2016.06.30 野島の夕照橋

 野島と六浦に架かる夕照橋。
 この橋からは野島の漁村、平潟湾の素晴らしい景色を見ることができます。

夕照橋①    

 私はこの橋が好きで、金沢八景周辺にくると必ずここに寄るようにしています。
 いつ見ても絶景。

野島の漁村    

 この夕照橋自体もなかなかの風情。
 しっかりした石造りで欄干には古めかしい擬宝珠が……。

夕照橋から見た平潟湾    

 私は以前、この夕照橋が金沢八景のひとつ、と思っていましたが、正確にいうと違うようです。
 正しくは「野島夕照」(のじまのせきしょう)といって、橋のことではなかった。
   

 金沢区の広報によると、
 野島は島→洲崎側と地続きになりましたが、六浦側(室ノ木)とは渡し船で行き来していました。
 しかし追浜に海軍の飛行場が造られた関係で、地続きだった洲崎と野島の間に運河を掘り、野島は再び島になりました。
 そこで橋が必要になり、渡し場を廃止して昭和19年に橋が架けられました。名は「徴用橋」(ちょうようばし)、のちに八紘橋(はっこうばし)。

夕照橋②    

 戦後の27年に3代目の夕照橋(せきしょうばし→ゆうしょうばし)が架けられ、60年に4代目の夕照橋が架けられ、現在に至っています。

プロムナードから見た夕照橋   

 とはいっても夕照橋の価値を少しも減じるものではない。
 とくに平潟湾プロムナードから見る橋の景色はなかなかの風情。それも夕方がいい。
 「かながわの橋百選」のひとつに入っているのも、むべなるかな。

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2016.06.29 睡蓮の句

 このところ睡蓮の句をつくろうとして、池のあるところについ目が行ってしまいますが、睡蓮を見ればつくれるというものではない。
 私の場合、数多くの例句を見て、そこからヒントを得ることが多いのです。

池の睡蓮    

 そこで<七月の季語別俳句>を引いてみると、例句が300ほどありました。そのなかから気になった句をピックアップすると、
   

 ①睡蓮や傘傾けてすれ違ふ
 ②睡蓮の池とも別れ柩行く
 ③睡蓮とわが傘を打つ雨の音
 ④睡蓮や老いも若きも腰おろす
 ⑤四阿に睡蓮の夜を過ごしをり
 ⑥紅睡蓮閉ぢ密会の刻迫る
 ⑦弟を待たせ睡蓮ひと巡り
 ⑧睡蓮やベンチ先客二人ゐて
 ⑨睡蓮やクラリネットを吹く少女
 ⑩支那鉢も咲く睡蓮も師の形見
    

 ②は小津安二郎の映画を思わせます。
 ⑥の句は意味深ですなあ。しかし当方には無縁の句。
    

 ⑨の句からすぐ浮かんだ句は
 「睡蓮やテナーサックス吹く男」
 

 これは睡蓮の咲く本牧市民公園で男がサックスの練習をしていたからですが、楽器と人物を変えたので本歌取り。パクリではありません。

 本牧市民公園にて   

 例句のなかにはモネの「睡蓮」にちなんだ句が多かったけど、「モネ」の名を出した句は最初から除外しました。
 「モネ」の名を出せばイメージが限定されるし、それでわからせようとするのは表現として浅ましいから。
   

 当方もモネの絵を意識して、
 「睡蓮やクロワッサンとカフェオーレ」
   
 決していい句ではないけど、モネの世界観は伝わってくるでしょう。
       
 カフェオーレは好きではないけど、モネの絵には合うのではないかと、
 「睡蓮や午後はデッキでカフェオーレ」

 
という句もつくってみました。つまらん? 失礼しました。
   

 同じ意味深でも、⑤の「四阿に睡蓮の夜を過ごしをり」はいい。
 過ごしたのはひとりなのか、ふたりなのか。四阿(あずまや)が効いています。

睡蓮と四阿   

 こっちも四阿を使いたいと、何の脈絡もなくつくったのが、
 「睡蓮や四阿からのカンタータ」
   
 カフェオーレと音楽しか能はないのかッ。
 もう少し練り直す必要があります。

 有料道路を下りた用水路の近くに「氷川女體神社」の表示を目にしました。
 当方は「今さら女体でもあるまい」との思いですが、取手や川越のヤツから「バカモノ、そんな大事なところ素通りするヤツがあるか!」と大喝されそうで、やむなく(?)その方向に進みました。
   

 「女體神社」と聞いたら、ふつうは「女体が祀られている」と想像しますわな。女体盛り(?)バカなことを……。

参道の石段     

 用水路沿いに進んでいくと、鳥居の下に着きました。石段を上ると静かな境内。緑に覆われていますが、とくにエロい雰囲気は、ない。拍子抜けしました。

鳥居    

 看板の「御縁起(歴史)」を読むと、
 「当社は旧見沼を一望できる台地の突端『三室』に鎮座する。見沼は神沼として古代から存在した沼で……ここに坐す神は女體神、すなわち女神であった……」

拝殿    

 他にもいろいろ書かれていますが、ざっくりいうと、大宮の氷川神社、見沼区中川にある中山神社の三社を合わせて氷川神社として祭られたとのこと。
 そして御祭神は奇稲田姫命、大己貴命、三穂津姫命であることから、大宮の氷川神社男神に対し、女神を祀る神社となったらしい。

巫女人形     

 そういえば拝殿は、どことなく華やかな雰囲気で、社務所には「巫女人形納処」があり、「お願い事が叶ったら、着物をきせてお礼参りをいたしましょう」と書かれています。
 その下には数多くのお人形が。全員着物を着ておられるので、最初はハダカだった?

この奥に磐船祭祀遺跡が    

 石段を下りた神社の反対側には「磐船祭祭祀遺跡」があります。
 これは見沼で行われていた「御船祭」が、享保12年(1727)に見沼が干拓されたことによって行えなくなり、池の中に丸い島を築いて祭祀場を設け、そこで御船祭の代わりとなる「磐(いわ)船祭」を行うこととなった、その跡地であるそうな。

さらに進む     

 そこを入ると両側を鬱蒼とした木々に覆われた細い道。
 さらに進むと小さな橋。それを渡ると木々に囲まれた円形の広場があり、石碑が……。。
 どうやらここが「磐船祭遺跡」らしい。

磐船祭祀遺跡の石碑    

 見取り図を見ると、ここは沼に囲まれた小さな島。
 となると弁天島と考えられ、なるほど女体神。
 さらにいうと、これは女性の子宮のなかと考えられなくもない。
 そう思うと「女體神社」の謎が解けたような……。
   

 もう一度いうけど、当方はどうでもよかったんだよ。
 取手と川越のヤツにうるさくいわれたくなかったから……。

 さいたま市と越谷市を結ぶ国道463号越谷浦和バイパスにかかる新見沼大橋有料道路。
 これは国道463号の渋滞緩和のためにつくられた道路ですが、自転車でも渡れるというので、行ってみました。

料金所    

 有料道路の長さは約1.4km。うち約1.1kmが新見沼大橋。
 料金所はごくふつう。しかし端に自転車・歩行者用の道路があります。
 車の通行量は150円ですが、自転車は20円。(歩行者は無料)

