政務活動費の不正受給していたことで富山市議会の議員が続々と辞任しました。
 不正受給の大半は領収書の偽造。
 TVのニュースで見たのは、金額が「¥2,2△△」と表示されているところ、頭に2を書き入れて、「¥22,2△△」と2万円水増ししていた。内訳には「茶菓子代50名分」。
    

 何ともセコイやり方だけど、これはまだ可愛い。(それでもダメだよ)
 同じ茶菓子代の領収書でも、市内の商店が発行した領収書を見本にして、自らPCで領収書をつくって、20万円を請求。内訳には「お茶・お菓子代400×500円」。
   

 白紙の領収書に自分で金額を書き入れるとか、多少の金額の改ざんは「サラリーマンの知恵?」(ダメだよ)だけど、PCで領収書をつくるとは何とも可愛げがない。

 今だから白状しますが、私は30年近く前、ある業者の領収書偽造に手を貸したことがあります。
 その業者とは美容食品の通販会社。
 私は当時その食品の広告(女性誌やチラシ)を制作していたのですが、あるとき担当の営業部長から、「5万円支払うから、モデル代ということで100万円の領収書をつくってくれないか」と頼まれました。
      

 私はその部長にはけっこう可愛がられ、支払いもよかったので、引き受けました。
 モデルへの支払いはエロ雑誌の編集時代、何度もやったことがあります。
 撮影が終わったとき、ギャラを渡して領収書に住所・指名を書いてもらうのですが、その住所が本当なのかはわかるはずもなく、また経理のほうもそれで通っていました。
 この種の支払いは経費でも「穴」のような分野です。
       

 私は妻に5万円渡し、「男の筆跡では上手くない。女の筆跡で領収書をつくってほしい」
 「いいわよ」
 住所・指名はこちらが勝手につくり上げた女性7人のリストを渡し、まず妻が2枚書いて(筆跡を変え、収入印紙に割り印のサインを入れて)、あとは大森に住む妹の家族へ。
 ここにはふたりの中学生の娘(姪)がいるので、それに協力してもらい、さらに遊びにきた友だちの女の子にも書いてもらって(それぞれ駄賃に1000円ずつ渡した)、筆跡のちがう7名の領収書を集めました。
    
  私はこれらの領収書の金額欄にチェックライターで「¥150,000」の数字を打ち、営業部長に差し出しました。
 「おう、ありがとう」。部長のよろこぶまいことか。
   

 それはそれで終わったのですが、その翌年、「今度は500万円の領収書をつくってくれ」と15万円渡されました。
 これは明らかに犯罪だな、と思ったけど、こちらとしては断るわけにもいかず、(15万円に目が眩んで?)引き受けました。
   

 とはいえモデル代だけで500万では、いくら何でも無理がある。
 そこで私は近くの判子屋に頼んで、「□□企画」「××工房」「△△工芸」など架空の制作会社のゴム印をつくってもらい、1社につき10~30万程度支払ったような領収書を数枚つくり、数枚はモデルの領収書も混ぜて、なんとか500万円の領収書をつくり上げました。
 このときは、さすがに(金額が大きかったこともあってか)にっこりとすることもなく、事務的な取り扱いでした。
   

 その後数日間、私は「悪事に手を貸した」「バレたら大変なことになる」と戦々恐々とした思いでした。
 しかし心のどこかには「バレなかったら、濡れ手に粟でいい仕事だな」という思いも。
  

 この会社、翌年は金が余らなかったのか、この手の話はなく、仕事も徐々に減って、つき合いもなくなりました。
   

 女性誌を見ると、その後もこの会社の広告が掲載されていましたが、10年ほど前、誇大広告で公取委の摘発を受け、新聞にも載りました。「やっぱりなあ」
 この種のインチキは私が手掛けていたときも平気で行われていました。
 体験談なんてデッチ上げばかりです。
     

 しかしこんなのは私にとっては大したことではない。最大の不正は領収書偽造。
 30年ほど前のことだから、もう時効ですよね。バレなくて胸を撫で下ろしています。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://aitokodoku2.blog.fc2.com/tb.php/1320-67300f95