今年のGWは電車に乗っての遠出はせず、もっぱら近場で過ごしました。
そんななかで気になったのは多福寺、多門院へ向かう途中の地蔵街道。
ここは三芳町が誇る「みどりの景観八景」のひとつに選ばれているところで、緑のトンネルを通るのはなんとも心地よいものですが、なんだか様子がおかしい。
妙にスカスカする。しかも明るい。
よく見ると道端の木がない。切り倒され、木の柵も所どころ壊されている。
それも進行方向左側(南側)だけではなく、北側の道端も。
なおも進むと、「歩道を整備しています」の看板。
他の看板には、①工事期間は今年の3月22日~6月29日、②歩道整備工事のため、施工中は片側交互通行になります、と書かれています。
ふーむ、工事は3月下旬から始まっていたのか。
考えてみたら、この道を通ったのは2月までで、春になってからは多福寺、多門院へは行きも帰りも別の道を通りました。道理で気づかなかったわけだ。
たしかにこの地蔵街道は狭い。
その割に車の通行量が多い(最近はとくに増えた)ので、歩行者はおちおち散歩できず、これでは「みどりの景観」の名が泣こうというもの。
そこで道幅を広げて歩道をつくろうとしたのではないか。
しかし道幅が狭いからこそ鬱蒼とした緑のトンネルになるわけで、両側の木を伐採して道幅を広げては、いくら歩道ができても、果たして元の緑の景観が保てるのか。
これは自治体としては苦渋の決断だったと思われます。
それにしてもこの工事、本当に6月中に終わるのか。
しかもその先は関越自動車道の陸橋。これも狭い。ここには歩道はつけないのか。
7月になったら、どんな景色になるのか、ぜひ見てみたい。
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余談ですが、ここから北西にある道路のことを「地蔵街道」としているブログ記事がありました。
これは「地蔵通り」といって、歴史的には関連あるものの、三芳町が「みどりの景観八景」に指定している「地蔵街道」とは別もので、なんの趣きもない自動車道路です。
現地外の方が記事を書くのは一向にかまわないけど、せめて地元の人に聞くとか、自治体のHPなどで調べてから書いていただきたい。