自転車用料金所    

 料金入れに20円を入れました。(自己申請)ズルしてはいかんよ。

20円を入れる    

 道路に出てみるとスイスイ進む。
 20円払っているという優越感(?)からか、自転車道を我が物顔で。「どうだ」といわんばかり。

 有料道路を走る    

 しかし「せっかく20円払っているのだから、アッという間に通り過ぎるのも惜しい」という気になり、今度はわざとゆっくり走り、ときどきは止めて、景色を眺めました。

端から見る芝川     

 下を流れるのは芝川。

端から見る見沼の田畑①    

 そして見沼の田畑。
 自転車・歩行者道路は道路の端だから、ゆっくり景色が眺められるというわけで、車の人はひたすら前方見て走るのみ。それもアッという間。ご苦労さん。

端から見る見沼の田畑②    

 さいたま市というのは「大都会」ですが、このあたりはまったくの田園風景。わが家の近辺より田舎だぞ。

道路の終わり    

 そんなことを考えているうちに、道路は終わりました。
 20円の価値はじゅうぶんあり。自転車・歩行者道路でよかったなあ。

2016.06.26 睡蓮を求めて

 来月の兼題は「睡蓮」
 「スイレンって伊佐沼に咲く花でしょ」
 といったら、「あれはハスです」
 どうもスイレンとハスとは違うらしい。
 助手の先生にいわせると、「蓮は水面より上に咲くのに対し、睡蓮は水面に咲きます」
 ついでにいうと、花だけではなく葉の位置も花と同じ。
  

 花には疎い当方ですが、モネの絵で「睡蓮」があったのは覚えています。
 ネットで調べて確認しました。なるほど、これが睡蓮か。
   

 川越の友に聞いてみると、
 「睡蓮の句はつくったことはないけど、例句にはモネの絵を題材にしたのが多いねえ。睡蓮そのものは縁先の水鉢に咲いてるのを見ることがあるよ」
   

 彼の話を聞いているうち、ふと思い出したのが彩翔亭の池。
 あそこに咲いていたのが睡蓮ではなかったか。
   

 そこで一昨日(06/24)彩翔亭に行ってきました。
 彩翔亭とは所沢航空公園のなかにある和風庭園。
 今の時期は紫陽花を見る人で多くなりますが、当方はそんなものには目もくれず、まっすぐに池へ。やっぱり咲いてた、白い睡蓮の花が。

 彩翔亭の睡蓮   

 しかし、これで句がつくれるのか。
 なにも浮かんでこない。引っ掛かりさえ出てこない。

睡蓮   

 仕方なく睡蓮の写真を川越の友に送ると、翌日
 「いい写真じゃないですか。私が浮かんだのは、
   

 亀浮いて睡蓮見上げる昼下がり
  

 京一郎さんなら、これよりもずっと素晴らしい句を創り出されるのでありましょう」
        
 
そういわれてもまったく出てこないぞ。
   

 そこで過去に撮った写真を外付けHDDから掘り起こしてみました。
 池の写真で5~6月ごろに撮ったもの。

 横浜三溪園は何度も行ってるけど、この時期は行ってない。残念。
 しかし、その裏の本牧市民公園は……、これ、睡蓮ではないの?

本牧市民公園の睡蓮    

 拡大してみると、やはり睡蓮。(4年前の5月です)
  

 さらに鎌倉の長谷寺(4年前の6月)

長谷寺(池にご注目あれ) 

 調布の神代植物公園内の温室に。(3年前の5月)

神代植物園の温室     

 写真は取り出したものの、句は相変わらず出てこない。

温室の睡蓮

 しょうがないから「亀浮いて~」でお茶を濁すかな。

 横浜シーサイドライン「野島公園」で降り、金沢海岸通りを歩きました。
 通りの上はシーサイドラインが走っています。
   

 「ほう、これは」
 道端にズラーッとタチアオイ(立葵)が並んでいます。

 金沢海岸通   

 この季節あちこちでタチアオイを見かけますが、こんなに長く並んでいるのも珍しい。
 「タチアオイは立派だなあ」
  茎は細いのに自力で真っ直ぐ立ってたくさんの花を咲かせています。(盛りを過ぎると茎の力が弱り、かなり傾いていますが)

タチアオイの群生    

 タチアオイという花は全身を撮らないと、その本質は伝わらない。
 さらにいうと、その向こうにある景色も意味がある。
 この場合は野島運河の先の漁師町。なかなか風情があります。

タチアオイ越しに見る野島の漁村    

 その先は金沢漁港。
 これは京都に住む友人が、高校生の夏休み叔母さん宅で過ごしたことがあって、そこが金沢漁港の近くだった、一日中突堤で魚釣りをしていたよ、というのでそこを見に行ってやろうと思いました。

金沢漁港   

 しかし、どこへ行っていいのか。
 電話をしてみると、
 「えッ、金沢漁港にきてるのか。しかし、もう忘れたわ。ほとんど変わっているやろなあ」
 「それなら漁港と、その周辺の写真を撮ってくる」

  停泊する漁船  

 漁港には無断で入らせていただきました。
 もともと漁港は好きなので、停泊する漁船をパチリ。ついでに作業場で働いている方の姿も。

仕分け加工場    

 金網には「漁港関係者以外・立ち入り禁止」の看板。

警告の看板    

 これはいかん、こちとらモロ怪しいヤツ。
 防犯カメラで見られているだろうから、早く退散したほうがいい。
   

 そう思って出ようとすると、事務所から「もしもし……」
 呼び止められました。ヤバい!

漁協事務所   

 しかし走って逃げるとよけい怪しまれるので、「すみません。漁港の景色が好きなもので、つい撮らせていただきました」
  

 事務所の女性は笑いながら、「そうだろうと思いました。よろしかったらこれを」
 と渡されたのが、「よこかな」なる金沢区のイベントの案内。 
 ええ人や。「08/27金沢まつり花火大会」、こようかな。

 横浜で食事となるとふつうは中華街ですが、最近は食傷気味。
 先日は「せっかく南に(金沢区)やってきたのだから」と南部市場に寄りました。

南部市場   

 ここは青果と水産物の卸売市場ですが、この日は水曜日(市場は休み)だったため休み。場内はがらんとしていました。

食品関連卸売センターの内部     

 「食堂は休みかな?」
 そう思いながら食品関連卸売センターに入ってみると、奥の食堂では電気が点いている。
 よかった。ここが開いてなかったら、このあたりで食べるところはない。

食堂の灯り    

 ここは洋食・中華・和食といろんな食堂が一カ所に集められています。

食堂の内部    

 ここで「アジフライ定食」(800円)を頼みました。アジフライは一応洋食の部類に入ります。

アジフライ定食   

 衣がサクッとして美味かった。
 時刻は午前9時。当方としては早めのランチ(?)だけど、市場だけあって早朝から営業しているのがありがたい。
  

 あとで調べてみると、この南部市場は昨年3月に中央卸売市場としては廃止・民営化し、4月からは「横浜南部市場」となり、生鮮食料品等の加工・配送、および花き地方卸売市場として営業していくそうです。
  

