川越にはしょっちゅう行っているのに、最近になって発見したというものがあります。
 先ず蓮馨寺の水舎(手水舎=手を洗うところ)。

蓮馨寺の水舎   

 欄間の彫刻が何とも立派です。
 とくに4本の柱の角には牡丹唐獅子や鶴亀、唐子遊びが精緻に彫られています。

柱の彫刻①   

 蓮馨寺は明治26年の大火で大部分が焼失しましたが、鐘撞堂とこの水舎は残ったそうです。

柱の彫刻②    


 蓮馨寺の斜め向かいにある熊野神社でも小さな発見がありました。
 神社の隅にある「元杢網(もとのもくあみ)」の歌碑。

元杢網の歌碑   

 「もとのもくあみ」というと、ふつうは戦国時代の武将・故筒井順昭の替え玉・木阿弥を思い浮かべますが、これは江戸時代の狂歌師・落栗庵元杢網のこと。
 この石碑には、
    

 山さくら咲けば白雲散れば雪 
 花見てくらす春そすくなき
    

 と刻まれています。

歌碑には「山さくら~」と刻まれている

 杢網は比企郡杉山村(現嵐山町)の出身で、本名は金子喜三郎。若きころから江戸に出て、狂歌界で名をあげました。この川越にも来遊し、蓮馨寺近くにも住んでいたそうです。(解説板)
 「山さくら……」の歌は蓮馨寺境内の桜を望見したものといわれています。

   

 元の木阿弥の話は司馬遼太郎の小説に出てきたけど、この「元杢網」についてはまったく知らなかった。
 やはり長生きはするもの?

    


スポンサーサイト

 「あれッ? ない」
 一昨日(02/04)久しぶりに旧川越織物市場を見に行ったところ、建物がなくなっている。
 明治43年(1910)に建設された織物市場の建物で、当時の状態を維持したまま残っていたのに。

なくなった「旧川越織物市場」の建物   

 この建物は木造2階建ての長屋が向かい合ったもので、なにかとイベントに使用され、私も何度か入ったことがあります。

撤去される前の「旧川越織物市場」の建物   

 これは一昨年秋の「アートクラフト手づくり市」の模様。

アートクラフト市の模様①   

 手づくりの民芸品の市は、地味ながら興趣深いものでした。

アートクラフト市の模様②  

 ただしこの建物自体が古くて、建て替えられるらしい。
 告示を見ると、先月中旬に取り壊され、2020年には修復、再現されるらしい。

当時の川越織物市場   

 私としてはイベント会場として復活するのではなく、当時の資料とともに川越織物市場の様子がわかるような資料館にしていただくとありがたい。

   


 蓮馨寺にも寄りました。
 ここは蔵造り一番街の南にあって、いわばこの街を代表するような寺院。
 そのためくる人は多いのですが、正月は川越大師(喜多院)や川越氷川神社に初詣客をとられて、参拝客は今ひとつ。

蓮馨寺     

 ここの人気は本堂賽銭箱の横におわす真っ赤な「おびんづる様」。
 おびんづる様は釈迦の弟子で、直接その身体を触ると病気が治り、頭に触ると頭が良くなるとされています。
 実際、「さわって なでると すぐなおる」との表示。

おびんづるさま     

 私は昔、強精強壮剤の説明文を手掛けたことがありますが、「すぐなおる」「すぐ効く」は薬事法(日本薬局方)に抵触するので、NG用語です。
 しかし占いや宗教だと、どんなに誇大に効果を謳おうと一切お咎めなし。
 薬業界は宗教界に対してどれほど切歯扼腕している(?)ことか。(個人的見解です)
            

 蓮馨寺の斜め向かいにある川越熊野神社。
 ここは伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、事解之男尊(ことさかのおのみこと)、速玉之男尊(はやたまのおのみこと)が祀られているので、伊勢神宮と同じご利益がある?
 そのためか、初詣客は意外に多い。

