チームをリスペクトする謙虚さが印象に残りました。
      
 金足農はよくやったと思います。
 甲子園大会の戦歴を見ると、1回戦・鹿児島実、2回戦・大垣日大、3回戦 横浜、準々決勝・近江、準決勝・日大三と、いずれも強いチームに勝っている。
 秋田県の県立、しかも選手は地元の子ばかり。
 今後もこういうチームが甲子園で勝ち進んでほしい。

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