港の見える丘公園にやってきました。

港の見える丘公園・上り口   

 ここは横浜観光の定番。
 開園(昭和37年=1962)当時は港の景色が見渡せただろうけど、今は海岸沿いに雑多な建物や湾岸道路ができたため、あまり景観がいいとはいえないけど、目の前にベイブリッジが見えるのが辛うじて面目を保っています。(夜景は素晴らしいそうですよ)

テラスから見る港の景色   

 この日は絵画趣味の人たちが熱心に絵筆を走らせていました。

写生に余念がない 

 そこから沈床花壇へ。
 噴水の向こうに見えるのは大佛記念館です。

噴水の向こうは大佛記念館 

 大佛次郎氏は私を横浜好きにさせた「恩人」ではありますが、記念館は素通りして(何度も入ったので)、霧笛橋へ。(この橋名も氏の作品にちなんだもの)

霧笛橋 

 この橋のたもとに唱歌「港」の歌碑がありました。
 ♪空も港も夜は晴れて~
 たしか小学校で習ったことがありますが、これはこの港の歌だったのか。
 歌碑の下には、「日本初のワルツ・明治29年吉田信太作曲・唱歌 港 の作曲碑」とあります。

唱歌「港」の作曲碑 

 霧笛橋の下はローズガーデン。
 もともとこのあたりはバラの名所として知られていたのですが、整備されて平成11年(1999)洋風庭園として開園されました。約1800本のバラが植えられているそうです。
 この日はまだ秋バラの季節には早かったけど、庭の景色は素晴らしい。

ローズガーデン・四阿

 四阿は上から見るとこんな景色。これもなかなかのものです。

上から見る四阿  

 ローズガーデンを上ると噴水広場に出ますが、この噴水は「横浜水道創設記念噴水塔」というのだそうですが、これはわが国初の近代水道を記念してつくられたもの。
 ただしこれはレプリカで、明治20年(1888)横浜停車場(現JR桜木町駅)広場に設置された本物の噴水塔は保土ヶ谷区にある横浜水道記念館中庭に保存されているそうです。

水道創設記念噴水 

 ここを辿ってくるだけでも、横浜の歴史の一端が偲ばれるというもの。

    

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 山下埠頭から山下橋に出ました。
 ここから運河(中村川)を眺めます。
 以前は数多くの漁船が係留されていたのですが、今は一艘もなし。

山下橋から見る中村川 

 景観も悪いし、不衛生、川の通りも悪くて、いざというときの通行の妨げになる……などの理由で行政のほうからお達しが出たか。
 すっきりはしたけど、なんだか物足りない。何艘か係留してるほうが川らしい風情があるのではないか。(勝手なものだ)
  

 新山下方向の角にはドン・キホーテがあったのですが、今は工事中。
 そのとなりの古めかしい建物はまだ残っていました。
 「2階はジャズ喫茶か」

ジャズ喫茶のある建物 

 蔦の絡まる喫茶店には興味あるけど、ジャズを聴くのはもうしんどいなァ。
    

 そこから裏にまわればフランス山。
 ここにはフランス軍が駐屯していたため、この小高い丘をフランス山と呼んでいます。

フランス山入口 

 ここから上に登るとフランス領事館の遺構が見られます。
 フランス領事館は明治27年(1894)に建てられましたが、関東大震災(大正12年=1923)で倒壊、昭和5年(1930)に新しい領事館が建てられました。
 明治に建てられた山手のレンガ造りの建物はほとんど倒壊。その反省を活かして1階はコンクリート製にしました。

フランス領事館・遺構① 

 この建物も昭和22年(1947)火災で焼失し、現存している遺構は焼け残った1階部分です。

フランス領事館・遺構② 

 その先に風車があります。
 これは井戸水を汲み上げるための動力源に風力を利用したもの。
 この風車は当時のものではなく、いろんな資料から想像してつくられたもの。

風車   

 さらにその先に井戸の遺構があります。
 覗いてみると、下に水が溜まっているような……。

井戸の遺構   

 その先は「港の見える丘公園」
 いつもは楽をして、地下鉄の元町中華街駅からエレベーターでアメリカ山公園に出るのですが、たまにはフランス山を登るのもいいかな。

   

 山下公園から山下埠頭の倉庫街が見えます。
 カジノの候補地? 
 倉庫街は「港湾関係者以外立入禁止」とのことで一般人は立ち入ることはできませんが、この入口の厚生センターにある「波止場食堂」は誰でも入れます。

山下公園から見る埠頭の倉庫街 

 この波止場食堂は和・洋(2階)、中華(1階)とあり、安いので港湾関係者だけではなく、近くのサラリーマンなどにも人気で、私もときどき利用しています。

以前の波止場食堂 

 しかしこの日(09/14)、行ってみると1階、2階ともがらんとしている。閉店した?
 よく見るとドアのところに「移転しました」との看板。
 移転先は300mほど奥で、移転したのは7月18日。しばらく行かぬ間に。

