今回は桃太郎。これにはどんな教訓があるのか。
 その前に、この話は昔話ではなく、明治の頃の岡山の桃農家と産科外科医師の合作ということを踏まえていただきたい。
 また例によって取手の経済事情通に講釈。
    
 「桃から生まれた桃太郎というから桃農家はわかるけど、なんで産科外科医が絡んどるのや」
 「老夫婦が桃を割ったら、なかから赤ん坊が出てきた。これは帝王切開のことや。妊婦が高齢出産で産道が固かったから、医師が妊婦の腹を裂いて取り出したんや」
 「なんでそれを昔話にする必要があるのや」
 「当時、帝王切開手術は忌み嫌われた。手術に対する怖さもあるけど、『産道を自力で通らない子は弱弱しい』といわれていた。その偏見を取り除くために、医師がこの話をつくったんや。帝王切開で生まれた子でもこのようにすくすく育つ、と」
 
 「なるほど、丈夫な子になって『鬼退治してくる』というたんか」
 「鬼ヶ島というのは実在の島ではなくて世間のことや。『渡る世間は鬼ばかり』というやろ。桃太郎は成長して『世間の荒波に揉まれて立派な大人になって帰ってきます』といって家を出た」
    
 「それならお供のイヌ。サル、キジはなんや」
 「あれは人生の途上で出会う協力者のことや」
 「キビ団子で手なづけたというのは?」
 「ふつうなら小遣い銭やけど、そんな金は持ってないから、『よし、頑張ろう!』という激励のことばや」
 「なんや、巨人ナインの『声かけ』のようなもんか」
 「今でいうたらそうやな。ただし金銭のやり取りに関してはわからん」
    桃の花
 「では鬼退治というのはなんのことや」
 「あれはいろんな能力を持ったスタッフの協力を得て困難に打ち克ち、事業に成功したということや」
 「それで大儲けして大金を両親に持ち帰ったんか」
 「あれは具体的な金銀財宝ではなくて、青年が身につけた優秀な能力と立派な人格のことや。これが『宝物』や」
       
 「それで、救い出したお姫様と結婚したんやろ」
 「それがな、出向先のお局女に引っかかってな。『デキちゃった結婚』したんや」
 「なんや、なんのロマンもないやないか」
 「ええのや、子宝には恵まれたから」
        
 「たしかに宝物には違いない……しかし夢のない話やな。そんな話をつくった産科外科医とは何者や」
 「これは藪野紋史郎という高名な先生や」
 「いかにも藪医者みたいな名前やな。しかし紋史郎というのは聞いたことがある」
 「これがこの人物の幼少時の写真や。学芸会の写真でな、丸顔にチョビ髭生やしとるやろ。子どもの頃からいかがわしい(触診専門の?)医者の役をやっとった」
 「あッ、これは……」(絶句)
 「そうや」
 「ふーむ、この人のいうことなら信用するしかないな」(汗)
 「そうや、これが真実や」
    
 という結論に至りました。
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