咳が止まないので先日(07/03)耳鼻咽喉科の受診したところ、「気管支炎の疑いあり」といわれ、35~36年前のことを思い出しました。

 当時私は夏風邪がひどく、それがダラダラ続くので、近所の掛りつけの医院で診てもらいました。
 「多分夏風邪でしょう。咳止めの薬を処方しておきましょう」
     
 しかし、もらった薬を飲んでも治らない。
 5日ほどして、また新たな薬をもらいましたが、一向に改善しない。
 3回目になって医師は、「それじゃ仕方がない。おそらくこれで治ると思う」と別の薬をわたしてくれました。「ただし身体が震えるよ」
     

 その薬を飲んでしばらくしたら、全身に震えがきました。と同時に咳や鼻づまり、熱などの風邪の症状が治まりました。
 そのあまりの効果に「だったら最初からこれを与えてくれ」と思いました。
    

 咳が治まってからレントゲン写真を撮られました。
 その写真を見ながら医師はこういいました。
 「肺はなんともないけど、気管支が弱いね。多分気管支炎だと思う」
 ふーむ風邪ではなく、気管支炎だったのか。
    

 そこで初めて医師の真意がわかったような気がしました。
 彼はおそらく最初から強い薬は与えたくなかったのではないか。
      

 世間には患者に一発で治るような強い薬を与え、「あそこは名医だ」といわれている医院があるけど、私たちがかかっていた医師はまったく逆で、効き目の弱い薬から与えていました。
 そのため治るのに時間がかかり、義父なんかは、「あそこはヤブだ。寝ぼけた薬ばっかり処方しやがって、全然効かん」とぼやいてました。
      

 しかし強い薬を多用して、身体にいいはずがない。
 本当に患者のためを思うなら、できるだけ飲ませないようにするのではないか。それが真の医療でしょう。あの医師にとっては世間の評判などどうでもよかったのです。
      

 残念なことにこの医師は家族の事情で、私たちの住んでいた府中市(東京都)から奈良に引っ越してしまいました。
 その後は年賀や暑中見舞いの交流はありましたが、この4~5年途絶えています。
 果たしてどうされているやら。
  
                

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