毎年、正月の2日、3日は「箱根駅伝」を観ることにしています。
 元日には「ニューイヤーズ駅伝」というのもあるのですが、あれはつまらん。群馬の人には悪いけど、コースに魅力が感じられないので。(あくまでも個人の好みの問題です)
   

 その点、箱根駅伝は素晴らしい。
 大手町をスタートして、芝→品川→六郷橋→鶴見(中継所)→横浜駅西口……とよく知っているところを選手が走る。
 さらに保土ヶ谷→権太坂。
 ここは一昨年の晩秋の時期に天王寺~戸塚間の旧東海道を歩いただけに、ひとしおの思い入れがあります。
   

 とくに難所とされる権太坂。
 駅伝コースの権太坂は国道1号にありますが、実際の権太坂は旧東海道にあって、もっと上。ここを走ったらもっと過酷でしょう。

権太坂(9区) 

 もっとも道幅が狭く、勾配が急なので、駅伝のコースには不向きですが。
 とはいえご褒美もあって。ここから見る富士はなかなかのものでした。
  

 戸塚(中継所)→遊行寺→平塚(中継所)……などもよく知っているところ。

正面に富士 

 そして平塚からは二宮を通って小田原(中継所)へ。
 小田原から函嶺洞門→小涌園前→宮ノ下……などを通って(山登り)箱根・芦ノ湖へ。この景色はいつ見てもいい。

函嶺洞門    

 レースは2区から東洋大がリード。
 「今年の東洋大は強い。優勝は東洋大」と某スポーツコメンテイターの予想通り、東洋大の往路優勝。3年連続優勝の青学大は2位。

東洋大、往路優勝 

 安定した走りっぷりに(某コメンテイターの予想通り)今年は復路も東洋大が征する、と思ったのですが。
   

 2日目は山下り(芦ノ湖→小田原)の6区。
 なんとここで青山学院の小野田が東洋大を抜き、続く7、8区も連続区間賞でぶっちぎりの首位に立ちました。

青学大が東洋大を抜く    

 こうなると興味は繰り上げスタートと、10位内のシード権争い。
 繰り上げスタートは往路からも見られ、復路も何度か見られましたが、もっとも印象に残ったのは鶴見中継所。

繰り上げスタート    

 ここでは国学院大、東京国際大、学生連合、大東文化大、国士館大、山梨学院、上武大の最終走者が待っていて、国学院の5区の走者が走り込んできて、あと20m……というところで無情の号砲。
 これはなんとも切ない。いつ見ても胸が痛む。
 そのくせどこか面白いと思うのはなぜなのか。人の不幸は蜜の味?
 いやいや、これも若者の試練。今後の人生に活かしてくれよ、と思うから。
        

 そんなわけで、青学大はなんの危なげもなく優勝。総合タイムは10時間57分39秒。

優勝は青学大 

 2位は東洋大11時間02分32秒。(某コメンテイター、外したぞ)
 3位は早稲田が健闘し、11時間09分09秒。
    

 10位内に入って来年のシード権を確保したのは中央学院大。

中央学院大はシード権確保    

 11位の順天堂大はガックリ。来年はまた過酷な予選会から勝ち上がってこなければならないから。

シード権を逃した順天堂大   

 そんなわけで今年も無事箱根駅伝が終わりました。
 レース展開が詳らかに説明されてないって?
 そんなものは駅伝ハイライトを見てくれ。こちらは個人的な感想を気ままに述べているだけだから。

      



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 昨夜(10/24)は今年初めてプロ野球の実況を観ました。
 セ・リーグのCS(クライマックスシリーズ)広島vs.DeNA第5戦です。
  

 なぜ観たかというと、夜7時のNHKニュースで.DeNAが広島を4-2でリードしていると知り、ひょっとしたら.DeNAが日本シリーズ出場するかもしれないと思ったから。
  

 久しぶりに観るプロ野球ですが、打球音が違っていることに気づきました。
 以前はカーンと澄んだ音だったのに、今回はゴツンと鈍い音。球が変わった? それとも湿気のせい?
  

 観始めたのは五回表DeNAの攻撃から。
 二死からロペスがヒットで出塁。
 その直後、筒香が打ち上げたのは高い中飛。センターが捕るかと思ったら、そのままスタンドへ。2ラン本塁打で6-2とリードしました。

五回表、筒香の2ラン本塁打   

 その裏広島の攻撃は連続ヒットで無死一二塁。打者は菊池という絶好のチャンス。
 しかし菊池が打ったのは強い三塁ゴロで五―四―三の併殺打。菊池は今年のWBCで大活躍し、「世界の二塁手」と絶賛されたほどの選手なのですが……。

