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 江戸の花見として、どうしても外せないのが上野公園の桜。
 ここはもともと東叡山寛永寺の敷地で、天海僧正が吉野山から桜を移植させたことから、桜の名所として知られてきました。
桜の名(?)木 名桜「陽光」
 現在ではおよそ35万㎡の広い園内に約1200本の桜が植えられています。大半はソメイヨシノですが、なかには「陽光」なる名花(?)も。
 そんなこともあって、満開時の土・日ともなると、人出は一日100万人を超えるそうです。
 この日は平日でしたが、公園内のメインストリート「中央園道」は沢山の人であふれ返っています。まだ夕食どき前ですが、早くも弁当を開くグループも。
中央園道① 中央園道②
 私はこの上野には忸怩たる思いがあります。
 今から20数年前、「F――」なる写真週刊誌に関わっていたとき、この季節になるとよく上野公園に行きました。そこでは期待を裏切ることなく酔っ払いの乱痴気騒ぎがあり、面白い写真には事欠かなかったからです。
早くも弁当を開くグループ
 ケンカもありましたが、私たちが狙ったのは色ネタ。
 ある会社の花見では、罰ゲーム(?)に女子社員を木に登らせていました。
 今にして思えばとんだセクハラですが、当時は問題にならず、酒の上の余興とされていました。
 まったく怪しからん会社ですが、それを撮って編集部に届けていた我われもロクなもんじゃない。メシのためとはいえ、浅ましい限り。 人のことはいえません。
写真を撮る若者たち
 今はそんなことをする会社もなくなり(やれば社会問題になる)、花見といっても品よくなりました。相変わらずケンカ騒動はありますが、昔に比べたら大人しいものです。
清水舞台の桜 清水舞台から弁天堂を見る
 私が上野公園で好きな場所は、南西側にある清水観音堂。
 ここは京都の清水寺になぞらえたもので、傾斜地に建てられており、小さいながらも清水の舞台もあります。
 ここからは不忍池の弁天堂が見えますが、この景色が素晴しい。この季節にはまた格別です。
 改めて上野公園の魅力を見直しました。
入口のライトアップ 入口のイルミネーション
 余談ですが、正しくは「上野恩賜(おんし)公園」といいます。
 これは寛永寺の敷地が明治になって官有地となり、大正13年に宮内省を経て東京市に下賜されたからです。 ははーッ、ありがたや。
 そんなわけで、このようなところで乱痴気騒ぎなどもってのほか……ですぞ。
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