熊野神社・参拝風景   

 しかしここの人気は何といっても銭洗い弁天。
 鎌倉の銭洗い弁天と同様、持っている金銭を銭洗井水で洗い清め、心身を清めて行いを慎めば、不浄の塵垢が消えて清浄の福銭になる、というもの。
              
 このときも一万円札を洗っている女性がいました。
 「これで倍になるかしら」ですと。

一万円札を洗う女性     

 おびんづる様も銭洗い弁天も宗教上のことだから、どんなに誇大な効果を謳っても許される。
 これが科学なら、一発でアウト。
 ええなあ、宗教は。

      

       

 川越氷川神社にも行きました。もっともこれは一昨日(01/07)のことですが。
 三が日も過ぎているのに、境内は初詣客でいっぱい。
 拝殿から並んだ列はL字状に折れ曲がり、大鳥居あたりまで続いています。その数ざっと200人。
 みなさん、お金を手放すのに長時間並んでおられる。ご苦労様です。

参拝に並ぶ人たち    

 昨日エコパで会ったオッチャンは「三が日はもっとすごかったよ。列は大鳥居から道路に出て氷川会館を取り巻いてた」というから、こんなものではなかったらしい。
   
 正月のTV番組「高島礼子・日本の古都~伊勢神宮」(BSーTBS)を観たけど、伊勢神宮には賽銭箱がなかった。参拝客から賽銭を召し上げるようなサモシイ真似はしないのだそうです。
 参拝客は儀礼に乗っ取ってお参り(お祈り)するけど、賽銭は出さなくていい。これが本来の信仰の姿ではないのか。(むろん自社側の台所事情も考えなくてはなりませんが)

参拝客の列は大鳥居まで    

 参拝とは別に、「ご祈祷」というのもあります。
 これは祢宜さんに祈祷をあげてもらうというもの。
 これには祈願申込書に住所・氏名・電話番号を記入して、(厄除け・無病息災・心願成就……)のなかからひとつを選んで提出する必要があります。むろん有料で初穂料5000円也。(それも一祈願)

「祈願申込書」に記入する人    

 私からすれば「すごい金額だな」と思うけど、価値観は人それぞれ。
 それで願いが叶う(精神の安定が得られる)なら安いもの、という考え方もあります。
           
 そして同社お決まりの絵馬のトンネル。

絵馬のトンネル①    

 ぎっしりと括られた絵馬。

絵馬のトンネル②    

 そして「一年安鯛」の釣り。これはおみくじにもなっているらしい。

「一年安鯛」を釣り上げる人たち    

 川越氷川神社はやっぱりこうでなくては。


       


2018.01.05 伊佐沼の正月

 伊佐沼にも寄りました。
 ここは正月とはまったく関係ない。
    

 おや?
 蓮田がほとんど干上がっていて、干潟になっている。
 毎年夏になると蓮の花が一斉に咲くというのに。
 なかには干潟を歩いている人もいる。

干潟になった蓮田①    

 私も恐る恐る干潟に下りてみました。
 ふーむ、沼の底はこのようになっているのか。

干潟になった蓮田②    

 蓮田から南のほうに回ってみると、やはりここも水位が下がっていて、岸辺がかなり干上がっています。
 いつも見る小舟も遠くに係留されているような……。

係留された小舟    

 夥しいカモメの群れが見られたので、近寄ってみると、おじさんがエサ(パン?)をやっている。

カモメに餌をやるおじさん   

 「今日は風が強くて、空中キャッチが上手くできないんだよ」
 とぼやくおじさん。
           

 それでもバサバサと多くのカモメが群がってくる。
 それも私の背後から飛んでくるので、思わず身の危険を感じたほど。

エサに群がるカモメ   

 そのおかげで迫力のある写真が撮れたけど。
         

 オマケは帰りに観た富士。

伊佐沼から見る富士    

 これが正月らしい景色かな。