2016.10.22 同窓会に出席

 今回の関西行きの目的は同窓会の出席にありました。
 諸事情あって故郷(京都)を捨てた私ですが、年とともに旧知の友に会うのがたまらなくうれしい。
 またあの世へ逝く友も多くなり、「会えるときには会っておかねば」という気持ちが強くなりました。
  
 さらにいうと、同窓会は「若返りの妙薬」です。これはアメリカの心理学者の臨床実験によって証明されています。(デイパック・チョプラ「エイジレス革命」講談社)
 したがって同窓会は、会費、交通費を支払ってでも行く価値はあります。

幹事あいさつ 

 今回開催されたのは高校の同窓会で、10月8日(土)、場所は御所・蛤御門向かいの「ガーデンパレス」。出席者は65名。
 前回の約半数ですが、みんなの顔が見渡せて、ちょうどいい人数ではないか。
   

 「おうおう、元気やったか」
 「元気でもないけど、なんとか生きとるよ」
 「それが何よりや」
 「アイツ、どないしとんねん」
 「3ヵ月ほどの世界一周の船旅から帰ってきよったばっかりや」
 「ほう、豪勢やな」
 そんな会話が飛び交いました。

テーブル席

 テーブルは受付をしたときに決まるのですが、あまり知った顔はいなかった。
 それでもかまわず、となりのご仁としゃべっていると、この人が亡くなったT君と親しかったことがわかりました。
 「ぼくとTとは小学校時代からずっと一緒でな。性格的に気難しいところがあって交友関係は少なかったけど、ぼくとは仲が良うて最後までつき合うたなあ」
 「死因は何だったんですか」
 「癌やった。膵臓やったかな。げっそりやつれて痛々しかった」
 初めて聞く話です。
   

 T君は名古屋の大学に行き、もどってきて内装関係の仕事をやるようになったとか。
 「奥さんがきれいな人でな。仲はよかったみたいや」
 「お子さんは?」
 「男の子がふたりいてな。もう成人しとる。しっかりした、ええ男や」
 「そうすると、家庭的には幸せだったんだね」
 「そうや」
 それを聞いて安心しました。今となっては故人の冥福を祈るのみ。

校歌斉唱

 その後、卒業時のクラスごとに壇上に並んで写真を撮りました。
 私のとなりにある男が並びました。
 Kです。コイツには中学時代からの遺恨があります。そのため高校時代は同じクラスになっても、口を聞いたことはなかった。
 20年前だったら一発ぶん殴っていたかもしれません。今はそんな気はないけど、「お前、人をいじめて楽しかったか」ぐらいは聞いてやろうと思っていました。まさにチャンス到来!
   

 「おう、Kやないか」
 「えッ、誰?」
 「オレだよ。□□」
 「あー、□□君か。変わったなあ。全然気づかなかった」
 彼は本当に知らなかったようです。
  

 「アンタにはいじめられたなあ」
 そういうと、彼は曖昧に笑いながら、「そんなこと、ないやろ」
 「被害者は覚えてても、加害者は忘れるというからな」
 といっても、「さあ……」と曖昧な微笑を浮かべるばかり。

 とぼけているのではなく、本当に覚えてないようです。
 そのまったく害意のない表情に、こちらの「戦意」が失せました。
   

 今のKには当時のようなシャープさは微塵もなく、前頭部は禿げてふっくらしたジイさんになっています。
 穏やかなのか、あるいは鈍いのか、相変わらず微笑を浮かべるその姿に妙な親近感を覚え、思わず「仲良くしよう」と手を差し出しました。
 「うん」
 Kもうれしそうに握り返してきました。

記念撮影 

 なぜそんなことをしたのか。今でも説明がつきません。
 とはいえ「和解」したのは事実です。これでよかったのだ。

 今からちょうど2週間前のできごとです。
 今回の同窓会は私にとって収穫の多いものでした。

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