昨日はソメイヨシノを含む多種類の桜を紹介しましたが、跡見学園にもない、稀有な桜を紹介しましょう。その名も長勝院(ちょうしょういん)ハタザクラ。
 志木市は柏町3丁目の長勝院跡にあります。

長勝院ハタザクラ(二代目)    

 長勝院ハタザクラはヤマザクラの変種で、白い花びらですが、特徴は10輪に1輪ほど、中心から細長い花びら(のようなもの)が伸びています。
 これは雄しべが花弁のように変化したもので、旗状になっているので旗弁(きべん)と呼ばれ、それ故にハタザクラと名づけられています。(図解)

ハタザクラの図解(はたざくら保存会のチラシより) 

 下の写真、中央の花びらがまさにそれ。中心から細長い花びらのようなものがピロ~ンと飛び出しているでしょう。これが旗弁。

花びらにご注目 

 この桜は「櫻の科学」(日本櫻学会編=平成10年9月版)によると、世界にひとつだけの新種とのことで、志木市の天然記念物に指定されました。(推定樹齢400年)

長勝院ハタザクラ(原木)

 この桜が発見された経緯については、「はたざくら保存会」発行のチラシに書かれていますが、長勝院の伝説にまつわるものなので省略します。(詳しくはここを
         

 なおこの旗弁は同じ敷地内に植えられている黄色いウコンザクラ(鬱金桜)でも見られます。
 こちらのほうがわかりやすいかな。
 この花びら(3輪のうちの左端)には2本の旗弁が見られます。

旗弁はウコンザクラ(鬱金桜)にも 

 説明係の人の話では、旗弁のある確率は長勝院ハタザクラが全体の10%に対し、ウコンザクラは約20%だそうです。
 しかしウコンザクラの旗弁はさして注目されない。不思議です。
         
 観るだけが講釈求む奇種ざくら

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