中院(天台宗/山号は星野山/寺号は無量寿寺/院号は中院)
 静かで落ち着きがあるので、通は喜多院よりも中院を好むとか。(無料でもあるし)

中院・本堂   

 私も四季折々、ここを訪ねていますが、この時期はキンモクセイが咲いていて、馥郁たる香りがします。

境内のキンモクセイ 

 キンモクセイの木は本堂に向かって左の大きな木。
 ふだんは気づかないけど、この時期だけ「これはキンモクセイだったのか」と気づかせてくれます。

キンモクセイと不染亭 

 その左側に茶室「不染亭(ふせんてい)」があります。
 この茶室は文豪・島崎藤村が静子夫人の母親・加藤みきのために(川越市新富町に)建てた茶室ですが、当地のマンション建築によりここに移築されたものです。

不染亭  

 なぜここに移されたのか。
 それはここに加藤みきの墓があり、藤村も度々足を運んでいたから。
 それだけにこの中院は藤村ゆかりの寺であることがわかります。

中院・鐘楼門 


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2017.09.24 山手の初秋

 噴水広場からとなりの山手111番館に入りました。
 10月半ばになるとハロウィンのデコレーションが施されるのですが、今の時期はなにもなく、それがかえって普段の西洋館のようで、静かな佇まいです。
  

 1階ホールの上の回廊へはふだんは上がることはできませんが、毎月第2金曜日の午前・午後、先着20人のみ上れるそうです。
建物の老朽化もあって制限しているのでしょうが、私はもうあきらめました。

山手111番館のホール   

 それよりもここから見る外の景色は素晴らしい。
 この前の通り名はわからないけど、一応は山手の道。(左へ行けばワシン坂)

山手111番館から見る山手通り(ワシン坂?)   

 山手通りは横浜気象台の角にできた見晴らし台から見る景色がいい。
 右は外人墓地、左はレストランのある建物。これが邪魔をして通りの先を見えにくくさせていますが、そこがまたニクい。

見晴台から見る山手通り 

 さすが「日本の道百選」に選ばれているだけのことはあります。

山手通り(代官坂上)  

 エリスマン邸2階の山手資料室には山手のジオラマが展示されています。

展示されている山手のジオラマ   

 西洋館のなかでも魅力があるのは、となりのベ―リックホール。

ベ―リックホール 

 外観だけではなく、内部も。
 ホールではときどき演奏会も行われます。

1階のホール

 さらに歩くと代官坂上の交差点。

山手通り(代官坂上) 

 ここから見ると、元町側も本牧側も下り坂。つまり山手通りは尾根道であることがわかります。
 今の時期は催し物がないので静かなもの。それがかえって味わいを感じさせてくれます。

  


 港の見える丘公園にやってきました。

港の見える丘公園・上り口   

 ここは横浜観光の定番。
 開園(昭和37年=1962)当時は港の景色が見渡せただろうけど、今は海岸沿いに雑多な建物や湾岸道路ができたため、あまり景観がいいとはいえないけど、目の前にベイブリッジが見えるのが辛うじて面目を保っています。(夜景は素晴らしいそうですよ)

テラスから見る港の景色   

 この日は絵画趣味の人たちが熱心に絵筆を走らせていました。

写生に余念がない 

 そこから沈床花壇へ。
 噴水の向こうに見えるのは大佛記念館です。

噴水の向こうは大佛記念館 

 大佛次郎氏は私を横浜好きにさせた「恩人」ではありますが、記念館は素通りして(何度も入ったので)、霧笛橋へ。(この橋名も氏の作品にちなんだもの)

霧笛橋 

 この橋のたもとに唱歌「港」の歌碑がありました。
 ♪空も港も夜は晴れて~
 たしか小学校で習ったことがありますが、これはこの港の歌だったのか。
 歌碑の下には、「日本初のワルツ・明治29年吉田信太作曲・唱歌 港 の作曲碑」とあります。

唱歌「港」の作曲碑 

 霧笛橋の下はローズガーデン。
 もともとこのあたりはバラの名所として知られていたのですが、整備されて平成11年(1999)洋風庭園として開園されました。約1800本のバラが植えられているそうです。
 この日はまだ秋バラの季節には早かったけど、庭の景色は素晴らしい。