  なんとか存続してもらいたいものです。

2016.06.23 旧山崎家別邸

 仲町の山崎美術館からさらに東に入ったところに「旧山崎家別邸」があります。
 ここは川越の老舗菓子屋「亀屋」の五代目・山崎嘉七氏の隠居所として大正14年(1925)に建てられたもの。

 山崎家別邸・内玄関   

 敷地面積は約2,300㎡、母屋は和洋折衷建築で延べ床面積250㎡。
 母屋の南側には和洋庭園が広がり、庭の東側には茶室があります。
   

 特筆すべきはパンフレットの表紙にもなっているステンドグラス。
 これは階段の踊り場に設えてありますが、階段は立ち入り禁止なので、こんな角度から。
 それでもなかなかの風情が感じられます。

 階段のステンドグラス   

 他には客間(洋室)の窓にも設えてありますが、迫力不足。

客間(洋室)   

 客間は和室もあります。これもなかなかのもの。

客間(和室)   

 サンルームからは庭と茶室が眺められます。

 サンルームから見る庭と茶室  

 庭も和洋折衷。

主庭    

 客間(洋室)の外のベランダ。ここにテーブルを置いてビールでも飲みたいぞ。

ベランダ 

 今回私が選んだ句は、
  

 ④教会の鐘十薬の花あかり
 ⑤牛蒡削ぐ洗ひざらしの甚平着て
 ⑥夏空やフェリーに迫る大鳥居
 ⑦四辻の地蔵に青葉しぐれかな
 ⑧十薬の蕊に日暮のにほひあり
……○
 の五句です(○は特選)。
   

 ④は教会→十薬の花の取り合わせの妙。十薬の花は白い十字状なので十字架に関連されます。あとは鐘の音とあかり。聴覚と視覚の取り合わせ。そこに魅かれました。
  

 ⑤は牛蒡を削ぐのに洗いざらしの甚平を着るというところに、意気込みが感じられます。
      

 ⑥大鳥居にフェリーが迫るというのは、岸壁の際かあるいは海のなかに鳥居がある。これは多分広島の厳島神社だろうと思い、その迫力に魅かれました。
       

 ⑦小さな地蔵に初夏のしとしと雨。情景が浮かびます。
   

 ⑧蕊(しべ)とは花の生殖器部分(雄蕊と雌蕊あり)。そこから日暮れの匂いが立ち上ってくる? まさか。しかし十薬ならそんな気がしてくる。そんなことを思わせる句です。

十薬のクローズアップ    

 各句の得票数と作者。
   

 ④……(2)助手の先生
 ⑤……(3)老先生
 ⑥……(3)瀬戸内地方出身の女性
 ⑦……(3)老先生
 ⑧……(3)老先生
   

 なんのことはない、私は老先生の句を三句とも採っていた。
   

 ちなみに今回の最多得票句は
   

 ⑨どくだみと呼ばれし花のあどけなく……(4)欠席投句の女性
   

 私と老先生以外は全員採っていることになります。
 この句は「どく」と「あどけなさ」の対比を狙ったものと思われますが、「あどけなく」が安易に使われている気がして、最初から除外しました。それがこんなに票を集めるなんて。
 つくづく俳句会はわからない。

 昨日(05/20)は俳句会に出席しました。
 出席者は宗匠を含めて6人(+欠席当句1人)。
   

 私の句に対する得票と評価は、
   

①十薬の蒸す廃屋や雨上る……(2)◎←宗匠の特選
②しまなみを踏破せむとや夏至の朝……(2)◎←宗匠の特選、○
③あぢさゐに言寄せ縁切り願を掛け……(1)
(数字は得票数。○は特選)

 ①に関しては自信あったのに得票数は意外に少ない。いつも入れてくれる同郷のおじさんも入れてくれなかった。

十薬の群生 

 しかし老先生は、「十薬と古ぼけた家屋との取り合わせがいい」と絶賛。
「しかも<蒸す>という言葉を持ってきた。これが<雨上る>によく効いている。よくできた句です」
 票数は少なかったけど、俳句に精通した人にはわかる、と思うしかない。

 ②も少ない。老先生も助手の先生も「しまなみ海道」へ行ったことがあるだけに理解してくれたようですが、他の人にはなんのことかよくわからなかったのかも。
   

 この句も自信があっただけに、若干拍子抜け。

 ③に入れてくれたのは老先生のみ。例によって甘い並選。
 「これは鎌倉の東慶寺のことですね。中七が字余りですが、主張は通っているので、よしとしましょう」

東慶寺・境内 

 あとは駆け込み寺(縁切り寺)に関する雑談。
 「男が追いかけてきても駆け込めばセーフ。極端にいえば、簪など所持品を投げ込めばセーフだったんだよ」
 と話は盛り上がったのですが、私としては少々鼻白む思いでした。

2016.06.20 六月の句

 今月の兼題は十薬(=どくだみ)。
 これについては、「むさしの緑地公園」の柵の下に十薬の花が咲いていたので、ミニSLの線路に結びつけ、
   

 「十薬や雨後の線路に漂へり」
 「雨上がり十薬漂ふ線路あと」
   

 と詠んだのですが、いかにも安易。
   

 そんな折、川越の某無料休憩所に立ち寄ったところ、古ぼけた屋敷の庭先にびっしりと十薬が生えているのを目にしました。しかも雨の降ったあとだったので、なんとなく十薬の匂いが漂っている感じ。
 そこでこんな句が浮かびました。
   

 「十薬にむせる廃墟の雨上がり」

 十薬蒸す廃屋?  

 ここを廃墟呼ばわりしては申しわけないけど、これも俳句のため。
 「むせる」は漢字にすると「噎せる」ですが、「苔生(む)す」ということばがあるので「十薬生す」はどうだろう。そこで、
   

 「十薬生す雨の上がりし廃墟かな」
 「十薬生す朽ちし家屋の雨上がり」
   

 廃墟、廃屋、朽ちし家屋、あるいは廃校、朽ちし校舎などを当てはめてみたけど、最終的に廃屋に落ち着きました。
 そして十薬の場合、「生す」というより、(雨上がりに)むせ返るという意味で敢えて「蒸す」ということばを使ってみました。
   

 十薬の蒸す廃屋や雨上がる……①
   

 果たしてこれで通用するのか。楽しみです。

 以前、夏至を使ってベタな句をつくったことがあるのですが、それに懲りず、
   

 「今日こそは遠くへ行かむと夏至の朝」
 「今日こそは岬の果てまで夏至の朝」
   

 夏至の日というのは日が長いので、なるべく遠くへ行って帰ってこれる。しかし「今日こそは」は要らないのではないか。それよりも自分の決意を具体的にしようと、
    

 「半島の先まで行かむ夏至の朝」
    

 交通手段は自転車? しかし「半島」では具体性に欠けるので、思い切って瀬戸内海の「しまなみ海道」にしました。
    

 「しまなみを渡り切らむや夏至の朝」
    

 しかし「渡り切らむ」では稚拙な気がして、より強い意志を込めて「踏破」にしました。
   

 しまなみを踏破せむとや夏至の朝……②

 紫陽花の句といえば、鎌倉の東慶寺にちなんで、

東慶寺・山門    

 「紫陽花や縁切りしばし忘れをり」
  

 という句を昨年つくったけど、月並みな気がする。むしろ女の本意を貫徹させようと、
    

 「紫陽花に事寄せ縁切り願を掛け」
  

 と詠んだのですが、「事寄せ」より「言寄せ」のほうが文語的ではないかと、
   

 紫陽花に言寄せ縁切り願を掛け……③
  

 にしました。太字の①、②、③が今月の出句です。

 八景島には何度かきたことがありますが、今回改めて水族館の全施設を見学してみると、海の生物に関する知識を得ただけではなく、ここの景色自体もなかなかの風情であることがわかります。

