レトロビルの西隣に水上署があり、その裏はすぐ海。(西岩壁)
ここには船溜まりになっていて、数隻の船が係留されています。その手前に見えるのがマーメイド像。
実物の5分の4の大きさで、デンマークのコペンハーゲン港と大阪港の文化交流のしるしとして1995年に寄贈されたものとか。
マーメイド像は横浜・開口広場前のレストランの角でも見られますが、こちらのほうがはるかにいい。マーメイドはやはり海にいなきゃ。
その北側はただの岸壁で、「北2号岸壁」と呼ばれています。
折しも日没時刻で、人々の姿がシルエットになって見えます。
その先の角は広場になっていて、ちょうどサンタマリア号が入港してきたところでした。
振り返ると階段状の眺望台になっていて、この広場全体は「サンセット広場」と呼ばれています。名前通り夕日の名所だそうです。
この日は曇り空で、きれいな夕焼けは見られなかったけど、それなりの日没風景は撮りました。
これは北2号岸壁の日没。
貨物船。
サンタマリア号の帆柱。これがシルエットになって見えるのも情趣深い。
山下公園の日没風景とはまた違うけど、これはこれで味わいがあります。
※写真はいずれも3年前(2017/06/10)に撮ったものです。
これは昭和8年(1933)に建てられた「商船三井築港ビル」(旧大阪商船ビル)で、なかなかの風格です。 船会社の施設として建てられとのことで、外観は船を思わせるとのことですが……。
なかにはギャラリーとうどん屋さんが入っています。
このうどん屋さんは大阪では有名らしい。
商船三井築港ビルと背中合わせに建っているのが「天満屋ビル」(天満屋回漕店)。
建てられたのは昭和10年(1935)。角に丸みがあり、ガラス戸が大きくとられているのが特徴です。 当時はともに3階建てのビルでしたが、敷地の地盤沈下と後道路の嵩上げによって、当初の1階部分は半地下になり、中2階から入ることになりました。 その中2階に喫茶店があるので入りました。
外観同様、店内もレトロです。 窓からは通りが見えます。
こっちを撮っている人がいる。さっきまでは当方が撮っていたからね。 コーヒーが運ばれてきました。
ン? カップには取っ手がない。
仕方なくカップを両手で持って飲みました。ここは茶の湯か。 これでコーヒーが不味いと腹が立つけど、美味かったから、レトロビルの様相に適っているのかな。
※写真はいずれも3年前(2017/06/10)に撮ったものです。
昨日述べた「行きたかったところ」とは南東の海岸通地区。
6年前(2014/1129)このあたりを徘徊したとき、見たような建物におどろきました。
「ここにも赤レンガ倉庫があるのか!」
これは築港赤レンガ倉庫といって、横浜と同じ2棟の倉庫。
大正12年(1923)、住友倉庫によって建設されました。2棟の間と両脇には大阪臨港線が走っていたそうで、これも横浜と同じです。
その赤レンガ倉庫も1999年に倉庫としての役目を終え、管理も住友倉庫から大阪市に移管され、閉鎖されました。6年前通りがかったときは工事中でした。
「あの赤レンガ倉庫はどうなったのだろう」
と思って訪れたのですが……。
今は「GLION MUSEUM」というらしい。
なにか新しい商業施設になったのかな、と入口付近を撮っていたところ、係の人がすっ飛んできて、
「ここは有料施設なので、これ以上は困ります」
「有料って、いくら?」
「800円です」
横浜は無料なのに、ここでは800円も取られるのか。
聞いてみると、クラシックカーが展示されているとのことで、以前は1500円だったとか。(今は1000円)。
バカバカしいのでなかには入らず、外から撮るだけにとどめました。
たしかに車が展示されています。(カフェなどもあるようです)
面白かったのは「たばこのむな」の表示。
たばこは吸うもので、飲んではいかんだろう。
もっとも昔は「飲む」ともいっていた。とくに関西では。
赤レンガはそのぐらいにして、裏の築港再開発地区(第一岩壁)に寄りました。
一部工事中ですが、プロムナードと階段状の親水護岸には入れました。
これはプロムナードから見た天保山運河の景色。向こうに見える赤い橋は湾岸線・港大橋です。
その上の階段状の親水護岸。臨港パークに似ています。ここから運河を眺めるもよし。
さらに上の人口地盤(円型広場)。
工事中でしたが、これも横浜のどこかで見かけたような……。
横浜の人はきっとここに親近感を抱くはず。
ただし赤レンガ倉庫はどうかな。(クラシックカーに興味のある人はOK?)
※写真はいずれも3年前(2017/06/10)に撮ったものです。
天保山の南西側に天保山マーケットプレースという商業施設があります。
近くに大観覧車があるので、クイーンズスクエアに似ています。
そのため初めてきたという感覚はなく、すぐに溶け込めました。
内部もちょっと似ているけど、規模は小さく、クイーンズスクエアのほうがアカ抜けしているかな。(ららぽーと富士見?)
この一画に「なにわ食いしんぼ横丁」という飲食ゾーンがあります。
雰囲気はレトロ調。これもどこかに似ていると思ったら、「新横浜ラーメン博物館」
何もかも横浜のミニチュア版?(悪いネ)
それだけ親近感があるということで。
ちょうど腹も空いていたので、ここの「まぐろ屋・天」という店でネギトロ丼を頼みました。
美味かった。(写真は略)
マーケットプレースの外側は天保山ふ頭。
この感じは「みなとみらい」というより山下ふ頭。
これも見慣れた光景で飽きません。
(山下ふ頭はカジノになるのかな。地元市民は圧倒的に反対のようだけど)
さらに岸壁に沿って南西に進むと大きな船が停泊しています。サンタマリア号。
大阪港周遊の帆船型観光船です。
サンタ・マリア号といえば、1492年コロンブスがアメリカ大陸に上陸したときに乗っていた船。
ちょっと惹かれたけど、他にも行きたいところがあったので断念しました。
行きたいところといっても近くの施設だったので、今にして思うと、時間を上手くやりくりして乗ればよかった。
※写真はいずれも3年前(2017/06/10)に撮ったものです。
都の見解では「これは検査数が増えているからで、数字に一喜一憂することはない」とのことですが、果たして本当か。
ここはしばらく様子を見て、相も変わらず過去の蔵出しを続けます。 今回は3年前(2017/06/10)に訪れた大阪港の想い出のUPです。
大阪港は市の西部の島々から成り立っており、地元では「築港(ちっこう)」と呼ばれています。 このとき訪れたのは、北側の島部「天保山」地区。
島の北端に「天保山」という日本一低い山があります。
これはれっきとした山で、山頂には「大阪・天保山山頂/4.53m」とあります。 その手前の敷石のなかにある×印。これが山頂の三角点です。
天保山は天保2年(1831)安治川の川浚(さら)いをした際、その土砂を河口に積み上げてできた築山のことで、当時は20mほどの高さがあったのですが、幕末には砲台が築かれ、さらに戦後になって地下水のくみ上げで地盤沈下が起こり、現在では標高4.53m。「日本一低い山」になりました。(実際は2位)
下は初代歌川広重の筆による「本朝名所・大坂天保山」の絵。
この北側には渡船場があり、渡し船(無料)で対岸の此花区・桜島へ行くことができます。
ここには「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」があり、今ではこちらのほうが有名です。 ※写真はいずれも3年前(2017/06/10)に撮ったものです。