由比ヶ浜にやってきました。
 鎌倉の中心地からは遠いのですが、海が好きなので、時間があれはここへくるようにしています。

由比ヶ浜①   

 ひと言で由比ヶ浜といったけど、正確にいえば滑川を挟んで東側が材木座海岸、西側が由比ヶ浜。

左は海岸通り、手前は滑川、向かいは材木座海岸  

 由比ヶ浜のほうが風情があるような気がして、どうしてもこちらへきてしまいます。
 この時期は人影もまばらなはずなのに、なぜか人が多い。
 雨が降り続いた後の久しぶりの晴れ日(10/27)だったから?
 

 沖では数人のサーファーが波乗りに興じています。
 ここはウィンドサーフィンだけかと思っていたけど、そうでもないらしい。

 浜辺には大量の海藻類が打ち上げられていました。
 海藻類だけではなく、ゴミなども絡まっている。それにこの海藻類は食用にはならないらしい。
 放置しておくと腐敗したりして海岸が汚れるので、掃除するのだそうです。ご苦労様です。

打ち上げられた海藻など 

 日の入りにはまだ時間があるけど、逆光で見る浜辺の景色もなかなかいい。

由比ヶ浜②   

 それにしてもこの日は人が多かった。
 とくに「さくら貝の歌」歌碑の前は若者がうようよ。
 歌詞を撮っておこうと思ったのに。

「さくら貝の歌」の歌碑 

 倍賞千恵子さんの唄う「さくら貝の唄」(作詞…土屋花情 作曲…八洲秀章)、よかったなあ。
  

 ♪うるわしき さくら貝ひとつ
 去りゆける 君に捧げん
 この貝は 去年の浜辺に
 われひとり ひろいし貝よ
   

 ほのぼのと うす紅染むるは
 わが燃ゆる さみし血潮よ
 はろばろと 通う香りは
 きみ恋うる 胸のさざなみ
   

 ああなれど 我が思いははかなく
 うつし世の 渚に果てぬ


   

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 三の鳥居から(段葛を含む)由比ガ浜までの(約1.8km)広い参道を若宮大路といいます。
 元もとは曲がりくねった道だったのですが、源頼朝が京の朱雀大路に見立て、まっすぐにしたそうです。
   

 二の鳥居の近くに大巧寺(だいぎょうじ)があります。
 初めは「大行寺」という名であったのを、頼朝がこの寺で行った軍評定(作戦会議)で大勝したので、「大巧寺」と改めたとか。

大巧寺・入口   

 またここは安産祈願の寺として、「おんめさま」の愛称で、多くの人が参詣されているとのこと。(解説板)

大巧寺・本堂   

 小ぢんまりして味わいのあるお寺だけど、入口に大きな石があるのが特徴。
 いかにも入りにくい。軍評定した寺だっただけに、警戒心が強いのか。
   

 横須賀線のガード近くに鎌倉中央食品市場があります。
 その一画に鎌倉野菜の直売所があります。鎌倉の有名レストランなども買いにくるというので、よくTVにも出ますが、生憎このときは午後3時近かったので、ほとんど終わってました。

鎌倉野菜の直売所   

 その代わり、向かいのスーパーマーケットは野菜が安い。しかも新鮮。
 私が鎌倉住人だったら、しょっちゅう買いにくるだろうな。

安売りスーパー   

 横須賀線のガードを過ぎると間もなく、「琵琶橋」にさしかかります。
 かつては擬宝珠のついた朱塗りの橋だったとか。

琵琶橋   

 琵琶の由来は、このあたりに弁財天があり、それを避けるように道が湾曲して琵琶の形をしていたため。それを頼朝が弁財天の祠を鶴岡八幡宮に移し、道を真っ直ぐにしたそうです。(解説板)
     

 また反対側にはいわくありげな塔頭が建てられていますが、これは畠山六郎重保を祀る宝篋印塔(ほうきょういんとう)。墓ともいわれる。
 畠山重保は、鎌倉幕府の御家人・畠山治郎重忠の子ですが、実権・北条時政の策謀により、元久2年(1205)畠山父子は殺害されました。

宝篋印塔   

 この若宮大路は中心地から離れているため観光客は少ないのですが、意外に史跡が多く、若宮大路の原点はここにありもともいえます。また生活臭もあってなかなか味わい深い通りです。
      