ボードウォークから見るレストラン街    

 とくにボードウォークから見る海の景色はなんとも魅力があり、飽きることがない。

ボードウォーク    

 とはいえ紫陽花コースから各施設を回って歩き疲れたので、ひと休みしたいのですが、単なる喫茶店では芸がないし……。
 ワンデーパスポートなのでメリーゴーランドに乗るのも自由なのですが、いい齢したジジイがひとりで乗るのは様にならない。

 *  

 そんな矢先、目にとまったのが園内を周回する「シートレイン」。
 見た目は機関車風でボーッ、シュッシュッと音がしますが、連結バスです。

シートレイン     

 これで紫陽花コースをひと回り。午前中歩いたコースですが、そのおさらいのようなもの。

シートレインから見た紫陽花    

 歩いて見る紫陽花と乗物から見る紫陽花とでは、景色がまるで違います。
 「紫陽花のなかにいる」という実感を味わうには歩いたほうがいいかな。

シートレインから見た紫陽花と海    

 シートレインを降りたところからほど近いところに八景島さん橋があり、「パラダイスクルーズ」という遊覧船が出ているので、それにも乗りました。

パラダイスクルーズ    

 これは島の裏側を回るので、まず右手に見えるのがピラミッド型をしたアクアミュージアムの屋根。

船から見たアクアミュージアム    

 さらに進むとサーフコースター。海の公園や野島からも見えるジェットコースターです。
 そして左手には夏島(横須賀)の工業地帯が見えます。

船から見た夏島     

 こうして西浜さん橋に到着。約15分の船旅でした。

 * 

 これでじゅうぶん八景島を堪能したのですが、オマケがあります。
 それは夜景。

 ハートのイルミネーション  

 とくにボードウオークから見るレストラン街の夜景は素晴らしい。

 レストランプラザ   

 ボードウオークの青のイルミネーションも見事。

ボードウォークの夜景   

 最近はいくら感動してもアクセスの不便なところだと、「もうくることはないかな」と思うのですが、八景島は微妙。またきてもいいかな。

 アクアミュージアムの次は「ドルフィンファンタジー」。
 入るといきなりアーチ状の水槽。側面や天井にイルカたちが泳ぎ回っています。

アーチ状水槽   

 まるで海のなかに入っている感じ。(月並みな感想で悪いネ)

すぐ近くにイルカが     

 ここの呼び物は円柱水槽の「イロワケイルカ」
 イロワケイルカとは、南アメリカ南端のフエゴ島やフォークランド諸島近海、ケルゲレン諸島近海に棲息するイルカで、見た目の印象がジャイアントパンダに似ているため、パンダイルカとも呼ばれるそうな。
 (「色気のある・なしを識別するんか」とは取手のヤツのいいそうなこと?)

イロワケイルカ    

 先日NHKのニュースでも紹介していました。関東でこれが見られるのはここだけだそうです。

 八景島の水族館は他にもいろんな施設があって、海の動物たちと触れ合える「ふれあいラグーン」

 ふれあいラグーン   

 ただし、「動物に触る前と後は必ず手を洗うこと」「叩いたり、急にうしろから近づかない」など、いろんな禁止事項があります。これは動物の習性上、当然。勉強になります。
 (取手のヤツなら、なにかいいそうですが……)

餌で手なずける    

 当然子どもたちには人気ですが、当方は見るだけで退散。

 次に入ったのは海の魚と触れ合える(?)「うみファーム」
 多くの生簀(いけす)があり。そこで餌をやったり、魚を釣ったり、つかみどりできる施設。
 獲った魚はから揚げにして食べることもできる。

魚のつかみどり    

 それよりも面白かったのは、船のなかから魚が見えるサブマリンリサーチ。
 サブマリン(潜水艦)というほどのものではないけど、船底から見る海の魚は水槽とは違った臨場感があります。(生簀のなかだから、本当の海ではないけど)

船底    

 こうしてみると、八景島の水族館は、いろんな角度から海を見られる(体験できる)施設であることがよくわかります。

船底から見る魚たち    

 それらを見るにはむろん金も掛るけど、つくづくよくできとるわい。
 (珍しく褒めてしまいました)

 紫陽花のスタンプラリーで得られた特典。
 せっかくなので、これで「ワンデーパスポート」なるものを購入しました。

アクアミュージアムの屋上から見る八景島の景色   

 水族館(今はアクアミュージアム)を含めた八景島シーパラダイスがオープンしたのは、今から23年前の1993年5月8日。
 水族館にはその年の夏に入ったことがありますが、エスカレーター自体が水槽のなかにあり、それを降りた(?)目の前に巨大な水槽があって、大きな魚が悠然と泳いでいるのに度肝を抜かしたことがあります。

水槽    

 記憶というのはいい加減なもので、エスカレーターは下りではなく上り。
 それでも巨大な水槽であることには違いなく、改めて圧倒されます。

セイウチの水槽    

 水族館に関しては3ヵ月前に「江ノ島水族館」へ行ってきたばかりなので、「またか」と思われるかもしれませんが、敢えて印象に残った海の生物たちを。
 クラゲはいろんな種類があり、いつ見ても楽しい。(↓)

クラゲ    

 ウミガメ。その巨大さには改めて驚かされます。(↓)

 ウミガメ   

 ウツボ。かなり凶暴な魚のようです。(↓)

ウツボ    

 ハマクマノミ。浅いサンゴ礁域に生息し、大型のイソギンチャクと共生する魚です。(↓)

ハマクマノミ    

 おなじみイルカショーでのジャンプ。(↓)

 イルカのジャンプ   

 シロイルカ。愛嬌があります(↓)

イルカショー   

 ショーのあと、ジンベエザメが悠然と泳ぐ姿を間近で見ることができます。
 サメのなかでも巨大なサメで、全体の模様が甚平(衣服)の柄に似ていることから名づけられました。

ジンベエザメ 

 川越の紫陽花はいずれもチマチマして面白くない。もっとスケールの大きい紫陽花を見たい。
 そうなるとどうしても鎌倉の明月院か長谷寺になりますが、鎌倉はさんざん行ったので、たまには違ったところを……ということで昨日(06/15)八景島に行ってきました。

海を背にしたアナベル    

 ここは水族館や遊園地を擁した一大アミューズメントパークで有名ですが、この時期2万株の紫陽花が咲きほころぶとのこと。(神奈川県一だそうです)

あじさい坂①   

 ちょうど「あじさい祭」というのが開催されていて(06/04~06/26)スタンプラリーというのをやってました。

あじさい坂②   

 こちらはそんなものはどうでもよく、案内の方に「紫陽花を効率よく回りたい」といったら、
 「コース通り進まれたほうが効率よく回れますよ」とのことで、スタンプ用紙を渡されました。

シークレットガーデン    

 「こんなものを渡されてもなあ」
 とは思うものの、気になってスタンプを押すところがあると、どうしても押してしまう。(彼らの術中にハマった?)

