2016.09.27 ライムライト

 「ライムライト」( 1952年/アメリカ)はチャップリン晩年の映画です。
    

 初老の道化師カルヴェロ(チャーリー・チャップリン)はある日、自殺を図ったテリー(クレア・ブルーム)というバレリーナを助け、彼女を励ましバレエ界に復帰させるが、自らは落ち目になり、彼女の元を離れて辻音楽師になっていく。

ライムライト①   

 テリーは次第にスターの階段に上り、若き音楽家(実は再会)にプロポーズされるが、カルヴェロのことが忘れられない。

ライムライト②    

 そんな折、偶然カルヴェロに再会し、もう一度彼を舞台に立たせるように手筈を調える。 再起の舞台でカルヴェロは熱演し、観客から大受けしたが、熱演のあまり舞台から転げ落ち、ドラムにはまり込んで脊髄を損傷し、致命傷になる。

ライムライト③   

 駆けつけたテリーに「私は大丈夫。さあ、キミの出番だ」
 促されて舞台で踊るテリー。その姿を見てカルヴェロは息を引取った。

ライムライト④    

 この映画を最初に観たのは小2のときです。
 冬休みの絵日記に、「ライムライトという映画をみました……チャップリンはたいこ(太鼓)にはまって死にました」と書いたところ、
 「むずかしかったでしょう。わかりましたか」という担任の赤ペンが入っていました。
 担任から見れば「いい映画だけど、子どもには難しい」と思ったのでしょう。

ライムライト⑤    

 たしかに映画の内容まで理解していたわけではないけど、彼女が踊るラストシーンはよく覚えています。
 このときのテリーの美しかったこと。いらい私の憧れの女性になりました。
 また「エタナリー」の曲も好きで、木箱に納められたオルゴールをしょっちゅう開いては聴き入っていました。

ライムライト⑥    

 リバイバルで観たとき(19歳)は、幼いころから恋焦がれていた女性に再会した気分でした。
 彼女が勤める文具店にいつも買いにくる若き音楽家に五線紙をおまけするシーンでは、「あった、あった」
 子どもながら、意外に細かいところまで覚えているものです。

 ライムライト⑦  

 30代後半でこの映画を観たときは、気持ちは老喜劇役者カルヴェロ(チャップリン)に沿っていました。そして一抹の侘しさを感じました。
 「もう、私の時代は終わった。これからは若い者同士でやりなさい」
 と若いふたり(テリーと音楽家)に譲ります。これがなんとも切ない。

ライムライト⑧     

 実際チャップリンはこの映画で「もう、私の時代は終わった」というメッセージを託したそうです。
 最後に老喜劇役者がドラムにはまって死ぬのはこれ以上ない終わり方でした。

ライムライト⑨   

 余談ですが、息子は小学生のときからチャップリンのファンでした。
 「モダンタイムズ」「街の灯」「独裁者」「黄金狂持代」「ライムライト」……NHKで放映された作品すべてをビデオに録画して、よく観ていました。
 「モダンタイムズ」「ライムライト」は私が小学生のときに観て印象に残った作品です。
 そんなこと話したことはなかったのに、いわなくても伝わるのか。不思議な気がします。

ライムライト⑩    

 ※この項は旧ブログに投稿したものを大幅に加筆してリメークしたものです。

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