トランプ大統領が就任早々メキシコとの国境に壁をつくることに着手しました。
 「何が何でもメキシコ人の不法入国は許さない」
 との固い決意の具現化でしょう。
 トランプ氏は選挙前から「その費用はメキシコ側に支払わせる」といい、メキシコ側は支払いを拒否。
 ならば、とアメリカ側が打ち出したのはメキシコからの輸入品に20%の関税をかけるというもの。(工事費は1~2年でペイできるそう)

アメリカとメキシコの国境   

 メキシコは輸出の70%ほどがアメリカに依存しているそうで、大半が農作物や(メキシコの工場でつくられた)車など。
 これらに関税がかけられるとなると、アメリカ国民が高い品物を買わされることになる。それによってメキシコ側も売れ行きが落ちるので、これは打撃。
 しかし食料だったらアメリカ国民にとっては必需品。物価高になって、かえって生活が苦しくなるんじゃないの。
 

 考えてみれば、アメリカの物価はメキシコ人などの安い外国の労働力(不法移民も含めて)によって安定していたわけで、それを排除してアメリカ人(とくに白人)の雇用に固執すれば、物価高になるのは必定。自分で自分の首を絞めることになります。
   

 これは、アメリカの自動車会社がメキシコの工場を撤退してアメリカ国内に工場をつくり、アメリカ人の雇用を確保するというのもまったく同じ。アメリカ国内でつくると車は高いものにつき、つくっても売れ行きが悪くなる。下手すると自動車会社は赤字を出して減産、場合によっては閉鎖になりかねない。
 そうなると再び失業者が続出するのではないか。
  

 車といえばトランプ大統領はこんなことも宣わっている。
 「アメリカには日本車がどんどん入っているのに、アメリカの車は日本ではほとんど売れない。アメリカと日本の取引はとても不公平だ」
 しかし日本の道路にアメ車は合わないし、燃費も食う。こんな車、誰が買うかね。
 これを二国間協議で強引に買わせようというのだろうか。
  

 少し前のことだけど、経済に明るい取手の友がこんなことをいいました。
 「世界でいえばペルシャやユダヤの商人、そして華僑、国内でいえば甲斐や近江の商人など、彼らはなぜ営々と商いを続けてこれたのか。それは信用とウィンウィンの鉄則で交易してきたからだ。どこかの国のように『ただ儲ければいい』とまがい物を売った商人は一時は儲けても、長い目で見れば淘汰されていった」
 要するに、どちらかが泣くような力ずくの取引は長い目で見れば成り立たない、と。
      

 私がトランプに期待したのは、「アメリカファースト」という本音(=エゴ)むき出しの政策によってこれまで取り繕ってきた世界(アメリカ)の秩序が暴かれ、ぶっ壊れるのではないか、ということ。
 しかしこれでは、秩序がぶっ壊れる前に経済が立ち行かなくなって、トランプの政策がぶっ壊れるのではないか。
        
 ちょうどこのトランプに似た人間がいます。
 高圧的で、人の意見をまるで聞かない。マスコミをバカにし、敵視している。
 といえば、昨日俎上にあげた元東京都知事。
 こういう人間は偉そうに自説をブチ上げるけど、上手くいかなくなると人の所為にして、責任転嫁する。
              
 もうひとつ私がトランプに期待したのは、日本の保守勢力(それも戦前・戦中に権力の中枢にいた人たちの流れ)はこれまでアメリカの庇護のもとにわが国を支配してきたが、その庇護が受けられなくなるのではないか、ということ。
              

 これに危惧したアメリカのポチは昨年末大統領就任前からトランプ詣で。(ここまでヘコヘコするかね)
 大統領就任してからは一刻も早く会いたいと秋波を送り続け、ようやく来月の10日に実現することになりました。
 果たしてどうなるのかにゃ~。

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