紫陽花を描く人も    

 「これ、変わっているわね。カシワバアジサイっていうのね」
 おばさんふたり連れが話しているので、
 「葉っぱが柏の葉に似ているところから名づけられたんですよ。花の形も丸くなくて尖がっているでしょう。でも花の構造からすると紫陽花の仲間らしいですよ」
 といってやりました。中院で飽きるほどみた柏葉紫陽花です。

柏葉紫陽花    

 コースはシーサイドガーデン、あじさい坂、シークレットガーデン……といろいろあって、色んな種類の紫陽花をいろんな形で見せてくれる。また所どころ、紫陽花越しに海が見えるのがいかにも八景島らしい。

紫陽花越しに海が見える    

 とくにバラ苑と一緒になったブルーパラダイスは洋風ガーデンにマッチして紫陽花が植えられているところに風情を感じました。これは紫陽花寺とはひと味違う。

バラ苑の紫陽花   

 他には段差を利用した紫陽花の滝。上からも下からも楽しめます。

あじさいの滝①   

 こうして全コースを回り、スタンプも全部押してラリーの受付に届けました。
 するとクーポンのところに判子が押されていろんな特典が得られることに。
  ふーむ、よくできとるわい。

あじさいの滝② 

 「川越八幡にも紫陽花が咲いていた」
 5年前、初めてここを訪れたときが紫陽花のシーズンで、参道に紫陽花が咲いていたことを思い出し、昨日(06/14)久しぶりに訪れました。

 しかし、どうも……。

 拝殿 

 参道には紫陽花が咲いていますが、今ひとつ迫力がない。

参道の紫陽花     

 5年前の写真を引っ張り出しましたが、当時は柵から溢れんばかりに咲いていた。
 日付は「2011.06.15」とあるので、ほとんど同じころ。

5年前の参道   

 それに比べると、今年はしょぼい。(年々しょぼくなっているのか?)
 

 境内の紫陽花も咲いてはいるけど、その前にズラリと業者のトラックが止められて、見せ方としては最低。
 他は人家が背景になるし、神社の景色の他に余計なものが写り込まないようにすると、構図がかなり限定されます。

 境内の紫陽花  

 「ここは紫陽花を売り物にしてはいない」とわかりました。
 道理で紫陽花を見にくる客がいないのも頷けます。
 もっとも紫陽花なんか売り物にしなくても、「縁結びのイチョウ」で若い女性がくるものね。

縁結びのイチョウ  

  

 「おや、これは?」
 一番街からの帰り、ふと目にとまったのが「川越キリスト教会」の紫陽花。
 ここは「聖公会」といって、プロテスタントでありながらカトリックの要素も濃い宗派で、格式ばった建物には独特の風格があります。

川越キリスト教会の紫陽花①    

 その煉瓦造りの壁と紫陽花がよくマッチしています。
 紫陽花は洋風建築にも合うのだ。

 川越キリスト教会の紫陽花②  

 当然ではありますが……。。

 また仙波東照宮か、と思われるかもしれないけど、川越の紫陽花はここぐらいしかないからしょうがない。

境内から見る随身門     

 紫陽花(桜も)というのは、どんなに見事に咲いていようと、場所が道端だったり、公衆便所の脇だったりすると、「名所」になることはまずない。
 何らかの境遇が必要なのである。(人間と同じ?)

参道①     

 その点、仙波東照宮は格式の高いところで、境遇的には申し分ない。
 紫陽花は随身門から入った参道沿いに咲いています。

参道②    

 「いいねえ、ここの紫陽花は」
 鳥居の近辺でお年寄りが大きなカメラでパチリ。

鳥居を前にして    

 若者もスマホで撮っています。クローズアップばかり撮りやがって。
 それだったら便所脇の紫陽花でいいじゃないか。東照宮とわかるようなアングルで撮れ。(人の勝手ですが)

スマホで撮る若者 

 そこから喜多院に向かう葵庭苑。
 苑の中央に池(弁天池?)があって、島(弁天島?)に厳島神社がありますが、その周辺にも色とりどりの紫陽花が。

 葵庭苑  

 あたり一面紫陽花という鎌倉の名刹と違って、ここは地味に咲いているところに風情があります。

池 

 この時期、紫陽花の名所といえば、鎌倉の古刹には到底かなわないものの、川越にも小規模ながら紫陽花を見せてくれるところがある。
 そのひとつが中院。

紫陽花の小径     

 喜多院からは少し離れていて、地味なところではありますが、春は桜、秋は紅葉と四季折々の表情を見せてくれます。
 今の時期は紫陽花ですが、ここは白い柏葉紫陽花。

柏葉紫陽花  

 柏葉紫陽花は球状に咲くふつうのアジサイと違って円錐状(花の構造はアジサイだそうです)。
葉っぱが柏の葉に似ているところからこの名がつけられたとのこと。
   

 その柏葉紫陽花は境内の一隅「紫陽花の小径」(?)にちょろり。
 「なんだ、このショボい咲き方は。紫陽花の名所が聞いてあきれるぞ」
 最初のころはそう思っていたのですが、最近は「これでいいのかな」と思うようになりました。

ふつうの紫陽花もあり   

 この慎ましやかな咲き方がいい。
  

 やはり腐っても鯛、しょぼくても中院。
   

 ちなみにふつうの紫陽花は駐車場の塀際に咲いていましたが、みんな一顧だにしない。
 私もこれを「紫陽花の名所」とは認め難い。

駐車場の紫陽花   

 哀れ紫陽花、無駄に美しく咲いて。

 川越市にはいくつか観光案内所がありますが、特筆すべきは山崎美術館のとなりにある仲町観光案内所。

 仲町観光案内所   

 ここは観光案内所でありながら、建物自体が蔵造りの商家を改造したもの。(旧笠間家住宅)
 「以前は呉服店を営んでいたそうで、当時は羽振りがよかったんですよ」(係の人)

奥座敷    

 なるほど、奥の座敷には機織りの機械がある。

    壁のくり抜き窓

 土間を通って裏へ抜けられるようになっています。
 壁のくり抜き窓もなかなか風流です。

裏に出ると    

 そこを通り抜けると裏に出ました。
 数人の観光客が座って休んでいます。ここで休む手もあるのか。

さらに進むと    

 さらに進むと庭苑らしきところに出ました。
 ふーむ、風情ある庭苑だ。

鍛冶町広場公園  

 と思ったら、公園に出ました。「鍛冶町広場」といいます。
 このあたりは室町時代、鍛冶職人が相州(現在の神奈川県)から移り住んだので鍛冶町と呼ばれるようになったとか。(解説板)
 なんのことはない。目の前は蔵造り一番街のバス停だ。

