2015.11.02 私の春画考
 一昨日(10/31)のTBSラジオ「久米宏のラジオなんですけど」の今週のスポットライトは「春画について考える」でした。
 ゲストは日本美術史研究者の山本ゆかりさん。

 春画とは江戸時代に描かれた男女の交合図。いわば日本の古典ポルノグラフィー。
 交接している男女の性器もリアルに描かれているため、TVでは公開できないけど、ラジオなら(ことばに気をつければ)OK、というわけで山本さんの解説とともに久米宏が説明。

 「私たちがよく見る浮世絵の女性と違って、こちら(春画)のほうは女性の表情が豊かだなあ。恍惚の表情や、相手の男が可愛くてたまらないという表情、そしてこれは快感を食いしばってこらえている表情。いいなあ」(久米)

 「それに当時は贅沢禁止令のため浮世絵で使う色や華美な絵も禁じたので、彫り師、摺り師、絵師たちにとってみれば、こっち(春画)のほうが(非合法の出版だけに)自分たちの腕をふるえたのでしょうね」(山本)

 「この絵はすごい。女のカラダは骸骨なんだけど、男の性器を咥える女性器だけはリアルに描かれている」(久米)
 そんなシュールな春画もあるのか。

 「これなんかヘアーの一本一本ていねいに描かれてます。これは版画ですよ。ということはここまで精巧に彫り師が彫って、摺り師が摺る。すごい技術だと思います」(山本)

 話を聞いていると、春画というのは単なるワイセツ画ではなくて、立派な芸術という気がしてきました。
*
 春画に関しては苦い思い出があります。

 小学5年のとき父親の長持から春画を発見し、それを近所の遊び仲間に見せたことがあります。
 我孫子もそのひとり。「あのおかげでワシはスケベになったんや」
 いまだにいいます。(春画のせいにしやがって)

 さらにいうには、
 「軍人(軍医?)と看護婦が絡んでたのがあったな。あれが強烈やった」

 そういえばそんな絵もあったような気もするけど、だとすると江戸時代ではなくて、明治時代に描かれたもの? それはそれで価値があると思いますが……。

 しかし私はそれらを全部焼却しました。
 3歳下の弟に見せたくなかったからです。
 ある日の夕方、近くの京大のグラウンドの片隅で一枚一枚燃やしました。
 小学5年生の、誰にもいえない孤独な作業でした。

 それをいうと我孫子にさんざん貶されました。    
 「アホか、お前は。あんなええもんを」
 取手も尻馬に乗って、
 「貴重な日本の文化財を勝手に燃やすとは重大な犯罪や」

 ボロクソにいわれても、当たっているだけに反論できない。
 しかも後に就く仕事(エロ本の編集)のことを考えると、先見の明もなかった。
 私にとっては一生の不覚。あのときから人生の選択を誤った?
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