三笠公園にやってきました。
 ここは日露戦争で連合艦隊旗艦を務めた戦艦三笠が保存されている(記念艦「みかさ」)公園です。
 またそのときの司令長官・東郷平八郎大将の銅像もあります。

東郷平八郎像   

 記念艦「みかさ」は見学できます。
 三笠の由来は奈良県の三笠山(若草山)にちなんで命名されたとか。

 記念艦「みかさ」  

 またここには三笠桟橋があって、東京湾に浮かぶ無人島「猿島」に渡ることができます。

 猿島へはここから   

 それよりもこの奥にあるさざなみの階段や芝生広場がいい。
 ここからボーッと海を眺めるだけで、この公園の価値はじゅうぶん。

さざなみの階段     

 時間の経つのを忘れます。

芝生広場から見る猿島   

 音楽に合わせて水が噴き出す音楽噴水池や、壁から水が流れる壁泉は工事中でしたが、そんなものなくても、ここにきた意味はありました。

 野外ステージ  

 他にはどぶ板通りや三笠ビル商店街も徘徊しましたが、今回の横須賀散策はこれにて終了します。

平和のアーチ(向こうは猿島) 

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 新逸見隧道をくぐり、さらに横須賀隧道をくぐって横須賀駅にやってきました。
 この駅は明治22年(1889)、海軍施設へのアクセスのために開業されました。
 プラットホームから改札口まで段差がなくフラットになっているのは、物資輸送がしやすいためです。戦後はしばらく米軍の横須賀基地への物資輸送に利用されました。

横須賀駅 

 平成9年(1997)同駅は「 関東の駅百選」に認定。その理由が「階段がひとつもない平坦な、人にやさしい駅」というから皮肉なもの。

改札口とホームがフラットに   

ここを初めて訪れたのは5年前の初秋。
駅舎を出ると、すぐ海側にハイカラな公園。
小ぢんまりしているけど、ボードウォークがあって、バラ園がありました。フランス式庭園だそうです。これがヴェルニー公園。

うみかぜの路①   

 「こんなシャレた公園が横須賀にあるのか」
 という思いでした。横須賀が好きになったのはこの公園のおかげ?

開明広場   

 同公園は幕末に日本に招かれて横須賀造船所を建設し、近代工業化の基礎をつくり上げたフランス人技術者レオンス・ヴェルニーにちなんでつくられたもの。

うみかぜの路②   

 しかし、いつも見られるバラがない。
 それもそのはず、記念館の近くの花壇に大砲の模型が置かれるための工事をしていました。
 この大砲は戦艦陸奥の4番砲で、完成は今月末とか。うーん、見るのは来年になるかな。

戦艦陸奥4番砲の模型    

 それでもボードウォーク(「うみかぜの路」という)を歩くのは何とも心地よい。
対岸のドックには巨大なガントリークレーンが見られるし、軍港巡りのクルーズ船もここを通る。(乗ったこともあります)

軍港めぐりのクルーズ船(うしろはガントリークレーン)    

  
 クルーズ船の船着き場、汐入桟橋までやってきました。
ここの景色も好きで潮だまりの水が意外にきれいなのに感心するのですが、この日は最悪。
その前の日は雨だったのか、風が強かったのか、おびただしい漂流物が打ち上げられてました。
それを地元の人が清掃する。ご苦労様です。

ゴミを清掃するおじさんたち   

 あの潮だまりの澄んだ海水もこの人たちのケアがあってこそ。
 改めて感謝しつつ、そこをあとにしました。

 ここでクイズです。この少女、知ってますか?
 えッ、誰だっけ。「赤い靴をはいた女の子」ではなさそうだし……。
 ヒントは少女が手に持った丸いもの。ボール? お手玉? まさか。

 この少女は誰?   

 これは蜜柑(みかん)です。
 といっても「♪みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道……」ではなくて、芥川龍之介の小説「蜜柑」出てくる少女。
  

 この小説は龍之介が横須賀の海軍機関学校の教官をしていたころ、鎌倉の下宿への帰路、横須賀線の車両内で、若い娘が自分を見送るために踏切で待ち構えていた弟たちに、窓から蜜柑をばらばらと投げ与える光景を目撃したというものです。

 吉倉公園  

 この小説は大学に入ったとき、学生寮で知り合ったK君(福島県出身)に教わりました。
 「この娘は東京へ行って、遊郭に売られるんだよ」
 K君はこの小説の影響を受けて、小林多喜二を代表とするプロレタリア文学に傾いていったといいます。
   

 私も「蜜柑」を読みましたが、受け取り方は人それぞれ。
 むろんプロレタリア文学も読みましたが、傾倒するまでは……。
 しかし、のちに大佛次郎の「ごろつき船」「鞍馬天狗・江戸日記」「乞○大将」などを読むと、当時(戦前)の日本(官僚)を痛烈に批判している。
 これは小林多喜二とつながっているのではないか、と思いました。