鍛冶町広場より見る一番街・右はバス停    

 ふーむ、転んでもただでは起きない、さすが川越。
 川越のしたたかさを見た思いでした。

「身を切る覚悟」の意味
 「舛添も自公が味方やと思ってるから、神妙な顔して同じことを答えとる。あれは陰で舌出しとるで」
 「図々しい男やな。アイツには『晩節を汚した』という意識はないのか」
 「ないやろな。そんなものがあったらとっくに辞めとる」
 「なにがなんでも知事の座にしがみつきたいのやな」

IMG_4381.jpg

 「自公の議員が『あなたは身を切る覚悟があるのか』と迫ったやろ。あの『身を切る』は辞める覚悟と違うで。給料減額の意味や。これは怪しいな、と思ってたら案の定『給料50%減額します』といいよった」
 「するとデキレースか」
 「そうや、自公が助け舟出したようなもんや」

 

マスコミはだまされたフリ?
 「しかしマスコミも『自公も本気で怒り始めた』といっとるぞ」
 「本気で怒ってるのかもしれんけど、辞めさせようとまでは思っとらん。言葉は激しいけど、罵っているだけで追及は甘い。百条委員会もやる気ないし」
 「するとマスコミはだまされてるのか」
 「だまされとるのか、だまされたフリをしとるのか。一部覚めた評論家だけが『自公のアリバイづくりだ』というとるけどな」
    

 「マスコミも自公の味方してるようではどうにもならんな。しかしこれ、どうなる。舛添は『違法ではない』のお墨付きを得て、辞めないで続投するのか」
 「都民次第やな。連日都民の怨嗟の声が沸き起こって収集がつかんようになったら、政治が動くかもしれん」
 「うーん、この国にそこまでの自浄能力があるのかなあ」

IMG_4375.jpg

    

甘利もザル法で助かった
 「甘利問題もそうやろ。これも『違法性はなかった』とぬけぬけと出てきよった。やってることは明らかに口利きや。利得あっせん罪や。しかし法律はこれを取り締まるどころか、逃そうとするんやから」
 「ザル法もええとこやな」
 「そうや。舛添もザル法でお目こぼしや。ほんまにしょうもない国やで」
    

 「この国は自浄能力がないからなあ」
 「マスコミも悪いのや。わァわァ騒ぐだけで追求しとらん。甘利はどうした。違法性はないということでええのか」
 「いや、これも法の不備を追求すべきやな」
 「そやろ。それもせずにベッキーのことばっかり騒ぎよって。今は海老蔵の奥さんの病気か」
 「あれは海老蔵自身も『騒がないでください』というとったな」
 「そうや。追及すべきことは他にある。海老蔵はそれがいいたかったんと違うか」
 「なるほど」

 「キミもマスコミの端くれやったんやろ。この事態をどう思うねん」
 「由々しき事態や」
 「なんやその他人事のようないい方は」
 「すまん、悪かった」
   

 「謝るぐらいなら、キミがなんとかしてくれい」
 「無茶いうな。オレはなにもできんから、戯れ句つくってるのや」
 「わかった。キミがつくってるのは戯れ句やなくてザル句や。キミが悪の張本人やったんや」
 「そんなアホな」
           
 
最後は八つ当たりになりました。

 一週間ぶりに取手の友から電話がきました。
 舛添と甘利の問題に吠えること、吠えること。
   

怒ってる、なんて誰でもいえる
 「自民党の都議の質問は茶番やな。『私は怒っている』『あまりにセコイ』なんて単なる悪口雑言や。舛添にとっては痛くも痒くもない」
 「たしかに感情的に罵っているだけだな。俳句やってるとよくわかるけど、無意味な空言だ」
   

 「これは『私は追及してますよ』というポーズや。自民党の支持層から愛層尽かされるのが怖いからな。その意味では公明党も同じや。支持母体の宗教団体に阿(おもね)っとる」
 「知事失格だ、ぐらいは誰でもいえるものな」
 「言葉は激しくても内容がないから非常に虚しい」
   

百条委員会には消極的
 「その点、共産党の女性議員は領収書のコピーを出して追及しとったな。きちっと調査しとる。あれが議員のやることや」
 「そうそう、ああいう風に具体的事実を突きつけて迫らんとあかん」
 「それでも舛添は、はぐらかすだろうけど、そのはぐらかし方で不正が見えてくるからな」
 「問題は自公がそれに同調するかやな。共産党などが提唱する百条委員会も消極的やからな」
   

 ※「百条委員会」については、都総務局長の「地方自治法に照らすと一般的になじみにくい」との言葉に自公は添うようだ。

舛添都知事記者会見    

 「あれも茶番や。別に地方自治になじみにくいことはない。あれは役人の言質をとって、百条委員会をつぶそうとしとる」
 「百条委員会にかけられたら、『名前は明かせない』などといってられなくなる」
 「かなりピンチやな。それをやらせない、ということは結局舛添の味方や」
              
辞められたら困る理由
 「自公は舛添に辞められたら困る理由があるのか」
 「今辞められたら都知事選挙やらんならん。参院選とダブるし、自分たちの意のままになる候補もすぐには見つからん。下手したら参院選にマイナスになるかもしれん。今の時期に都知事選をやるのはどうしても避けたい」
 「舛添は自分たちが推奨した知事やからな」
  

 「それもあるけど、都議会が知事の不信任決議を出すと、知事のほうからも都議会解散を打ち出される。都議会としてはそれが怖い」
 「自己保身的な連中やな。そんなことでは辞めさせられんやろ」

 昨日(06/08)は午後から晴れたので、富士見市の山崎公園に行ってきました。
 ここは花菖蒲でちょっと知られた公園。(別名「せせらぎ菖蒲園」)

菖蒲田全景     

 6月になると菖蒲田一面に色とりどりの花菖蒲が咲き、我われの目を楽しませてくれます。
 オープンしたのが平成6年4月というから、もう22年。

菖蒲田①     

 園内の菖蒲田には江戸系、肥後系、伊勢系、外国系など約60種、5000株もの花菖蒲が植えられています。

菖蒲田②     

 そのためこの季節になると近隣はもちろん、所沢や川越、荒川の向こう(さいたま市)から訪れる人も。

菖蒲田③      

 しかし、訪れる人は年々少なくなっているように感じられます。
 というのも花の植えられ方が年々ショボくなっている。

菖蒲の列    

 私は同公園を5年前から見ていますが、初期のころは花の数も多く、種類別の列をなしていて名札がつけられていた。(例えば「肥後系・蘆生の夢」というように)

5年前の菖蒲田    

 しかし最近は雑然と植えられ、名札はなし。
 明らかに手抜き。予算をかけなくなったことは明白です。
 それだけ財政難ということでしょうか。

 満開の菖蒲   

 それでも花菖蒲を見たい、という人は多い。
 木道ですれ違ったとき、丁寧にあいさつしてくれた車椅子のお婆さん。(今年も見られてよかった、南無阿弥陀仏……?)