 そして若宮大路は海岸に出ます。
 

 小町通から若宮大路に出ました。
 この通りの中央、(鶴岡八幡宮の)二の鳥居から三の鳥居の間に車道より一段高い歩道があります。これを段葛(だんかずら)といい、鎌倉のシンボルともいえるところ。

改修前の段葛(2012年6月撮影)    

 ここは3年前から改修工事が行われ、昨年春に竣工されたとのことで、ぜひ見たいと思っていました。今回鎌倉へきた目的はこれを見ることにもあります。
           

 先ずは二の鳥居から。鳥居の前の狛犬がなんとも猛々しく、この前で写真を撮る人が多い。

段葛・二の鳥居   

 段葛の上り口には、その解説の石碑が建っています。
 それによると、(これを)置石と称す。寿永元年(1182)頼朝が妻政子の出産の安産祈願のため、八幡宮から一の鳥居(浜の大鳥居)までの間に一段高い参道を整備させた。(なおこれは)明治初期に二の鳥居以南はなくなった(意訳)、とのこと。

段葛の上り口   

 葛石を積み重ねたもので段葛と呼ばれています。
 このあたりは滑川沿いの低い土地で、雨が降ると土砂や水が流れ込み、歩くのに難儀したのと、軍事的な意味もあったといわれています。

段葛の参道   

 二の鳥居から八幡宮に向かうにつれて、道幅が狭くなるようになっており、遠近法によって、実際の距離より長く見えるようになっている。浜方向からの攻撃隊の距離感を誤らせるためとか。

参道は次第に狭くなる(向こうは三の鳥居)   

 またこの段葛は八幡宮に向かうにつれて、低くなって終わるところは階段ではなく、なだらかなスロープに。これは三の鳥居から見た段葛。

三の鳥居から見る段葛    

 この段葛、昔は桜の名所だったけど、立ち枯れが目立ってきたので、石積みのひび割れ修復と同時に桜を植え替え、その本数も248本から177本に減らされたそうです。

外から見る段葛と二の鳥居 

 以前は植え込みがあったけど、それも新しくされ、今はスカスカ状態。
 桜はまだ先のようだし。

    

 カレー店を出て、小町通りをしばし徘徊しました。
 思えば鎌倉へきたのは5年ぶり。
 江ノ島や逗子、葉山、金沢八景など、近くには何度もきていたのに、ここだけはこなかった。心理的に避けていた?

小町通り   

 5年も経つと相当変化しているはずだけど、当方にしてみれば、「相変わらず、若い人が多いな」というのが率直な感想。
    

 土産物屋はオモチャの刀やTシャツなど、雑多なものが売られ、若者たち(とくに中高生)に大人気。

人気の土産物店 

 道路脇ではフリーマーケットのような市がやたら目立ったけど、これも5年前にもあったような気がする。

フリーマーケット? 

 横丁に入ると昔懐かしき喫茶「ミ●クホール」
 30年ほど前はジャズが流れていて(大きな音ではなかった)、女子高生がたむろしていたけど、雑誌などで「アンティーク喫茶」と紹介されてからは敷居が高くなりました。
 この日は外観を撮るだけでパス。コーヒーはカレー店で飲んだしね。

ミ●クホール 

 小町通の喫茶店といえば、入口の鳥居近くの「イ●タ珈琲店」が有名。
 ジョン・レノン、小野洋子夫妻もここでコーヒーとホットケーキを所望したとか。
 奥には庭があり、雰囲気のある老舗店です。昔は入れたのに今はいつ行っても満員。けっこうなこと。

イ●タ珈琲店 

 総じて鎌倉は喫茶代が高い。食事も然り。
 なかには、先ほど食したカレー店や、「利●」なる食堂、「ひ●の」なるラーメン店など、低料金の店もあることはあるけど、ほんの少数。
 「しらす丼セット」が1200円以上とはばかげている。(横浜中華街のほうがよほど安い)

利● 

 鎌倉がユネスコ文化遺産に登録されなかったのは、歴史ある古都でありながら近隣には近代ビルが建ち並んでおり、なにを主張したいのかわからない、というのがその理由であったとか。
 これには、小町通りのような原宿竹下通り顔負けの若者向けストリートがあることも致命傷だったと考えられます。
      

