昨年12月11日の「所沢シティマラソン」で、コースをズルして優勝した3人が失格になったとのこと。
 市によると、ハーフ男子60歳以上の部(約21km)の「優勝者の後半10kmのタイムがおかしい」との電話があり、聴き取り調査をしたところ今月10日に「近道した」と認めました。
 他にも女性のゼッケンをすり替えた男性が女子の部で2位になり、これが発覚しました。
 世間では「怪しからん」と非難轟轟ですが、昔からマラソン大会の不正はよくあったそうです。

 これについて私は高校時代のあるできごとを思い出しました。
 2年のとき、体育の授業で京都御所の一部を走るタイムトライアルがありました。
 私は体育は苦手でしたが、このときは最初から先頭グループ。
   

 というのも私は当時、夜中の12時になると近所を4kmほど(自宅→百万遍→熊野神社→天王町→銀閣寺→自宅)走ることを日課としていました。
 走る目的は「精神を鍛えるため」ですが、ランニングの成果は確実に現れて、次第にタイムが上がり、自分でも体力がついていくことがわかりました。

今出川通(私のランニングコース)   

 「あれッ」
 終盤近くなって、塀の破れ目から運動着姿の生徒がヌッと出てきました。
 これは1年のとき同じクラスだった希代のワル男(ケンカ、恐喝、カンニングは当たり前)。私の顔を見るなりニヤッと笑いました。
 ズルいぞ、こいつ。
 そう思ったけど、咎めるわけにもいかない。(あとが怖い)
 しかも懸命に走ってきたので、こちらは汗びっしょりで、息も絶え絶え。そんな気力もない。
 そんな私を見て、彼もさすがに気が引けたか前を走ることはなかった。余力は私よりはるかにあったはずですが。

京都御所  

 タイムは覚えてないけど、このとき私は47人中8位。私より遅い陸上部員もいました。
 「練習はうそをつかない」
 私はそれで満足でした。彼がズルして私の前を走ろうが、どうでもよかったのです。

  *

 このワル男ですが、彼にも一抹の良心(?)があったとみえて、真面目に走っている人間の前をけっして走らなかった。
 ワルにはワルなりに恥を知っていたのでしょう。
  

 ところがマラソン大会でズルしたオッチャンは、臆面もなく優勝してしまった。
 浅ましいというか、恥知らずというか。
 優勝のよろこびとは自分の努力で勝ち取ってこそ。不正な手段で優勝してなにがうれしい。
 ズルしたのなら最後尾でゴールインしろ。それでも完走した人には負けているのだから。
  

 高校時代のワル男は、のちにヤクザになったそうです。
 彼は恥を知る男だった(?)だけに、ズルした時点で「もう一般社会では生きていけない」と自覚したのかもしれません。
 ズルというのはそれほど重いこと。
      

 マラソン大会でズルしたオッチャンは60歳以上とのことですが、そんな自覚さえなかったのか。
 ヤクザにはならなかったかもしれないけど、実体はそれ以下。晩節を汚しました。

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