2017.05.16 新緑の伊佐沼

 久しぶりの伊佐沼です。
 川越の市街地より東に約2.5kmの位置にあり、南北800m東西が200mほどの細長い沼で、関東では千葉県の印旛沼に次ぐ広さの自然沼。

伊佐沼   

 4月初旬は桜、6~7月は蓮、9月は向日葵の花が咲き、大勢の人で賑わいますが、今は桜も終わり、人影もまばら。
  

 しかし新緑のシーズンは歩くのも気持ちがいい。

湖畔のプロムナード①   

 この伊佐沼、戦前は今の2倍以上の面積がありましたが、第二次大戦のとき北半分を食料増産のために干拓したとのことで、今でもこのあたりは畑になっています。
  

 沖のほうを見ると、カモがいました。

杭にとまるカモ   

 バードウォッチングの方が大きなカメラを持って待機していますが、カモなんかには目もくれない。カイツブリ、ゴイサギ?

湖畔のプロムナード②   

 伊佐沼の西側は公園になっています。
 小高いところに四阿があるのですが、これがなんと藤棚。
 しかしこの程度の藤棚では、川越の友は満足しないだろうな。

公園の藤棚   

 さらに南に行くと新伊佐沼橋。
 この三日月のシンボルマークはなに?

新伊佐沼橋   

 戦国時代これを兜のシンボルマークにしていた武将がいたけど(伊達政宗?)、それとは関係ないのか。
 よくわからないけど、風情のある景色です。
  

 新緑や鳥追ひ人の満を持す
       

スポンサーサイト
2017.05.15 川越のツツジ

 ツツジがあちこちの道端で咲いているけど、我われは「おう、咲いとるな」と思うだけで、さしたる感激はない。
 私の知っている「ツツジの名所」は、根津神社(東京都文京区)と五大尊つつじ公園(埼玉県越生町)ぐらい。
 ともにツツジの群生。(根津神社は+鳥居の魅力)
      

 川越でツツジの群生を求めても無理なので、+αの魅力ということで探ってみると……。
 先ずは喜多院。それも参道の石段横の句碑や歌碑が立っているあたり。

歌碑の周囲のツツジ   

 「名月や池をめぐりて夜もすがら」
 有名な芭蕉の句ですが、この周囲にツツジが咲いており、なんとも風情があります。
  

 大正浪漫通りの突き当りにある茶陶苑。
 網走刑務所と見紛うような(?)厳かな煉瓦構えの門ですが、これは和菓子・茶の老舗の蔵を喫茶室に改造したもの。

茶陶苑・入口   

 喫茶室ではなく、奥の日本庭園にちらほらとツツジが咲いていて、なんとも風情があります。

茶陶苑の庭 

 旧川越街道の烏頭(うとう)坂にある岸町熊野神社。
 上り口の植え込みににちらほらとツツジが咲いているので、「境内にも咲いてるのかな」と期待して上ったのですが……。

熊野神社の登り口   

 境内には二の鳥居の両側に赤・白のツツジが咲いていました。

境内には赤・白のツツジが 

 川越の躑躅としてはこんなもの
  

 氷川神社にやってきました。
 鳥居が大きい。高さ約15m。木製の鳥居では日本一大きいそうです。
 これは平成のご大典奉祝行事として建立されたもので、扁額の文字は勝海舟の筆によるものだとか。(川越氷川神社HPより)

氷川神社の鳥居  

 意外に若い人の参拝が多い。
 というのも同社は縁結びの神様として昔から信仰を集めてきたとか。

参拝に並ぶ若者   

 和服姿の若者も見られますが(?)、男子はいかにもぞろっぺいで見苦しい。こんな着方なら、和服なんか着るなよ。
   

 境内で若者に人気があるのは「鯛釣り」のおみくじ。
 「一年安鯛」と「良縁あい鯛」の二種類あるけど、人気はやっぱり「良縁あい鯛」
 狙った鯛を釣り上げて、「なにが書いてある?」なんて熱心に読んでいる。

「良縁あい鯛」を釣るギャル 

 川越氷川神社は今から約1500年前、古墳時代の欽明天皇二年に創建されたとのことで、室町時代の長禄元年(1457)、太田道真・道灌父子によって川越城が築城されて以来、城下の守護神・藩領の総鎮守として歴代城主により篤く崇敬されてきたそうです。(川越氷川神社HP)
   