 一方、同じような観光都市、川越は祭りや山車などがユネスコ文化遺産に登録されました。
 けっこうなことですが、祭りのあり方などが多少尊大になっています。(あくまでも個人の感想です)
       

 鎌倉はユネスコ文化遺産などに囚われず独自の道を進んでくれい。

     

 (一昨日=11/03の続きです)
 鶴岡八幡宮境内の「タン塩ステーキ」は本当に美味そうだったけど、先客がかなりいて待たされそうだったし、立ち食いというのも抵抗があったので、断念しました。

タン塩ステーキの屋台 

 12時を過ぎ腹も空いたので小町通りへ向かいました。
 「おや?」
 人気のカレー店。客が5人ほど並んでいます。
 この店は前から興味あったのですが、いつも長蛇の列なので、入ることはなかったのです。
   

 しかし、5人だったら少ないのではないか?
 それに朝から円覚寺→明月院→建長寺→巨福呂坂→鶴岡八幡宮とノンストップで歩いてきたため、足がかなり疲れている。これ以上むやみに歩きたくないという思いもあって、並びました。

 

 並んでいると、ときどき店の方が出てきて、「何名様ですか」と聞いてくる。人数によって席を割り振るのでしょう。
 テイクアウトの場合は並ばなくてもいいので、そのまま入る人も。

 5人だからすぐは入れるかと思ったけど、けっこう待たされるぞ。
 しかも私が並んだあとに人が大勢並ぶようになって、ざっと20人ぐらい。
 店員さんが出てきて、人数を数えて「こちらから折り返してください」と並び方の指示。ご近所にも気をつかっている様子。

並んで待つ客 

 それでも20分過ぎてようやく私の番。
 「相席でもいいですか?」と聞かれ、むろん「OK」
 案内されたのは奥の6人掛けのテーブル席で、前にふたりの若者が食べてました。
    

 係の人に「チキンカレーとコーヒー」と注文したのですが、「ご飯の量はどうなさいます。ふつうだと3杯分ありますが」といわれ、絶句。小(それでも2杯分)にしてもらいました。
    

 「実はぼくたちも小なんですよ。大盛は5杯分というからとても食べられない」
 向かいから若者が話しかけてきました。
 「なるほど、この店は若者向きなのか」
 「若者にだって多すぎますよ」
    

 あまり具がないように見えたので、
 「具が少なそうだね」
 「具はほとんどルーに溶け込んでいるんです。でも美味しいですよ」
 「なるほど」
    

 思わず私は2ヶ月ほど前閉店した横須賀「G」のカレーを連想してしまいました。
 横須賀カレーと銘打ってけっこう人気だけど、私の感想は小学校で食べた給食のカレーの味。
 「懐かしがって好む人はいるのかもしれないけど……」
 私は二度と食べたくない。値段もそれなりに高かったし。
  

 ほどなくしてカレーが運ばれてきました。
 ご飯が軟らかそうだが、先ずはカレーの味……とご飯にルーをかけたところで、しまった!
 その前に写真を撮るべきだった。
 ということで、こんな無様な写真に。ご容赦を。(向かいの若者たちも失笑)

チキンカレー(ルーをかけてしまった) 

 食べてみると、「G」のカレーとは違ってカレーの風味は効いていたので、先ずはひと安心。
 ルーのとろ味はメリケン粉ではなく、肉や野菜が溶け込んだものらしい。それと軟らかいご飯が合うのではないか。私は硬飯のほうが好きなのですが、これはこれでよしとしましょう。
 コーヒーも濃くて美味かった。なにより値段の安いのがいい。
         

 ところでこのカレー店の店名「キャラウェイ」とはどこからきているのか。
 ひょっとして映画「第三の男」(1949)でハリーを追うイギリス軍のキャラウェイ少佐(トレバー・ハワードがいい味を出していた)から?

人気のカレー店

 さすがに聞くのはためらわれたけど、どうも気になる。
 そこで「キャラウェイ」に関する他の人のブログを見ると、どうもカレーに使用されている香辛料の名前らしい。
 「第三の男と関係があるのですか?」などと聞かなくて本当によかった。