甘利経済再生担当大臣が、金銭授受疑惑の責任を取って辞任しました。
 週刊文春の報道で証拠はガッチリ押さえられている。実名の証言もある。
 これでは到底否定しきれない、と判断したからでしょう。

 しかしその弁明は疑問だらけ。
 現金(計)100万円は受け取ったけど、収支報告書に記載したから問題はない。
 秘書は計500万受け取り、200万は収支報告書に記載したけど、300万は秘書が私的に流用。その管理責任は私にあり、(これ以上迷惑をかけられないので)辞任する、というもの。
 これでは、「自分自身にはまったく非はない」といわんばかり。

 問題なのは「秘書の管理責任が自分にある」ということではなく、受け取った金がどういうものか、これが問われているのです。
 告発者の証言からすると、これは業者への口利きで、明らかに「あっせん利得」による金。
 しかも告発者の証言が真実だとすると、甘利氏は「あっせん利得処罰法」違反でアウト(有罪)ということになります。

 状況証拠は真っ黒。
 都市再生機構(UR)の発表では、甘利氏の秘書が「少し色を付けてでも地区外に出ていってもらう方が良いのではないか」「甘利事務所の顔を立ててもらえないか」といったそうですが、URは「口利きではない」との認識(朝日新聞02/02)。

 これじや完全な口利きだよ。
 しかし東京地検がこれをどう判断するか。URは口が裂けても「口利きだった」とはいわないでしょう。そうなると「あっせん利得処罰法」違反はこれまで通り有耶無耶になる可能性が大きい。
 これでは日本の伝統的(?)な「賄賂体質」は何ひとつ改まらない。

 そんな甘利氏は、「政治家としての矜持に鑑みて大臣を辞めた」といい、さらに内閣府職員の前では「私なりのやせ我慢の美学を貫いた」と述べました。

 やせ我慢とは笑止千万。
 だったら金なんか受け取るな。どんなに金がほしくても、「要りません」と突っぱねるのがやせ我慢。「武士は食わねど高楊枝」ということばを噛みしめろ。
 そもそも自分で「自分の生きざま」とか「美学」というのは自分を美化することばで、そんなヤツに限って中身はいかがわしい。

 この辞任会見を「潔い身の処し方」「正直な告白に感動した」と宣った評論家女史がいたけど、いい年して「盆暗」としか思えない。あるいは(もともと)政権の提灯持ちだったのか。

 最後に甘利氏、「政治家としての矜持」というなら、さっさと国会議員を辞めればいい。
 辞めたら政治家としての「美学」を認めてやるよ。
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