川越大師として多くの参詣者を集める喜多院は、三代将軍家光誕生の間や、春日局化粧の間などで有名な客殿(重要文化財)、さらに五百羅漢などがあって、川越の一大観光客地。
喜多院  
 あまり知られてないけど、この裏に「どろぼう橋」という小さな橋があります。

 由来は江戸時代。
 あるとき川越の町で泥棒を働いた男が捕り方に追われ、裏手の橋をわたって喜多院に逃げ込みました。当時ここは御神領といって幕府直轄地で、川越藩の役人でも立ち入れない。
 「へっへ、うまくいった」
 と思ったのもつかの間、寺男たちに捕まり、さんざん油をしぼられました。
 これには男も改心し、「私が悪うございました。これからは真人間になります」と元三大師に許しを乞うたところ、「ならば、許す」
 寺側がそれを町の奉行所に伝えたところ、「ならば、よし」ということで無罪放免。
 男は町の商家に奉公して、二度と悪いことはしなかった。
 いらいこの橋(当時は丸木橋)を「どろぼう橋」と名づけたそうです。
どろぼう橋① 
 うーん、いい話だ。
 しかしこの話、どこかで聞いたことがあると思ったら、ヴィクトル・ユゴー「レ・ミゼラブル(ああ無情)」のジャンバルジャンとミリエル司教のくだり。
どろぼう橋② 
 罪を憎んで人を憎まず……か。
 私もそうありたい。

 改心をしたフリをして舌を出す

 ダメだよ。
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