今月の兼題は「稲の花」
 しかし稲の花なんて見たことない。
 8月の半ばごろに咲くということなので、今月の10日、富士見市にある田んぼを見たところ、「????」
 すでに実がなっている。遅かったか。
   
     

 調べてみると、稲の花は品種によって咲く時期が違い、早いもの(早稲)だと8月初旬、しかも開花時期は非常に短いとのこと。
 写真では白っぽい(黄色?)、小さな花であまり目立たない。(こんなのを兼題にするのか)

稲穂     

 現物を見るのは諦めて、例句を見ました。
   

 「豊かなる国土の日かな稲の花」(麦南)
 「稲の花大の男の隠れけり」(一茶) 
 「此上に年を積むべし稲の花」(梅室)
 「馬買ひてつなぐまがきや稲の花」(才麿)
     

 こうしてみると、稲の花というのは秋の収穫を予兆する「よろこばしき」ものらしい。
 そこで、
    
 畦道を歩き疲れて稲の花
 退院し娑婆の空気に稲の花
    

 いずれもつまらないけど、「畦道を二人乗りして稲の花」はどうだろう。なんとなく、スコットランド民謡の「♪誰かさんと誰かさんが麦畑……」を思わせる句ではないか。
 (自転車に)二人乗りするのは若い男女に決まっている。それも高校生。
    

 しかし、「畦道」-「稲の花」は意味が重複するのではないか。
 それよりも二人の立場を明らかにするほうがいいのではないか。
    

 放課後を二人乗りして稲の花
    

 しかし今は夏休み。放課後よりも「塾帰り」(夏期講習)にしたほうが、秋になって二人の成績向上が期待できるのではないか、
    

 塾帰り二人乗りして稲の花……①a
    

 しかし、ここで重大な誤謬に気づきました。
 これだと「稲の花」の季語が動くのではないか。「稲の花」でなくても、「梅の花」や「桃の花」など他の季節の花でも成立する。
 その点、上五が「畦道」だと、季語離れは避けられる。
 というわけで、
    

 畦道を二人乗りして稲の花……①b
   

 にもどしました。二人乗りするのは熟年カップルではないだろう、と。
 しかし①a「塾帰り……」も捨てがたい。うーん、どうするか。

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