ある句会の兼題が「鶯」。そこで、
 ①-a山林を抜けて蒼穹うぐひす鳴く
 あまりに平凡かな。
 ①-b鶯や山岳ギャルを先導し
 
 中七の「山岳ギャル」がしっくりしない。特定の名詞は使わないほうがいいと、
 ①-c鶯に先導されて山歩き
 先導より先達のほうが意味深いのでは。それに「山歩き」では一般的なので、むしろ特定の山にしたほうがいいか。有名なのは高尾山だけど……。
 ①-d鶯に先達されし奥高尾
 今年になって湯上り時に冷たいシャワーを全身に浴びるようになりました。これをやると直後は皮膚がキンキンに冷えるのですが、そのあとジワーッと熱くなってくる。外へ出ても湯冷めしません。
 しかし最近その水が温くなって、どうも気が抜ける。その気持ちを、
 ②-a湯上りの水の温みて拍子抜け
 下五の「拍子抜け」は不要な気がしたので、
 ②-b湯上りの締めのシャワーの温みをり

 これでは説明的なので、やはり「拍子抜け」は活かしたほうがいいのではないか。ならば上五にと、
 ②-c拍子抜け湯上り水の温みをり
 しかしこれではインパクトが弱い。そこで、
 ②-d拍子抜け金冷法の水温む
 金冷法とは全身ではなく、ある特定の部分を冷やす健康(強精?)法ですが、これを高らかに謳った句は聞いたことがないので、これにするかな。
 「磯遊び」の句もつくってやれと、
 ③-a五丁連一度もならず磯遊び
 ③-b靴あとを重ねて踏むや磯遊び
 ③-c砂浜をさすらふだけの磯遊び
 の三句をつくってみました。このなかでは③-bがいいかな。
 あとは去年つくった花筏の句の続き。
 ④-a俤を冥府へ運ぶ花筏
 これを具体的にして、無常観を出そうと、
 ④-b賑わひを冥府へ運ぶ花筏
 ④-c華やぎを闇へと運ぶ花筏
 この闇とは新河岸川の暗渠部分のことなのですが、ちょっと無理があるかな。そこで、
 ④-d花筏宴をお江戸へ流しけり
 ④-e夢のあとお江戸へ流す花筏
 ということで次の三句に決定しました。

 ①鶯に先達されし奥高尾
 ②拍子抜け金冷法の水温む
 ③靴あとを重ねて踏むや磯遊び

 
 花筏の句は中七の「お江戸」がしっくりこないので考慮中。時期的には四月でもいいので来月に回すつもり。

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