入間野神社の北側に流れる不老川。
 てっきり「ふろうがわ」と読むものとばかり思っていたのですが、解説板には、
 「この川は入間市宮寺付近に源を発し、野水を集めながら堀兼を通り、川越市で新河岸川に注いでおり、地質的には古多摩川の名残り川であるといわれている。現在では一年中水が流れているが、昔は毎年冬期になると必ず水が涸れ『としとらず川』といわれ、『節分の夜、不老川の橋の下にいると年をとらない』との伝説がある」とあります。

不老川   

 そんなバカな。「涸れる」というのは生命力の衰退であって、「年を取らない」とは違う。
 もっとも死んでしまえば年は取らないから、ものはいいよう。
  

 ここに常泉寺の観音堂があります。
 その昔、大干ばつがあり、水に困った人々が観世音菩薩に祈って古井をさらったところ、たちまち水が噴き出したと伝えられる、とのこと。

 常泉寺の観音堂  

 その井戸は「七曲井」(ななまがりのい)といって、観音堂の裏手にあります。
 ひと目見て、「これは、まいまいず井戸だ」と思いました。
 まいまいず井戸とは、地表面をすり鉢状に掘り下げ、すり鉢の底の部分から垂直の井戸を掘った構造。すり鉢の部分には螺旋状の小径が設けられており、利用者はここを通って地表面から底部の垂直の井戸に向かいます。

七曲井水神宮   

 ここが「七曲井」と呼ばれたのは、井戸端までたどり着くのにすり鉢部分を7回曲がったことによるそうです。
 すり鉢部上部井戸端に小祠があり、水神「七曲井水神宮」が祀られています。

七曲井   

 昭和45年(1970)の発掘調査によると、すり鉢部の上部直径26m、深さ11.5m。井筒部はほぼ中央にあり、松材で組んだ井桁からなっていることがわかりました。

観音堂と大銀杏   

 そんなことより、当方としては不老川の読み方が気になりました。
 涸れるから年取らず、なんて、牽強付会もいいところ。
 これでは七曲ではなく、「へそ曲がり」だ。当方に似ている?
 やぶ蛇だったか……。

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