写真を撮る人    

 富士見市の奮闘に期待したいのですが、来年は……。

 新座市(埼玉県)の野火止用水路のことは昨年秋の当欄にUPしましたが、今回はその先(上流側)をチャリで散策しました。
 上流側とは東京都の清瀬市→東久留米市→東村山市→小平市→東大和市を通る水路沿いの道です。

左が野火止用水    

 新座から上流(南西)方向に進むと、小金井街道、40号線と交差する五差路にぶつかります。
 地域的には右が清瀬市、左は東久留米市になります。
 用水路沿いには色とりどりの紫陽花が咲いていました。

水路沿いの紫陽花     

 東村山市に入ると、道幅は狭くなり、一部森林のなかを走っているようなところもあります。
   

 しかし、退屈させまいという配慮(?)からか、所どころ「見せ場」はあります。
 これは「万年橋のケヤキ」
 このケヤキは根が向こう岸に達し、橋のようだったことから、万年橋のケヤキの名で地元に親しまれているそうです。

万年橋のケヤキ    

 また「恩多野火止水車苑」は、天明2年(1782)~昭和26年(1951)まで使われていた大きな水車(ヤマニ水車)を模してつくられた庭苑で、当時の生活を理解してもらおうというもの。

恩多野火止水車苑    

 それを過ぎると道が少し開けてきて、西武線の線路を越えると府中街道と交差する八坂の交差点に出ました。

水路の両側に道が 

 この交差点、別名「九道の辻」といいます。
 「六道の辻」はよくあるけど、九道とは。数えてみたら7本しかなかったぞ。(2本はどこへ行った?)

八坂交差点(九道の辻)     

 それでも緑道はわかりましたが、念のため交番で聞いてみると、「この道は途中でなくなります」
 「えッ、なくなる?」
 「それでも用水路は続くのですが、東大和川に出ると道はまた復活します」
 ふーむ、複雑怪奇なところらしい。

九道の辻公園   

 交差点の南西にある「九道の辻公園」を抜けると、左は小平市。
 さらに水路沿いに進むと橋に差しかかり、その先は人家に遮られて、道は大きくそれてしまう。
 それでも人家と水路の間には細い土の道があり、そこを進むと公園に出ました。

道はここで途切れる 

 お巡りさんのいってたのはこれだったのか。

公園のなか 

    

 そこを500mほど進むと東大和市川の道路に出ましたが、しばらく行くと今度は水路そのものが消えた。
 あれッ?
 ふーむ、この先は暗渠なのだろう。
 いろいろ探したのですが、手掛かりはなし。
 地図で見ると考えられるのは、その南西にある玉川上水。

東大和側の緑道に出た   

 そもそも野火止用水の上流は立川市の玉川上水なのだから、それでいいんだけど、その途中が暗渠とはガックリ。
 この日は「薬用植物園」に入ったので、玉川上水まではいかず、そのまま帰りました。
   

 帰りは楽でしたよ。
 ペダルを漕がなくてもチャリはスイスイ進む。チャリだと緩やかな下り坂になっているのがよくわかります。川の流れからすれば当然ではあるのですが。

 大崎公園から南西700mほどのところに「浦和くらしの博物館・民家園」があります。
 市内最古の民家「旧蓮見家住宅」など市内の古い家屋を移築復元したもの。

 旧蓮見家住宅   

 こうした類の民家園は至るところ(私の住まいの近所にも)にあり、今さら珍しくもないのですが、あると寄ってみたくなります。
   

 ここは民家だけでなく、周囲の庭も当時の田畑らしくしてある。
 うーん、のどかな田園風景だ。

田畑の風景   

 その一角にあるのが穀類を保存する穀櫃(こくびつ)。
 これは緑区三室より移築されたものだとか。

 穀櫃   

 農家だけではなく、商家もあります。
 これは中山道沿いにあった商家で、雑貨や砂糖などを商っていた店らしい。
 階段状の戸棚も昔はよく見られました。(かなり急な階段ですが・
 他には煎餅など売っているようだけど、本物?

商家の店先    

 この石造りの建物は「旧浦和市農協・三室支所倉庫」。
 説明書きによると、これは栃木県小山市のかんぴょう問屋の倉庫として大正8年に建てられたものを昭和31年に移築したものとか。(国の有形文化財)

 旧農業組合倉庫   

 この建物は裏側から入ることができ、内部は資料の展示室になっています。
 豆や胡麻などを炒る焙烙鍋(ほうろくなべ)や薬の材料を粉にする薬研(やげん)などが展示されています。
  

 そのなかで私の目を引いたのが幅2mは優に超す巨大な熊手(酉の市で売られるもの)。
 こんな大きいものは初めて。これなら500万円以上?

資料室    

 熊手を政治資金として計上した議員がいたけど、これはできるのかな。

 園芸植物園から見沼代用水路を挟んだ向かいに大崎公園があります。
 広さ3.9ha。

芝生公園    

 芝生広場があって、花時計があって、「宇宙ステーション」なる子ども向けの遊具もある。

 花時計   

 ここまではフツ―(?)の公園ですが、なんとここには動物園がある。

遊具     

 動物園といっても「こども動物園」。
 レッサーパンダ、アメリカアカリス、チリーフラミンゴ、羊、ニホンジカ、鶴、など約45種類の動物たちが飼育されています。これはなかなか立派なものではないか。

橋を渡るとこども動物園     

 私は「こども」ではないけど(ジジイだ)、動物園に入らせていただきました。
   

 カピバラはネズミの仲間(齧歯目)のなかで一番大きくなる種類。平均40~50㎏。大きいものだと60~70㎏もあるというからおどろきます。

 カピバラ    

 ニホンジカ。
 説明によると、「ニホンジカは日本固有種ではなく、中国、台湾の沿岸地域にも生息している。地域によって大きさが違う」とのこと。

ニホンジカ     

 レッサーパンダ。食肉目。アライグマ科。
 「暑さに弱いため、暑い日、悪天候の時はみられない場合があります」
 とのことですが、この日は運よく(?)見られました。

レッサーパンダ     

 いろいろと勉強になります。
 なによりも無料というのがありがたい。

 すっかり植物園づいてしまいましたが、その流れ(?)で行ってきたのがさいたま市緑区にある園芸植物園。

 園芸植物園・入口   

 園芸というだけあって、庭園を基調とした植物配置ですが、はっきりいって地味。
 そのため訪れる人は少ない。(アクセスの悪さも原因ですが)
   

 今は紫陽花のシーズン。あじさい通りには色とりどりの紫陽花が咲いています。

あじさい通り   

 バラはそろそろ終わりかけですが、この日(06/03)は辛うじて間に合いました。

ローズガーデン    

 ここの見どころは温室らしい。
 なるほど天井が高く、大きな熱帯植物も楽に栽培されています。

温室の天井   

 上を見上げるだけでなく、ちょっと高いところから見下ろせるのもいい。

温室   

 小温室には洋ランの展示もあります。

洋ランエリア    

 花に関しては門外漢の当方ですが、他の花と違って、ひときわ鮮やかで気品があるのが感じられます。

洋ラン 

 オマケは温室内に飼われていたスカーレットマコウ(和名・コンゴウインコ)。
 メキシコ南部からパナマに生息する鳥で、「ワシントン条約一種」にされているとのこと。

スカーレットマコウ   

 指を出すと噛みつかれることもあるからご用心。(注意書き)