「蜜柑」の文学碑    

 話が逸れましたが、少女が蜜柑を投げたところがこのあたりというので、公園(吉倉公園)の一画に「蜜柑」の文学碑が建てられました。
 建てたのは龍之介の三男で作曲家の芥川也寸志さん(1925~1989)。

 植樹の記念碑 

 この少女像はそれにちなんで建てられたと思われます。
 そういえば、表情がなんとなくもの悲しい。

横須賀線   

 この公園から海側に横須賀線が走っていますが、その向こうにジョギングしている人の姿が見られました。
 公園にたむろしていたおじさんに聞いてみると、「あっちは自衛隊の敷地だから、入れないよ」
 海に面した通りを歩きたかったのに、残念。
 やむなく新逸見隧道をくぐって横須賀駅に向かいました。

新逸見隧道 

 「横浜DeNAベイスターズ総合練習場」をあとにして、横須賀線の線路を渡りました。
 左方向(横須賀方面)に見えるトンネルが「田の浦トンネル」。
 (田浦駅のホームにあるのが「田浦トンネル」。紛らわしい)

田の浦トンネル    

 その「田の浦トンネル」の上をのぼります。この坂がけっこう急傾斜。
 急な上り坂は塚山公園で慣れたはずだけど、ここへきての急坂は予期していなかっただけにキツイ。しかもまったく無味乾燥な坂道。精神的にも痛めつけられる。

トンネルの上の坂道   

 そうして上ったところが按針台公園。
 京急のパンフレットを見ると、ここから港が見渡せるとのことですが……。

按針台公園    

 展望デッキ(?)に上がってみたけど、フェンスの植え込みが邪魔で足元のほうまで見えない。
 それでもベンチに立って撮った写真がこれ。

 按針台公園からの眺め  

 ははあ、自衛艦が停泊しているのか。この公園の下は自衛隊の基地らしい。
 だとすると、「見られたくない」という意図(国家機密?)があるのではないか。
 むろんベンチの背もたれに立って撮る(年寄りには危ない)手はあるけど、「怪しいヤツ」と思われるのも業腹だ。
  

 以前横須賀の米軍ゲートを撮ったら若い警官に怒鳴られたし、アメリカ大使館を撮ったときは年配の警官がすっ飛んできた。田舎のオッちゃんがそんなに怪しいか。
 こちらとしては何の邪心もなく、「これも風景の一環」として撮ってるだけなのに。
  

 こちらも無理してまで撮ることはないので、公園をあとにしました。
 元きた方向ではなく、小学校のほうへ降りる道。おや?
 道の片側がフェンスになっていて、そこから下の港が丸見え。
 なんだ、これなら公園へ行く必要はなかったのだ。

 道路脇のデッキから見る港  

 ふーむ、これは港というより自衛隊の施設。やっぱりなあ。
 もっとも施設側にしてみれば、ここからのアングルだと撮られても差し支えないということか。

 横浜DeNAベイスターズ、クライマックス・シリーズ(CS)進出おめでとうございます。
 かくなる上は巨人を倒して、広島戦に臨んでください。

 ベイスターズの選手   

 「藪から棒に、なんだ。ベイスターズに便乗しおって。このお調子者め!」
 と思われるかもしれないけど、比与宇トンネルをくぐってしばらく歩いたら、「横浜DeNAベイスターズ総合練習場」があったんだからしょうがない。

ネット裏の観覧席     

 練習の見学は無料なので、遠慮なくネット裏の観覧席へ。
 すでに10数人の観客が席に着いていました。
 「おッ、やってる、やってる」
 ケージのなかではバッティング練習。外野ではその打球を捕る守備練習もしています。

打撃練習    

 改めて観客を見ると意外に若い女性が多い。しかも前のほうに陣取っている。なかには大きなカメラを持って選手の写真を撮る女性も。
 ここはイースタンの選手が多い。
 ほとんど知らない選手ばかりだけど、あのハマの番長(三浦投手)だって調子の悪いときはイースタンに落とされ、ここで練習していたといいます。

女性ファンが多い    

 ここは元もと旧海軍軍需本部があったところですが、戦後は大洋漁業の倉庫として使われ、当時の大洋ホエールズ(横浜ベイスターズの前身)の親会社だった関係から、1987年に「横浜大洋ホエールズ総合練習場」として開設されました。

練習場の看板    

 フィールドの大きさは両翼94m、中堅120mで、横浜スタジアムとほぼ同じ。ただし照明設備はなし。レフト後方に見えるのは室内練習所と宿舎。
 練習だけではなく、イースタンの試合もやるそうです。

後方は室内練習場と宿舎   

 今年ベイスターズが躍進した理由として、ラミレス監督の采配と選手への意識改革といわれていますが、それだけではなくイースタンの選手育成が実を結んだとも考えられ、この練習場はあだやおろそかにはできない。

  バント練習

 ベイスターズの主力組はCSに備えて横浜スタジアムで練習していますが、当方のような隠れファンとしては、そっと応援するのみ。
 CSファーストステージは今月の8日(土)14:00~東京ドームで相手は巨人。
 頑張ってや。