私の母親にいわせれば、息子のクラスは「うれしがり」が多いことになります。
 実際、「はい」「はい」と手を挙げたのは勉強ができる子というより「目立ちたがり屋」が多かったようです。選挙はいわば人気投票なもの。
 息子が通っていたのは府中市(東京都)の公立小学校。ごくふつうの小学校です。
 ということは、関東では似たようなものだと思います。
   

 息子に「お前は立候補したのか」と聞いたら、「しないよ」と答えました。父親に似ています。
 そんな息子も大学生になり、演劇部に入ると俄然リーダーシップを発揮し、1年から小道具、脚本、演出、主演、広報を手掛け、2年目には座長になって劇団員を引っ張りました。
 このあたりは母親の関東女の血を引いています。

 私の好きな横浜。
 毎年4月になると、野毛で「大道芸大会」が開かれます。
 例えば風船男の芸。
 大きな風船のなかに入って、飛んだり跳ねたり転がったりした挙句、
 「誰か、この風船に入ってみたい人!」
 すると前に陣取った小学生が「はい」「はい」「はい」……と勢いよく手を挙げる。男子も女子も。

野毛大道芸    

 今では当たり前の光景ですが、最初にこれを見たときはおどろきました。
 京都の小学生では考えられない。
 私たちが小学生のころは、当てられまいと逃げ回っていた。
 いつも要領の悪い子が当てられて、仕方往く香具師(やし)にいじられる。そんなパターンでした。
   

 しかし横浜ではみんな積極的で、いじられることを楽しんでいる。
 これを見るたび、私は横浜の教育関係者に礼をいいたくなる。
 子どもたちは大道芸を楽しむ術を心得ている。面白かった芸にはちゃんと心付(投げ銭)を置いていく。
 よくぞここまで教えてくださった。(もっとも学校ではなく、家庭で教えられたのかもしれないけど)

 これら三つのエピソードを通じて、私は何がいいたいのか。
 ざっくりいえば、
 「関東の人間は公のためにひと肌脱ぐ(奉仕する)という気持ちが強いのに対して、京都の人間は希薄である。それどころか、何の得にもならないので辞退する」ということです。
    

 私は長年関東に住むに連れ、次第に関東人の気質に慣れ、団地の自治会や俳句会などで役員を頼まれると、断らずにやるようになりました。
 私の見たところ、関東では頑なに拒否する人はあまりいないように思われます。
 昨年、川越の某短歌会を見学しましたが、このときも役員は(比較的)スムーズに決まりました。
   

 一方京都では「いやや」「いやや」と頑な拒否する人がいて、なかなか決まらない。とくに女性がそう。
 それをいやというほど思い知らされたのは、小学校の同窓会でした。

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