京都駅前に大きくそびえ立つ京都タワー。
 といってもこのタワーはビルの屋上にローソクのように立っている。
     

 私は京都出身ですが、ここへは一度も上ったことはなかった。
 しかし今回、上ってみました。
 展望室は地上から100mの高さ。
 大して高くないけど、他に高い建物はないし、京都市自体がこじんまりしているので、市街地が見渡せます。

展望室  

 先ずは私の住んでいた北東方向。吉田山が見えます。

北東方面 

 反対の南西方向は大坂の方向。

南西方面 

 南東の足元にはJRの東海道線、新幹線のレールが見えます。

南東方面 

 このタワーの開業は昭和39年(1964年)
 当時は建設前から喧々囂々でした。
 「京都の景観を損なう」
 「観光の新しい目玉になる」
     

 高校生の私は傍観者でしたが、できたタワーを見て笑いました。
 「これが観光の目玉かよ」
 上るのもバカバカしい。同世代はみんなそうだったと思います。
       

 その後私は京都を離れ、「関東人」の立場から京都を見ていますが、それでもこのタワーに関しては冷淡でした。
 今回はなぜか「一度ぐらい上ってやろう」という気になりました。(冥途の土産?)
    

 そうこうしているうちに西の空には夕焼けが。

展望室から見る西の空 

 そして市街地に灯りが点りました。

夜景(北方向) 

 うーん、こういう観光もありかな。

京都駅から見る京都タワー 

 夜空にそびえるタワーもなかなかのもの。

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 今回の関西旅行は、同窓会を絡めての大坂1泊・京都2泊の旅でした。
 そのうち京都の2泊は友人のケアハウスのゲストルームを利用。

ケアハウス 

 彼は数年前から持ち家をさっさと娘の家族に譲って市内伏見区のケアハウスに入り、そこからほとんど毎日碁会所に通って、ひとり暮らしを楽しんでいます。

屋上    

 駅で待ち合わせて、彼のケアハウスへ行ってびっくり。
 「建物はしゃれているけど、周囲は田んぼばっかりやないか。こんな田舎によう住んでるなあ」
 「はははは。みんなにそういわれるけど、田園生活もええもんやで」
 市街地に住んでたころは居酒屋によく行ったけど、ほとんど行かなくなったといいます。

中庭

 彼の部屋は6畳の和室にキッチン・トイレ付。
 ひとり暮らしにはじゅうぶんでしょう。同じ階に談話室があるし、親戚などが泊まるときはゲストルームがある。
 そのゲストルームは6畳の和室にトイレ付。1泊1600円+シーツ代500円。

西方向(第二京阪道路) 

 食事は3食賄付きで下の食堂で食べるそうですが、不要のときはあらかじめ報告しておくと、その分食費がもどってくるそうです。
 「最近は朝昼兼用で自炊してるから、かえって安上がりや」

北方向   

 二日目の朝、屋上を案内してくれました。
 伏見区の市街が見渡せます。
 「なかなかの見晴らしやろ。京都駅も見えるし」
 「なるほど。それにしても田んぼばっかりやな」
 「きた当時は寂しかったけど、慣れるとなかなかええもんや」

東方向   

 田んぼ以外なにもないけど、私鉄の駅から12分ぐらい。意外に便利。
 (もっとも彼の足は車とバイク)
 今後もお世話になると思います。2泊で3700円は安かったし。


 青龍殿は青蓮院(天台宗)が東山の山頂に新たに(平成28年=2014)建立したお堂。
 堂内には青不動(国宝)が祀られ、祈祷や受講の場にもなっています。

青龍殿   

 その近くにある将軍塚。
 ここは四条通の真上に位置し、桓武天皇がここから下界を見て都にすることを決め、将軍の像に甲冑を着せて埋め、都の安泰を祈ったと伝えられています。

