いつもなら霧笛橋を下りてローズガーデンを上がるのですが、今回は神奈川近代文学館の脇を通って表にでました。となりは韓国領事館。
 その前を小港方面に下りる坂がワシン坂。
 夏の終わりのこの時期、どうしてもこの坂を下りたかった。

韓国領事館   

 というのは……。
 森山良子「さよならの夏」に出てくる、
 「♪ゆるい坂を おりてゆけば 夏色の風に あえるかしら~」
 の坂はワシン坂ではないかと思ったからです。

 瀟洒な住宅街   

 たしかに歌のようなゆるい坂。しかも瀟洒な住宅街。
 少し歩くと右に急な下り坂がありますが、これは聖坂。この坂は下の見晴通に直通しているので急勾配です。しかしここを下りると(もどるのが)面倒なので、予定通りワシン坂を直進。

右は聖坂    

 この通りは静かで、山手通りとはまた違った風情があります。
 所どころ建物のない箇所(崖?)があってフェンス越しにベイブリッジが見られるのも楽しい。

ベイブリッジが見える   

 ワシン坂の由来は諸説あって、①和親条約のワシンからきた。②鷲見坂がなまってワシン坂となった。③ワシン(ウシン)という外国人がこの付近に住んでいた。④坂下に清水が湧き出る所から「ワキシミズザカ」が外国人たちの口によって「ワシン坂」となった、など。
      

 右手に教会(横浜山手ヘレン記念協会)が見えてきました。
 「さよならの夏」の二番に「♪古いチャペル 風見の鶏 夏色の町は 見えるかしら~」
 とあるので、「この教会のことかな?」と思ったりして。

 横浜山手ヘレン記念協会  

 それを過ぎたあたりから急な下り坂になります。とくにワシン坂病院あたりになると、急勾配。
 病院に通う人は大変だ。もっともほとんどがタクシー利用だったけど。

 ワシン坂病院から急勾配になる  

 そこから先も急な坂。
 これ、上りだったら、きついだろうな。

急な下り坂   

 坂を下りたところの崖下に湧水口があります。
 説明書きにはこうあります。
 「ここは古くから市民の生活用水として広く利用されてきたもので、夏冷たく、冬暖かい。近年では都市化の影響で、清浄な水質を保てなくなってきており、災害等には飲用以外の生活用水としての利用が可能」(中区地域振興課・中福祉保健センター生活衛生課) 
 ということは飲めないの?

湧水口    

 水を汲みにきたおじさん(?)に聞いてみると、「飲めますよ、ほら」と手酌でゴクリ。
 ならば、とこちらも手酌でゴクリ。すっきりしてクセのない味だ。
 「これはね、殺菌してないから自治体としてはこう書くしかないんです。でも近所の人はみんな飲んでますよ。軟水だから軽いでしょ。ただし放っておくと苔が生えるの」

水を汲むおじさん    

 このおじさんのしゃべること、しゃべること。
 「横浜の湧水といえば他には岸根、獅子頭、随流院、白滝不動……とあるけど、ここの水はいいのよ。今まで涸れたことはなかった。関東大震災のときは、水を求めてここに長蛇の列ができたっていうじゃない」
   

 また「今の若者はなってない」とか、「オヤジもダメ。いつまでも昔の栄光なんて通用しないわよ」とキツイお小言も。
 こちらは「はあ、はあ」と神妙に聞くばかり。

 振り返って見るワシン坂  

 このおじさんの話を聞いているうち、ワシン坂の由来はどうやら④の「坂下に清水が湧き出る……」説だな、と思いました。
 この日(08/31)は残暑厳しかったけど、ここだけはちょっぴり涼しかった、かな。

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