 同社は縁結びの他には家庭円満にもご利益ありとのことで、「縁結び・家庭円満」の祈願絵馬が奉納されています。これが有名な絵馬のトンネル。

絵馬のトンネル 

 トンネルの向こうは御神木のケヤキ。樹齢600年を超えているそうです。

御神木 

 絵馬のトンネルに平行して細い通路がありますが、そこにはガラスの風鈴が飾り付けられていました。「縁結び風鈴」というのだそうです。

「縁結び風鈴」 

 ここまで縁結びに力を入れられると、若者に人気があるのもむべなるかな。

「縁結び風鈴」の飾りつけ 

 風薫る問はず語りの神木に
      

 縁結びとはなんの関係もない、愚痴話の問わず語りで……。
      

 五百羅漢を見たついでに(?)喜多院の客殿・書院にも入りました。
 客殿には「家光誕生の間」(江戸城より移築)があり、書院には「春日局化粧の間」(江戸城より移築)があります。

庫裏(入口)   

 ただし建物の内部や展示物については撮禁。庭の撮影はOK。
 「なんだ、庭だけか」とはいわぬこと。この庭が素晴らしい。
      

 先ずは客殿の北側にある遠州流庭園。
 枯山水「曲水の庭」といいます。枯山水とは池のない庭のことですが、遠州流というのが今ひとつわからない。造園家で茶人の小堀遠州のことだと思いますが、これがそうなのか。
 関東好みとのことですが、造園の好みに東西の違いがあるの?

遠州流庭園   

 客殿の南側は紅葉山庭園。
 ここもまた遠州流庭園。紅葉が多いから紅葉山なのか。
 この庭園は広いので、いろんな場所から楽しめます。

客殿から見る紅葉山庭園 

 これは庫裏から見た紅葉山庭園。右に見えるのは客殿です。

庫裏から見る紅葉山庭園(右は客殿) 

 紅葉山の中央に三代将軍お手植桜があります。
 家光公がお手植えされたしだれ桜とのこと。(二代目)
 外で見られるしだれ桜よりはるかに大きい。中院のしだれ桜より立派かも。

家光お手植えの桜 

 庫裏から南に向かうと慈恵堂(大師堂)に通じる渡り廊下があります。

渡り廊下 

 その渡り廊下の南端から紅葉山庭園を見ると、その向こうに客殿が見えます。
 なんとも風情があります。

渡り廊下から見る紅葉山庭園と客殿 

 その南端からは大師堂の内部に入ることができ、ご本尊を目の当たりにできます。
 背後は大きな賽銭箱のある向拝所で、参拝の人々がこちらに向かってうやうやしく手を合わせている。(マジックミラー?)これは愉快。しっかり拝めよ。

外から見た川越大師向拝所(別の日に撮ったもの)        

 ここからは(撮禁なので)撮れませんが、参拝客の可愛いこと(不謹慎?)。
 いろんな意味で楽しめます。
     

 ご利益のあるなし超ゆる若葉風
      

 ご利益あるぞ。
     

 昨日(05/08)藤棚の列挙で取り上げた五百羅漢前。
 取り上げたからには羅漢様にお目もじせにゃ義理を欠くというもの。

羅漢巡り①    

 羅漢(阿羅漢)とは悟りを開いた仏教の修行者のことで、天明2年(1782)~文政8年(1825)の間に建立されました。

「まずは、一献」「これはかたじけない」   

 羅漢様は533体。
 これに中央高座の大仏(おおぼとけ)、釈迦如来、文殊菩薩、阿弥陀如来、地蔵菩薩を合わせて、全部で538体。(喜多院のパンフレットより)

「いつまでもめそめそ泣くでない」「だって…」   

 笑い顔、泣き顔、怒り顔、困惑顔、すまし顔……といろんな顔があり、さらに顔の表情だけではなく、筆を持ったり、動物を従えたり、ひそひそ話をしたり、寝転んでいる羅漢もあったりして、形態も様ざま。

「しっかり揉めよ」「はい」  

 「この像のなかには知り合いがいるっていうよ」
 「そういえばこの像、おとなりの○○さんそっくり」
 「なるほど、そういえば似てるなあ」
 これは老夫婦の会話。

 「つまらねえ、太鼓なんか叩きやがって」「そういうな」

 「これは、あいつか」
 私も学生時代の友人を思い出しました。
 あいつには世話になったな。どうしていることか。

 「実は、あいつ…」「えッ、ほんと?」

 説明書きによると、深夜こっそりと羅漢様の頭をなでると、ひとつだけ必ず温かいものがあり、それは亡くなった親の顔に似ているとのこと。
 真偽は定かではないけど、夜は閉まっているのに、妙なことを勧めるなよ。

羅漢巡り②   

 ※羅漢様のキャプションは当方が勝手につけました。
 

 風薫る笑ふ羅漢に泣く羅漢
 

 お粗末。