五回裏、菊池併殺打   

 二死三塁となりましたが、次打者が投ゴロに倒れて無得点。
 これが勝負の明暗を分けました。
  

 広島は六回、新井のソロが出たけど、後続はなし。

六回裏、新井ソロ本塁打    

 どうも広島の覇気が感じられない。
 対するDeNAは余裕というか、リラックスしていて随所に好プレーが見られました。
   

 DeNA はその後も加点して、9-3で広島に勝って日本シリーズ出場を決めました。
 隠れ横浜ファンとしては「よくやった」といいたいけど、今ひとつよろこべない。
 ペナントレースで優勝した広島に14.5ゲーム差をつけられて、3位からの下克上出場です。
 運営上こういう規則になってしまったのだけど、だったら広島のぶっちぎり優勝は何だったのか。
  

 それにしても広島のファンはエラい。
 画面では女性が多かったけど、大量リードされても一所懸命に応援している。相手チームに対する口汚いヤジもないそうです。
 男なら自チームが大量リードされると、「バカヤロー」と罵声を浴びせたり、途中で帰ったりするけど、女性は最後まで応援している。
 それどころか、勝ったDeNAに拍手を送っている。この態度は立派です。
   

 久しぶりに観るプロ野球にこれまでとは違うものを感じました。

      

2017.08.24 花咲徳栄優勝

 昨日(08/23)の南関東は34℃の真夏日。
 こんな日はエアコンの効いた室内で甲子園大会の決勝を観るに限る。

花咲徳栄ホームイン  

 当方にとって、最も応援する東北勢と最も応援しない近畿勢は敗退したので、気楽なもの。
 花咲徳栄、広陵、どちらが勝ってもいいか。
 埼玉に住んでいるのだから、花咲徳栄を応援するんじゃないのかって?
 うーん、このあたりちょっと複雑でね。
 強打者・中村奨成のいる広陵にも勝たせたいような……。

三回、中村三振  

 花咲徳栄は一回、広陵エース平元の立ち上がりを攻め、3連続長短打で2点を先取しました。
 対する広陵は二回、三回に1点ずつ。それどころか五回には6点も入れられ、差は開く一方。

 九回、二死満塁で打った  

 これには広陵の守備の乱れが目立ちました。
 二死で、外野へ平凡なフライが上がる、あるいは遊撃手が捕って二塁へトス、誰しも「これでチェンジ」と思ったところがポロリと落球、余計な点を与え、守備がなかなか終わらない。
 野球の名門校らしからぬ集中力を欠いた守備でした。

ライトが捕って試合終了 

 注目の中村は、1打席目(一回)左翼線二塁打、2打席目(三回)空振り三振、3打席目(五回)三塁内野安打、4打席目(七回)空振り三振、5打席目(九回)左翼線二塁打。
 5打数3安打とよく打ったけど、後続に安打が出ず、なかなか点が取れない。
          

 花咲徳栄 2 0 2 0 6 4 0 0 0=14
 広  陵 0 1 1 0 1 1 0 0 0=4
        

 花咲徳栄は全員振りが鋭く、どこからでも点の取れる打線。
 守備も鍛えられていて、よく守った。

試合終了のあいさつ

  特筆すべきは、綱脇慧(3年)と2清水達也(3年)の投手の二枚看板。
 これについては、私は埼玉予選から見ており、「甲子園では通用しないのではないか」と案じていたのですが、完全にくつがえされました。岩井隆監督に脱帽。
 エース級投手をふたり、よく育てたと思います。
 ふたりとも広陵の中村に逃げずに勝負したし、天理戦であれほど打ちまくり大量点を取った広陵打線を4点に抑えたのは立派。

よろこぶ花咲徳栄ナイン  

 広陵の試合を全部見たわけではないけど、強打者中村に対してほとんどの投手は勝負したと思います。
 「走者もいないのに、監督の指示で敬遠」なんて、投手にとってこんな屈辱的なことはない。
 抑えれば自慢になるし、打たれたとしても、相手打者への思い出が残る。そんな場を与えてやるのが高校野球ではないか。
 これは25年前の「松井5打席連続敬遠」の苦々しい「事件」が教訓になっている?

ガックリと肩を落とす強打者・中村奨成捕手 

 話が逸れましたが、今大会の花咲徳栄は強かった。まぐれではなく、どの試合も実力で相手を圧倒しました。
 こうしてみると、埼玉が優勝してよかった、よかった。

 こんなこともあるのか、と思いました。
 昨日(08/19)の甲子園大会・第4試合の仙台育英vs.大阪桐蔭戦です。
  

 大阪桐蔭は春も優勝しており、今夏も優勝候補。選手層も厚く、大阪桐蔭有利と見ました。
 試合は一回から緊迫した投手戦。
 互いに走者を出すものの、好守備に阻まれて得点できず、七回まで無得点が続きました。

 試合が動いたのは八回表、大阪桐蔭は二死二塁から中川のヒットで1点先取。
 その裏、仙台育英も二死二塁からヒットが出て走者が本塁を突くが好返球でタッチアウト。
 これが明と暗の別れ目となった?
  

