「朝霞の水を知りたかったら、湧水代官水へ行きなさい」
 と博物館でパンフレットを渡されました。

湧水広場      

 その説明によると、湧水代官水(ゆうすいだいかんみず)とは、崖線の谷頭から出る湧き水で、古くから灌漑用水などとして地域の人々に「代官水」と呼ばれ、利用され親しまれてきたもの。現在も水量は豊富で、市内に残された貴重な自然湧水だそうです。

   湧水点の目印      

 パンフレットには「利用のご案内」とあり、利用時間(9時~△△時)や、「利用上のお願い」など、注意事項がたらたらと書かれている。

湧水点      

 「ふーむ。利用というからには、ポリタンクで汲みにくる人もけっこういるのだな」
 と推測し、「名水が飲めるのでは」と期待しました。(ペットボトルは持っている)

    

 行ってみると、門は開いてました。(利用時間内なので当然)
 芝生の向こうに水路があり、湧水点を確認しました。しかし取水口がない。

緑の藻      

 そこで掃除をしていたおじさんに、「取水口はどこですか?」と尋ねました。
 「しゅすいこう?」
 「ええ、水を汲むところ」
 「そんなのありませんよ。第一この水は飲めません」
 ガーン!
   

 話を聞いてみると、ここは「これが湧水か」と景色を観るだけのところでした。だったら「利用」なんて書くな。

手入れも怠りない  

 おじさんには罪(?)がないので、気を取り直し、
 「水源はどこにあるのですか」
 「この台地のなかにあるようですよ。なにしろ江戸時代からこんこんと湧き出ていますから」
 「涸れることはないのですか」
 「それはないようです」
   

 「しかし、この水はどこへ行くのですか」
 「下水となって、最終的には東京湾に流れます」
 「下水に! もったいない」
 「そう思いますけど、この水を活用するとなると。浄化に経費がかかるので」
 「そうか。これぐらいの水量では採算が取れないのか」
 「その通りです」

 トイレも清潔  

 話を聞いてみると、ただ景観を観賞する「利用」もやむを得ないのか。
 トイレもきれいに掃除されていたし、このおじさんの努力には頭が下がりました。

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