西武ドームの向かいに狭山不動尊があります。
 天台宗別格本山の寺院で、山号は狭山山、寺号は不動寺。本尊は不動明王。
 創建は昭和50年(1975)というから、かなり新しい。

勅額門 

 先ずは正面入口の勅額(ちょくがく)門。
 日本の寺院には見られない華やかな色彩と装飾を施した門。中華風?
 説明書きによると、この門は昭和50年(1975)増上寺にあった徳川の二代将軍・秀忠の廟から移設したもの。鴨居の額「台徳院」は秀忠のことです。

御神木   

 門をくぐって右側に銀杏の御神木がありますが、これもただの銀杏ではない。
 これは江戸城の城址にあったもの。

 勅額門から見る御成門  

 そして石段の上は御成門。
 この門もやはり秀忠の廟から移設されたもの。

御成門   

 裏に回ると、天井に描かれた天女の絵が見られます。

御成門の天井   

 七五三で賑わう本堂は平成13年(2001)京都東本願寺から移築した七間堂。

本堂 

 第一多宝塔は、昭和36年(1961)高槻市(大阪府)の畠山神社から当境内に移築されたもの。
 説明書きによると、「建立は弘治元年(1555)と伝えられているが、上層屋根の隅木に慶長12年(1607)の墨書があり、桃山時代の建立であることが明らかである」と力説されています。
 ふーむ。

第一多宝塔   

 大黒堂と大黒天。
 大黒堂は、昭和38年(1963)奈良の極楽寺境内に建立された柿本人麻の歌塚堂を移築したもの。
 大黒天は、上野・寛永寺に安置されていた尊天であるとのこと。

大黒堂   

 羅漢堂と唐金灯籠。
 羅漢堂は、明治の元勲井上馨公の屋敷から移築されたもの。
 唐金灯籠は、芝・増上寺から移設されたもの。銅の灯篭で53基。壮観です。

 羅漢堂と唐金灯篭  

 桜井門から入る参道の両側に並んだ石灯篭は芝・増上寺から移設されたもの。

石灯籠   

 他にも弁財天の堂は滋賀県・清涼寺経蔵から移築したもので、ご本尊は上野不忍池弁天堂から迎えたもの、さらに本堂前の総門は、元長州藩毛利家の江戸屋敷の門を移築したもの、第二多宝塔は、兵庫・椅鹿寺から移築されたもの……と移設物は枚挙にいとまがなく、いずれも国や県の重要文化財です。
  

 これは凄い!
 

 当不動尊は、昭和50年(1975) 西武グループが各地のプリンスホテルを開発する際に、芝増上寺をはじめとする各地の文化財をこの地に集め、当時のオーナーであった堤義明と親しかった寛永寺の助力により、天台宗別格本山として建立されたとのこと。(Wikipedia)

 向かいは西武ドーム  

 ふーむ、そうだったのか。
 これに関しては、当時オーナーの政財界のコネと財力による「全国各地文化財の寄せ集め」との批判もあるようですが、それをいうなら横浜「三溪園」だって同じ。
 しかもこちらは無料。
 これはもう「ありがたい」としかいいようがない。

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