倉庫街① 

 この暑いのに、倉庫ばかりの殺風景なところを歩かされるのか。
 地図の通り真っすぐ300mほど歩くと、前方に「波止場食堂」の建物が。(正確には山下ふ頭港湾厚生センター)

新しい波止場食堂   

 入ってみると、建物も食堂内も新しい!(トイレは洗浄機もついていた)
 椅子やテーブルも新しいように思いました。
 ここで私が頼んだのは「焼さんま定食」(580円)

波止場食堂・入口 

 今年はサンマが高いというけど、この定食は他に魚フライも付いていて、値段の割にはまあまあ。(アイツならよろこぶだろうな)

焼さんま定食  

 帰りは同じ道をもどりましたが、幾分余裕ができてあちこちの倉庫の様子をパチリ。
 くるときは「歩かせやがって」と思いましたが、考えようによっては「立ち入り禁止」のところを大手を振って入ってこれる。
 倉庫ばかりで殺風景ではあるが、これも横浜の一風景。(当方の徘徊コースに入った?)

倉庫街② 

 山下埠頭を出てから、「厚生センターはなぜ奥へ移転したのか」と考えました。
 ①以前の入口に近い場所は土地代が高いので、安いところに移転した?
 ②前の施設が古くて使えなくなったので、新しいところに移転した?
    

 おそらく②が有力だろうけど、それによって一般人も倉庫街の奥までウロウロできるようになった。
 これはなにを意味するのか。
 将来カジノを呼び込むための布石? まさか。
     

 聞くところによると、現在山下埠頭には50棟あまりの倉庫があるけど、大型船が止めにくい構造なので物流の拠点は本牧埠頭に移っているのだとか。
 したがってここを大型レジャー施設にしたいという再開発構想は以前からあったといいます。
    
 そうなると厚生センターの建物はどうなるのだろう。
 こちらのできることは、せいぜいここで飯を食うことか。

     

 昨夜は台風19号の影響で、ひと晩中強風が吹き荒れました。
 凄かったですね。窓ガラスがガタガタ揺れました。
 しかし今は(台風一過?)からりと晴れて穏やかなもの。
  

 というわけで山下公園。もっともこれは先週(09/14)の光景ですが。
 ここから西方向を見ると、ランドマークタワーやコスモワールドの観覧車、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルなどが見えます。見慣れた光景?

西方向を見る 

 しかしこの季節、花壇には秋の花々が植えられ、花越しに見る港の景色が素晴らしい。
 前を高校生の一行が。

海岸を歩く高校生 

 高校生が行ったあとは花を撮るオジサンを撮る羽目に。
 オジサンでは絵にならないけど、アングルが気に入ったのでお許しを。

花を撮るオジサン 

 氷川丸方向に目をやると、まだ高校生が……。

氷川丸方向 

 どこまで高校生を追ってるんだ、怪しいぞ、このジジイ(スミマセン)

萩越しの高校生 

 おなじみ氷川丸。
 ここには何度も入っているので、今回はやめました。

氷川丸 

 今日の横浜は暑くなるってよ。

 赤レンガ倉庫のある新港地区にはふたつの史跡が残されています。
 ひとつは「旧横浜港駅プラットホーム」

旧横浜港駅プラットホーム 

 ここは明治44年(1911)、横浜税関構内の荷扱所としてつくられ、大正9年(1920)に「横浜駅港」となり、東京駅から初の汽船連絡列車になりました。(説明板)

線路の跡 

 ただし当時の地図と写真を見ると、実際の横浜港駅はここより少し埠頭側(海上保安資料館)に食い込んでいたのではないか。
いずれにせよ、この駅(鉄道)は貨物だけではなく、旅客駅でもあったことがわかりました。

 もうひとつは「旧税関事務所遺構」
 同事務所は大正3年(1914)建設されました。
 レンガ造りスレートぶき、3階建てのゴシック様式の建物で、1階にはガラス張り天井のホールと受付カウンター、2、3階には事務室や応接室、外国船や荷役のための貸事務所もあり、ガス暖房、電気照明、給水管など当時としては最新の設備が備えられていたそうです。(説明板)

旧税関事務所遺構① 

 しかし大正12年(1923)9月1日の関東大震災によって屋根が焼失したため、復旧されないまま埋め戻されて、荷さばき用地なりました。

旧税関事務所遺構② 

 その後、平成6年(1994)に赤レンガパークの整備に際して地中より事務所の煉瓦基礎が発見され、「旧税関事務所遺構」として保存されるとともに花壇として利用されているとのこと。

剥き出しのレンガ 

 ふーむ、花壇か。
 赤や黄色の華やかな花ではなく、低い緑の草木が植えられていて、これが逆に遺構の風情を醸し出している。
 所どころ剥き出しのレンガがあって、なかなか風情のある「花壇」ではあります。