 園内の一画に「有毒植物区」があります。

 「この区には、身近ある有毒植物を植栽しています。日本には200種以上の有毒植物があるといわれ、それによる中毒事故が毎年あとをたちません。
 
有毒植物といっても、触れるとかぶれるものや飲食すると軽い下痢を起こす程度のものから、激しい症状を起こし死にいたるものまであります」

   
有毒植物区     

 またあちこちに「落ちている果実は拾わないでください」という注意書きも。
    

 例えば昔から強心剤として使われてきたジキタリス。
 「ゴマノハグサ科の二年草、または多年草。全草が有毒で、観賞用に栽培する際には取り扱いに注意が必要です。
 薬を原料としてジキトキシンやジゴキシンなどの強心配色体を抽出し、ジキタリスといえば代表的な強心剤というイメージがありますが、今日では科学的に合成されています」

ジキタリス    

 強い薬効のあるものは毒性も強いということか。
   

 毒転じ薬となるやジキタリス
   

 ヤツデはテングノハウチワ(天狗の葉団扇)という別名があり、魔除けの効果があるといわれていますが、誤って食べると下痢を起こします。

ヤツデ     

 また、ユズリハの葉や樹液にはアルカロイドの成分が含まれており、
 「誤って食べると呼吸運動衰弱、多量の場合心臓麻痺で死亡する」
 とのことです。恐ろしい。

 ユズリハ    

 また鮮やかなピンクの花を咲かせるキョウカノコ(バラ科)
 名前の由来は京都の鹿子絞り(鹿の斑点のような模様)からきていますが、これにも毒性があるとのこと。ふーむ。わからん。

キョウカノコ    

 気ィつけや可愛い花にも毒あるで
   

 戯れ句も京風(?)にしてみました。

 動植物園の見どころは何といっても「ケシ・アサ試験区」
 麻薬の原料となる植物が栽培されているところです。
 誰しも興味のある植物なので、思わず「見どころ」なんていってしまいましたが、園としても啓蒙・啓発的な意味で力を入れています。

檻の内部①   

 ケシは痛み止めや麻酔薬として医療には必要不可欠なもの。然るべきところではきちんとした管理の下で栽培されています。
 同時にケシは「人間やめますか」のアヘン(麻薬)の原料にもなるので、ここでも厳重に管理されています。

ケシ・大麻の栽培園    

 金網で囲われ(有刺鉄線も)、ガッチリ鍵がかけられています。隅っこにはセンサーや赤色灯。むろん監視カメラも作動中。

厳重な鍵   

 こらッ、そこのオヤジ、怪しいぞ。(当方のこと?)
   

 怪しまれながらも(?)檻の向こうに栽培されている植物を撮りました。
 白い花がケシで、奥の背の高い植物は麻かも。

檻の内部②  

 金網に掲げられた看板には、
 ………………………………………………………
 ケシ(ケシ科)
 特 徴  地中海沿岸地方原産の越年草。
  草丈 1~1.5m。花期 5~6月。
  白、紫、紅色花など。
 生薬名  アヘン末  薬用部分 乳液  
 有効成分 モルヒネ 他。  薬効 鎮痛。
 応 用  塩酸モルヒネ製造原料
 ………………………………………………………
 と書かれています。
  

 ケシや大麻の標本は展示室で見ることができます。

ハカマオニゲシ(展示室)   

 アサ(麻)は中央アジア原産の一年生の草木で、茎を乾燥させたものを糸→紐→縄→綱などに利用されていますが、葉と花冠にには麻薬成分が含まれているので、許可なく栽培することは禁じられています。

大麻(展示室)    

 標本では面白くない。現物が見たい、って?
 ではご覧あれ、これが現物のケシの花(↓)。2年前に撮ったものです。

合法的なケシ(三芳町にて)   

 ご安心召されい。栽培が許されているケシだよ。ホント?
   

 赤く燃え危険孕むや芥子の花

 園内にはいろんな薬用植物が見られ、新たに発見することも多かった。
   

 カンゾウは赤い花を咲かせますが、その茎を乾燥させると「甘草」という漢方薬になります。薬効は強精・強壮。

カンゾウ   

 てっきりガクアジサイかと思ったら、「アオアマチャ」だって。

 アオアマチャ   

 ちょっとおしゃれなガーデンは。鉢植えの花の販売をしている「ふれあいガーデン」

ふれあいガーデン    

 屋外講習などができる集会場もあります。

屋外集会場    

 おーッと、漢方薬植物区で絵を描いているおじさん。
 描いているのはユリ科の「マドンナリリー」(バルカン半島、パレスチナ、コーカサス地方原産)

マドンナリリー     

 なかなか上手だ。サウスポーだから、レオナルド・ダ・ヴィンチ?

絵を描く人    

 薬用植物園には温室があります。

温室     

 熱帯にも藤の花のような植物がある?

温室内①    

 ココアの原料となるカカオの実や、香料に使われるバニラなども植えられていますが、むしろ熱帯樹林にいる気分に浸ったほうがいい。

温室内②    

 温室だから熱いのは当然、と思われるかもしれないけど、夏になると室温を25℃以下に保つ冷房室もあるとのこと。
 ふーむ、納涼には格好の場所ではないか。

 先日川越の友から電話がかかってきて、
 「この前の記事で『十薬や津和野に古き漢方医』を貶してたでしょ。あれはね、森鴎外のことを詠んだ句ですよ」
 「えッ、鴎外?」
 「そう、鴎外は津和野の人。それと私の戯れ句を並べるとは恐れ多い」
    

 ふーむ、森鴎外のこととは知らなかったけど、季語としての「十薬」が効いてないことは変わらんぞ。

入口    

 というわけで、昨日(05/31)小平にある「東京都薬用植物園」に行ってきました。
 ここには約1600種類の薬用植物や有用植物が植栽されていて、四季折々に開花する植物が見られます。設立は昭和21年(1946)。

漢方薬原料植物区     

 園内は①温室、②漢方原料植物、③水生植物……など14区画に分けられ、さらに集会所やベンチ、四阿が至るところにあって休むこともできます。

水生植物区      

 私の目当て「十薬」(ドクダミ)は⑤民間薬原料植物区にありました。
 私のイメージでは、あまり日の当たらない湿ったところに生えると思っていたのですが、カンカン照りの花壇に栽培されていたのは意外でした。展示用だからでしょうけど。

十薬     

 展示室の資料映像によると、十薬は花の咲いている時期に花ごと刈り取り、10日ほど天日干ししてお茶にする。
 薬効は抗菌、血圧安定、抗炎症などがあり、利尿、便秘、風邪、痔、腫物などに効くとのこと。子どものころ、飲まされたのはなんだったのか。

ヨモギ    

 ふーむ。だからといって「十薬」を使った、いい句ができたのか。
        
 十薬を見て句できれば苦労なし