北条湾西岸の南端を曲がると「花暮(はなぐれ)岸 壁」です。
 かつてここは小さな入り江のある岩礁地帯だつたところを、享保年間(1720年代)に後背地の丘を崩して埋め立て、さらに昭和2年(1927)に始まった漁港埋立工事によってできたもの。

花暮岸壁

 花暮の由来は「昔、城ヶ島ノ花ニ貴賎ココニ集リ眺望、観賞シテ日ヲ暮ス……」とのことで、このあたりの人々が身分に関係なく城ヶ島の花見を日が暮れるまで楽しんだことによるもの。

花暮岸壁(向こうに見えるのは城ヶ島大橋と城ヶ島)   

 それよりここはかつて遠洋マグロ漁船出航の拠点として賑わったところ。
 当時は接岸する船があまりに多いため、横付けできずに船尾で接岸していたとか。
 当然乗組員も多く(大半は三崎以外の地方の人々)、出迎えの家族も多い。
 説明板によると、
 「いつまでも尾をひく別れのテープ 胸をさす出船の汽笛、港町の哀歓を誘う」光景が見られたそうです。

乗組員家族の待合所 

 しかし今はそんな隆盛は見る影もなく、格好の釣り場になっています。
 というのも大型船が停泊するので水深が深いため、遠投の必要はなく、「初心者でも面白いほど釣れるよ」(釣り人)とのこと。アジ、イワシ、サバ、シロギスなどが釣れるそうです。

花暮岸壁(釣りをする人々) 

 4年前にきたときは地元の家族が釣りをしていて、「晩御飯のオカズを釣ってるの」と笑いながら説明してくれました。夫はサラリーマン? 釣果は子鯖のみ。
 「小さいからあとでリリースするつもり」といってたけど、本当かなあ。

花暮岸壁(船尾から接岸する船)   

 この日(06/22)港に停泊していた船はわずか2隻のみ。
  そのうちの1隻は船尾で接岸しているけど、これは往時の名残りなのか。

      

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