将軍塚   

 近代では、東郷元帥、黒木大将、大隈重信などのお手植えの松と石柱があるそうです。

将軍塚と青龍殿 

 青龍殿の庭園は回遊式、枯山水の手法が用いられた味わいのある庭園です。

青龍殿庭園・枯山水 

 圧巻は、青龍殿の裏につくられた大舞台。
 総面積1046㎡は清水の舞台の4.6倍の広さとか。

大舞台 

 なるほど、京都の市街地が見渡せます。

大舞台から見る京都市街地 

 それにガラスの茶室。
 これも珍しい。

ガラスの茶室 

 昔からの寺院を保存して観光地とする京都ですが、こんな新しいものができているとは。
 ここへ車で連れてきてくれた友人に改めて感謝です。

 ♪京都 大原 三千院~
 京都の南からいきなり北に飛びました。
  

 私は京都市出身でありながら、ここへきた記憶がない。
 大原・三千院は中学のマラソン大会(適応遠足)でコースにはなっていたけど、なかに入ったことはないし、学校の遠足にも、個人としてもきた記憶がない。
 出版社に勤めていたころ、同僚と銀閣寺→詩仙堂→曼殊院を巡って、さらに市バスで北に行ったけど、あれは寂光院だった?
  

 今回は友の車に乗せてもらって、ここの参道を歩いたとき、「ここへきたのは初めてだ」と確信しました。

茶店の並ぶ参道   

 三千院は天台宗の寺院で、山号は魚山(ぎょざん)、本尊は薬師如来、創建は最澄。

三千院・御殿門 

 なんといっても庭が素晴らしい。
 この客殿から見る庭は聚碧園(しゅうへきえん)といって、池泉観賞式庭園です。

聚碧園   

 そして宸殿前から往生極楽院にかけて広がる庭は有清園。池泉回遊式庭園です。

有清園(奥に見えるのは往生極楽院) 

 「回遊式はなんとなくわかるけど、観賞式とはなんや?」
 「ただ観賞しとったらええちゅうこっちゃ。それだけ景色がええのや」
 「なるほど」

   

 往生極楽院。
 寺伝では「往生要集」の著者・源信が寛和2年(986)が父母の菩提のため姉の安養尼とともに建立したとか。
 これを拝めば当方も極楽浄土へ行けるかな。

往生極楽院

 いずれにしても庭が素晴らしい。

紫陽花苑 

 こんないいところへ一度もこなかったというのは(京都出身者として)忸怩たる思いですが、それでも人生の晩年にこれたというのは本当によかった。

さつき 

 木津川と宇治川に架かる御幸(ごこう)橋。

御幸橋 

 ここへくるには京阪の八幡市駅で降りればすぐなのですが、橋本・遊郭跡から歩いてきたものだから、かなり遠かった。
 「たったひと駅」と思ったのが大誤算、川沿いの殺風景な道を歩くこと40分。3kmぐらいはあった? おかげで足はヘロヘロ。
 それでも「やっと御幸橋についた」という気持ちから多少元気が出て、橋を渡りました。
   

 まず木津川を渡ると中洲(?)に着きますが、正しくは細長い三角洲(反対側は宇治川)。これが背割堤(せわりてい)です。

背割堤 

 しかし……。
 もう少し高いところから背割堤を俯瞰できると思ったけど、これではなあ。

さくらであい館   

 そんなことを思いながら、反対側を振り返ると、「さくらであい館」なる建物。しかも展望塔が建っています。「ははあ、あれだな」

展望塔  

 行ってみると、展望塔は無料。早速エレベーターで上りました。
 「おッ。よく見える」
 写真、左が木津川、右が宇治川。先が合流点です。
 京都の写真家・N君の背割堤写真はここから撮ったんだな。

展望室より見る背割堤   

 反対側も。

背割堤の反対側 

 景色を見ているうちに、橋本から歩いてきた徒労感はなくなりました。
 現金なものです。
 友人には呆れられましたが。