ローズガーデン・四阿

 四阿は上から見るとこんな景色。これもなかなかのものです。

上から見る四阿  

 ローズガーデンを上ると噴水広場に出ますが、この噴水は「横浜水道創設記念噴水塔」というのだそうですが、これはわが国初の近代水道を記念してつくられたもの。
 ただしこれはレプリカで、明治20年(1888)横浜停車場(現JR桜木町駅)広場に設置された本物の噴水塔は保土ヶ谷区にある横浜水道記念館中庭に保存されているそうです。

水道創設記念噴水 

 ここを辿ってくるだけでも、横浜の歴史の一端が偲ばれるというもの。

    

 山下埠頭から山下橋に出ました。
 ここから運河(中村川)を眺めます。
 以前は数多くの漁船が係留されていたのですが、今は一艘もなし。

山下橋から見る中村川 

 景観も悪いし、不衛生、川の通りも悪くて、いざというときの通行の妨げになる……などの理由で行政のほうからお達しが出たか。
 すっきりはしたけど、なんだか物足りない。何艘か係留してるほうが川らしい風情があるのではないか。(勝手なものだ)
  

 新山下方向の角にはドン・キホーテがあったのですが、今は工事中。
 そのとなりの古めかしい建物はまだ残っていました。
 「2階はジャズ喫茶か」

ジャズ喫茶のある建物 

 蔦の絡まる喫茶店には興味あるけど、ジャズを聴くのはもうしんどいなァ。
    

 そこから裏にまわればフランス山。
 ここにはフランス軍が駐屯していたため、この小高い丘をフランス山と呼んでいます。

フランス山入口 

 ここから上に登るとフランス領事館の遺構が見られます。
 フランス領事館は明治27年(1894)に建てられましたが、関東大震災(大正12年=1923)で倒壊、昭和5年(1930)に新しい領事館が建てられました。
 明治に建てられた山手のレンガ造りの建物はほとんど倒壊。その反省を活かして1階はコンクリート製にしました。

フランス領事館・遺構① 

 この建物も昭和22年(1947)火災で焼失し、現存している遺構は焼け残った1階部分です。

フランス領事館・遺構② 

 その先に風車があります。
 これは井戸水を汲み上げるための動力源に風力を利用したもの。
 この風車は当時のものではなく、いろんな資料から想像してつくられたもの。

風車   

 さらにその先に井戸の遺構があります。
 覗いてみると、下に水が溜まっているような……。

井戸の遺構   

 その先は「港の見える丘公園」
 いつもは楽をして、地下鉄の元町中華街駅からエレベーターでアメリカ山公園に出るのですが、たまにはフランス山を登るのもいいかな。

   

 ヒガンバナのシーズンです。
 そこで昨日(09/20)、山崎公園に行ってきました。
      
 ヒガンバナというのは今の時期より早くても遅くてもダメ。まさに(秋の)お彼岸の時期に咲くからヒガンバナ(彼岸花)。
       
 咲いてることは咲いてるが……。
 なんだか今年はしょぼい。
ヒガンバナ① 

 例年この時期になると、ここの花壇は真っ赤なヒガンバナで埋め尽くされるのに、今年はスカスカの隙間だらけ。
 近くを通りかかったおばさんに聞いてみると、「そうねえ、今年は夏の日当たりが悪かったからかしら」
 ふーむ、夏の気候に影響されるのか。
ヒガンバナ② 

 去年もいったけど、ヒガンバナには毒があり、虫やネズミなどから作物を守るため、田畑に植えられているところもあるとか。
 お墓によくこの花が植えられているのは、ネズミやモグラなどから土中の遺骸を(食い荒らされないよう)守るためという説もあります。
ヒガンバナ③ 
 その毒とはアルカロイド系で、間違って食べると吐き気や下痢を起こし、ひどい場合は中枢神経が麻痺して死ぬこともあり、そのため死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)などの異名があり、ヒガンバナの由来には「これを食べたらあの世(彼岸)行き」という説もあるとか。
 いやはや、恐ろしい。
                  
 そう思ってみると、となりのキバナコスモスはいいなあ。
キバナコスモス 
 色はやさしいし、毒はなさそうだし。