 1点をリードされたまま、九回裏の仙台育英の攻撃は二死。
 「これは勝負あった」と思いました。
 ところが5番杉山がヒットで出塁。そして盗塁。
 ふつうなら走らせないけど、走者のスタートがよく、しかも大歓声で一塁手の「走った」という声が投手には聞こえなかったらしい。
 それに動揺したか、大阪桐蔭の柿木投手は次打者には四球を出して二死一、二塁。
  

 7番若山の当たりは平凡な遊ゴロ。一塁に滑り込んだものの送球のほうが早く、タイミングは完全にアウト。
 誰しも「試合終了」と思ったところが、審判の判定はセーフ。一塁手の足がベースから離れてました。

一塁セーフ 

 これで二死満塁。
 8番馬目は本来控えの選手ですが、それまで好投していた大阪桐蔭の柿木投手の球をひと振りすると、打球は前進守備の外野手の頭上を越えて転々し、三塁、二塁の走者が還って逆転サヨナラ。2x-1で仙台育英が勝ちました。

二死満塁で馬目が打った 

 大阪桐蔭にしてみれば悔やんでも悔やみきれないでしょう。
 遊撃手からの送球を一塁手が捕って「勝った」と思ったら、勝利の女神がスルリと逃げた。
 再生して見ると、一塁手が捕球したときは足がベースから離れ、あわてて踏み直したときにはその前に打者走者がベースタッチしていた。審判はよく見ていました。
 一塁手にとっては痛恨の極みだったでしょう。試合後泣き崩れていましたが、いつまでも自分を責めないでほしい。

打球は外野手の頭上を越え   

 こうして見ると、仙台育英は九回裏の相手エラーを活かしただけで勝ったように思われるけど、強力な大阪桐蔭の打線を1点で抑えた長谷川投手の粘り強い投球が勝利を呼んだと考えられます。

逆転の走者がホームイン   

 私はいつも甲子園大会の応援順位は、東北>……>関西なので、本来なら単純に「よかった」と思うのですが、今回ばかりは負けた大阪桐蔭に思いを寄せました。
 人生にはこんなこともある、これを糧に人間的に大きくなってほしい。

大阪桐蔭ナイン   

 本当にいい試合でした。両チームに感謝します。

 昨日(08/11)は高校野球を観ていましたが、最も注目したのは第二試合の横浜(神奈川)vs.秀岳館(熊本)。注目というよりはほとんど横浜の応援ですが。
  

 横浜は渡辺元智監督が引退してから甲子園では勝てなくなったけど、今年はドラフト候補とされる強打者・増田珠外野手(3年)を擁し、有力校に挙げられていました。
 

 ところが開始早々、秀岳館は先頭の竹輪涼介外野手(3年)が右翼線への三塁打で出塁すると、続く2番・半情冬馬内野手(3年)が左犠飛。試合開始からわずか3球で先制点を挙げました。さらにクリーンアップが3連打を放ち、この回3点。三回にも敵失で1点を追加。

一回表、秀岳館は犠牲フライで早々と先取点 

 このあたり秀岳館の抜け目なさが目につくけど、以前の横浜なら相手にこんなことはさせなかった。それどころか攻撃においても走塁ミスや併殺でチャンスをつぶし、なかなか点が取れない。
  

 それでも五回裏、増田を三塁において右犠飛で1点を返し、七回表、秀岳館に2死満塁から代打・橋口将崇捕手(2年)の右前適時打で2点を挙げられたものの、その裏、横浜は2死一、三塁から6番・福永奨捕手(3年)が左中間への3ランを放ち、2点差としたときは、「ここから反撃だ!」と思いました。

七回裏、横浜は3ランホームランで2点差に 

 しかし八回は一塁走者が刺されるなどの凡ミスでチャンスをつぶし、九回もいいところなく凡退して試合終了。6-4で秀岳館の勝ち。
         

 秀岳館 3 0 1 0 0 0 2 0 0=6
 横 浜 0 0 0 0 1 0 3 0 0=4

試合終了のあいさつ   

 この試合は鍛治舍巧・監督に率いられた秀岳館の試合運びの「巧み」さが目立ちましたが、そもそもこういう野球はかつての横浜がやっていたこと。そのお株を完全に奪われました。
                   
 今の横浜は打力はいいのかもしれないけど、守備、走塁が雑になっている。投手だって数は多いけど、(かつての松坂のような)絶対的なエースがいない。
 これでは神奈川大会で勝てても、甲子園では勝てないぞ。
        

 なんとも消化不良で、口惜しい思いの試合でした。