旧東海道は新横浜通(13号)で中断されます。
左は新横浜通 
 新横浜通を渡り、これまでと同方向の細い道を入ると、どうやらこれが旧東海道らしい。
 しばらく歩くと「浅間神社」の鳥居。これは参らなければ。
浅間神社・入口 
 二の鳥居は朱塗りで、堂々たるもの。高台にあって由緒ある神社のようです。
二の鳥居 
 しかし境内には他に参拝客もおらず、ジャージー姿の老人が掃除しているだけ。

 先ずはお参りして写真を撮っていると、
 「あの浅間神社の揮毫だけど、上手くないだろう?」
 ジャージー老人に話しかけられました。
社殿 
 「上手くないだろう?」といわれても軽々に同意するわけにもいかず、黙っていると、
 「あれはね、○○という知事が書いたんだよ」
 えッ、知事が……。ということは、この人、宮司さん?
浅間神社の揮毫 
 「浅間神社というからには、どこかに富士塚があるのですか?」
 「いや、ありません。その代りこの社殿自体が富士の形をしていますから……」
 「なるほど」
 「これね、今建て替えようとしたら7億円もかかるんだよ」
 「7億円、そりゃ大変だ」
社殿の屋根は富士山を形どっているとか 
 「実際、神社の運営は大変だよ。これ(神楽殿)なんかもうボロボロ。ほら」
 宮司氏が濡れ縁に突き出た横木をつかむとボロッ。
朽ち果てた濡れ縁 ボロリと取れた
 「あッ、取れた」(こちらは笑いをかみ殺してパチリ!)
 「ここも直さにゃいかんなあ。大工に頼むと金がかかるから、自分で直しているんだよ」
神楽殿 
 「御神木はあの銀杏の樹ですか?」
 「いや、御神木はこっち」
 と社殿の脇から裏のほうへ。
御神木を指し示す宮司 
 「大きいでしょう。あれはハブの木だよ」
 ハブの木?(あとで調べると南国の木らしい)
御神木 
 「それよりも、これ(祠=ほこら)が由緒あるんだよ。黒沢明監督のデビュー作『姿三四郎』にも出てきたんだよ。もっとも撮影されたのは昭和17年。私が2歳のときだからね」
 彼はここで宮司の子として生まれ、大学卒業後は鎌倉の八幡宮で修業したそうです。
由緒ある祠 
 「今は閑散としているけど、初詣になると参拝客でいっぱいになるんでしょうね」
 「そりゃそうだよ。下からもう長蛇の列だよ。屋台も出るし」
 ようやくにこやかな顔に。
閑散とした境内 
 「ところであんた、どこからきなさった?」
 「埼玉です」
 「ほう、そんな遠くからはるばる……」
 「なあに、最寄駅から一本で横浜ですから」
 「なるほど、便利になりましたなあ。まあ、気をつけて回ってらっしゃい」
 「ありがとうございます」

 そんな会話で別れました。
 こんなことがあるから神社参拝(探訪?)は面白い。
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